━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いざというときに役立つMS−DOS 執筆:速星 千里 増刊号(2003.12.27) 復習:MS−DOSの基本操作 5810部配信 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <目次> ■ はじめに ● ウイルス「W32/Sober.c@MM」に注意 ● 年末年始の発行予定(修正版)(再掲) ■ MS−DOSプロンプト・コマンドプロンプトの基本操作 ● 起動と終了 ● コマンドの入力 ■ ディレクトリの指定 ■ 基本的なファイル操作コマンド ● DIRコマンド ● CDコマンド ● コマンドリファレンス ■ バッチファイルの基本 **[PR]************************************************************* ■■■■■■■■■■ [ AQ'z Mail Service ] ■■■■■■■■■■ 複数のメールマガジンに広告を載せませんか? 発行部数×0.5円で、お好みの発行部数分だけ、御予算に応じてメールマガ ジンに広告を掲載いたします。読者層の指定ができますよ! お問い合わせは tetrahedrane@yahoo.co.jp まで http://www.aqz.nu/ ******************************************************************* ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ はじめに ------------------------------------------------------------------------ 皆さん、こんにちは。速星です。 今号は増刊号です。 「復習:MS−DOSの基本操作」と題し、途中から本メルマガを購読されてい る方や進度の合わない方などに、DOSの基本操作を確認する機会を提供するこ とにいたします。 対応するバックナンバーの号数を各項目のタイトル部に記載しておきましたので、 必要に応じて、バックナンバー(下記URL)も参照しながらご覧下さい。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/4963/column/dos/ ------------------------------------------------------------------------ ● ウイルス「W32/Sober.c@MM」に注意 12月20日に発生したウイルス「W32/Sober.c@MM」(ソバー・シー)が感染 を拡大しつつあるようです。ご注意下さい。 http://sec.sourcenext.info/virus/details/sober_c.html これはメールを経由して増殖するウイルスです。 メールはドイツ語または英語の件名で、「www.〜.com」という、Webサイトのア ドレスに似せた形式の名称の添付ファイルを持っているのが特徴です。 添付ファイルを開くとウイルスに感染します。 感染すると、ウイルス添付メールが大量送信されます。その際、メールソフトに は送信記録が残らないため、感染の発見が遅れ、その間に被害が拡大する可能性 があります。ウイルス対策ソフトウェアの導入などによって予防に努めて下さい。 ☆ お勧めセキュリティソフト 「ウイルスセキュリティ 2004」\1,980 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000EM6IB/msdos-22 ☆ オンラインでのウイルススキャン 「ウイルスバスターオンラインスキャン」(無料、常時接続推奨) http://www.trendmicro.co.jp/hcall/ ------------------------------------------------------------------------ ● 年末年始の発行予定(修正版)(再掲) 年末年始の発行予定が変更になりました。 12月27日に復習号を発行します。 12月13日:第36号(バッチプログラミング(3)) 12月20日:第37号(98とDOS/V) 12月27日:増刊号(復習:MS−DOSの基本操作) 1月 3日:休刊 1月10日:第38号(FATファイルシステム) (以降は通常通り発行) 詳細は、当メルマガのホームページでご確認下さい。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/4963/column/dos/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ MS−DOSプロンプト・コマンドプロンプトの基本操作 ------------------------------------------------------------------------ ● 起動と終了(詳細は第1号参照) ・起動 「スタート」ボタン→「プログラム」、あるいは「スタート」ボタン→「プログ ラム」→「アクセサリ」にある「MS-DOSプロンプト」または「コマンドプロンプ ト」を選べば、DOSが起動します。 真っ黒な画面の左上に、白い文字でプロンプト(「C:\WINDOWS>」などといった 表記)が表示されます。 なお、全画面表示になってしまった場合は、Altキーを押しながらEnterキーを押 すことで、通常のソフトと同様のウインドウ表示に切り替えることができます。 ・終了 「EXIT」と入力してEnterキーを押すか、ウインドウ右上の「閉じる」ボタンを 押せば、DOSのウインドウが閉じます。 特に、「EXIT」の方を覚えておくようにして下さい。 ------------------------------------------------------------------------ ● コマンドの入力(詳細は第2号参照) プロンプト(「C:\WINDOWS>」などといった表示)に続けてコマンド名(例えば “DIR”)およびオプション(例えば“/P”)を入力し、Enterキーを押すことで、 コンピュータに指示を出すことができます。(マウスは使えません) オプションとは、コマンドの動作条件を指定するための文字列です。コマンド名 とオプションの間、およびオプションとオプションの間は、半角スペースで区切 る必要があります。 アルファベットの大文字と小文字は、通常、区別されません。 また、全角文字を入力する必要があるときは、Altキーを押しながら「全角/半角」 キーを押すことで、日本語入力機能をオン/オフすることができます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ ディレクトリの指定(詳細は第3・4号参照) ------------------------------------------------------------------------ DOSでディレクトリ(フォルダ)の位置を指定する方法には、絶対パスと相対 パスの2通りがあります。 絶対パスとは、ルートディレクトリ(「C:\」や「D:\」など)からディレクトリ を順番にたどるように指定する方法です。ルートディレクトリは円記号「\」(英 語環境ではバックスラッシュ)で表します。また、ディレクトリ名とサブディレ クトリ(一階層下のディレクトリ)名の間、あるいはディレクトリ名とファイル 名の間も、円記号「\」でつなぎます。 (絶対パスの例)\WINDOWS\COMMAND\COMMAND.COM 一方、カレントディレクトリからの相対的な位置でディレクトリを指定するのが 相対パスという方法です。 カレントディレクトリとは、現在注目しているディレクトリのことです。プロン プト(「C:\WINDOWS>」などといった表示)は、カレントディレクトリの位置を 絶対パスで表しています。 相対パスでは、カレントディレクトリを「.\」、親ディレクトリ(1つ上のディ レクトリ)を「..\」と表します。ただし、「.\」は多くの場合省略可能です。 (相対パスの例)..\WINDOWS\WIN.COM 以下に、相対パスと絶対パスの対応例を2例示します。 ただし、カレントディレクトリを「C:\WINNT\SYSTEM32\」とします。 (絶対パス)\WINNT\SYSTEM32\ATTRIB.EXE (相対パス).\ATTRIB.EXE(始めの「.\」は省略可能) (絶対パス)\DOS\DOS37A.TXT (相対パス)..\..\DOS\DOS37A.TXT この例から分かるように、カレントディレクトリから近い位置にあるファイルや ディレクトリを指定するときは、相対パスによる表記が便利です。 また、ルートディレクトリに近い位置にあるファイルやディレクトリを指定する ときには、絶対パスによる表記が便利になります。 絶対パス・相対パスについては、ツリー状のディレクトリ構造図を見た方が分か りやすいのではないかと思います。 第4号(バックナンバーは下記URL)で相対パスに関する初級シスアドの問題 を扱っていますので、そちらをご参照下さい。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/4963/column/dos/dos04.txt ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 基本的なファイル操作コマンド ------------------------------------------------------------------------ コマンドの代表例として、使用頻度の高いファイル操作コマンドであるDIRコマ ンドとCDコマンドについて簡単に解説します。 なお、ほとんどのDOSコマンドは、オプション「/?」を付けて実行すると、そ のコマンドの意味や使い方を表示してくれます。ここで説明するよりさらに詳し い使用方法、あるいはDIRコマンドとCDコマンド以外のコマンドの使用方法につ いては、各コマンドのヘルプ「/?」をご参照下さい。 ------------------------------------------------------------------------ ● DIRコマンド(詳細は第2号参照) カレントディレクトリにあるファイルの一覧を表示させるときに使うのがDIRコ マンドです。「DIR」というのは「DIRectory」(ディレクトリ)の略です。 多くの場合、以下の書式で使用します。 DIR /P 実行例は次の通りです。 > C:\>DIR /P > ドライブ C のボリューム ラベルは Windows です > ボリューム シリアル番号は 707E-ED73 です > > C:\ のディレクトリ > > 2003/02/17 17:10