━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いざというときに役立つMS−DOS 執筆:速星 千里 第53号(2004.06.12) AUTOEXEC.BAT 5636部配信 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <目次> ■ はじめに ■ AUTOEXEC.BAT ● 概要 ● 環境変数の設定 ● パスを通す ● 常駐プログラムの起動 ■ WindowsMeおよびNT系の場合 ● CMDINIT.BAT ● AUTOEXEC.NT ─ PR ──────────────────────────────── この本の表紙だけは絶対に見て欲しい■あなたに売れないものはない!⇒ *売れる会社の魅力と謎*市場制覇の新法則*○○を超えた新時代集客法 ●●●「儲けのDNAが教える“超”競争戦略」(PHP研究所)●●●  異色作:超心理マーケティング!の鈴木 博毅氏が送り出す最新刊 http://www.mps-consult.com/book2.shtml ─ PR ──────────────────────────────── ─ PR ──────────────────────────────── ◆◇◆◇◆◇◆◇☆★主婦・サラリーマンのお小遣い★☆◇◆◇◆◇◆◇◆  空いてる時間を有効に使いませんか?時間に管理されなく、自分のペース で出来きます。あなたのやる気と頑張りしだいで収入UP!   ☆運命の出会いはココ!→ http://purezent0804.zombie.jp/get/ ◇◆◇◆◇ <完全在宅ビジネス>  ♪♪楽々副収入!♪♪◇◆◇◆◇◆ ─ PR ──────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ はじめに ------------------------------------------------------------------------ 皆さん、こんにちは。速星です。 2週続けて発行をサボってしまいました。申し訳ありません。 今週は、DOS起動時に自動実行されるバッチファイル「AUTOEXEC.BAT」の内容 について説明します。 また、WindowsNT系において「AUTOEXEC.BAT」と類似の働きをしているバッチファ イル「AUTOEXEC.NT」および「CMDINIT.BAT」についても、簡単に取り上げます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ AUTOEXEC.BAT ------------------------------------------------------------------------ ● 概要 「AUTOEXEC.BAT」(オートエグゼク・バット)は、DOS起動ドライブのルート ディレクトリにあり、起動時に自動実行されるバッチファイルです。 通常、このバッチファイルは、DOSの実行環境を整えるために使用されていま す。 「AUTOEXEC.BAT」は、純粋なDOSだけでなく、Windows95,98の起動時にも自動 実行されれています。 従って、「AUTOEXEC.BAT」の記述について知ることは、これらのバージョンの Windowsを快適に使用するためにも重要なことといえます。 「AUTOEXEC.BAT」は主に、環境変数の設定、パスの設定、常駐プログラムの起動 という3つの目的に使用されます。 また、それ以外にも、メニュー画面を表示させたり、ファイラを起動するなど、 パソコンを手軽に使えるようにするために用いられることがよくます。 3つの主な使用法について、DOSやWindows95,98の場合を中心に、下で詳しく 説明します。 ------------------------------------------------------------------------ ● 環境変数の設定 SETコマンドで環境変数を設定する(第23号参照)のが、「AUTOEXEC.BAT」の 最も代表的な使用方法です。 Windowsを使う上で必要な環境変数は、ほとんどの場合、起動時に自動的に設定 されます。 しかし、DOSを単独で使用する場合、プログラムが必要とする環境変数の一部 は、自動的には設定されません。 例えば、DOS上でメールの送受信を行うためのソフト「Psyche」を利用する場 合は、作業ディレクトリ名を指定する「TMP」、タイムゾーンを指定する「TZ」 という2つの環境変数が必要となりますが、これらは自動では設定されません。 そのような場合、「AUTOEXEC.BAT」中に、 > SET TMP=C:\TEMP > SET TZ=JST-9 などといった2行を記述しておくことで、DOS起動時に必要な環境変数が設定 されるようにすることができます。 ☆ DOS版メールクライアント「Psyche」(フリーソフト、PC-98+DOS3.0以上)   http://www008.upp.so-net.ne.jp/phoebus/psyche/ なお、DOS上でネットワークに接続し、Webページの閲覧やメールの送受信を 行う方法については、また後日に説明することにします。 ------------------------------------------------------------------------ ● パスを通す PATHコマンドを用いて実行ファイルのあるディレクトリにパスを通す(第24号 参照)のも、よく目にする「AUTOEXEC.BAT」の使用方法です。 パスは環境変数の一種ともいえます(環境変数「PATH」)が、その中でも特に重 要なものですので、ここでは、他の環境変数とは分けて説明します。 通常、アプリケーションの実行に必要なパスの設定は、インストール作業時に自 動で行われます。 例えば、ワープロソフト「一太郎」をインストールすると、「AUTOEXEC.BAT」の 先頭に、 > PATH=C:\PROGRA~1\JUSTSY~1\JSLIB32 という1行が追加されます。 ☆ 日本語ワープロソフト「一太郎2004」   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000148MFU/msdos-22 (正規版)   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00014GHAC/msdos-22 (キャンペーン版) しかし、一部のアプリケーション、例えば「Borland C++ Compiler」や「Java 2 SDK」などといったプログラム開発環境をインストールする場合、パスの設定は 自動では行われません。 この場合、各自で「AUTOEXEC.BAT」を編集して、パスを通す必要があります。 例えば、「Borland C++ Compiler」をインストールする場合は、 PATH=%PATH%;C:\BORLAND\BCC55\BIN などといった行を「AUTOEXEC.BAT」中の適当な部分に追加する必要があります。 ☆ C++ 32ビットコンパイラ「Borland C++ Compiler」(フリーソフト)   http://www.borland.co.jp/cppbuilder/freecompiler/ ☆ Java開発環境「Java 2 SDK」(フリーソフト)   http://java.sun.com/j2se/1.4.2/ja/download.html ------------------------------------------------------------------------ ● 常駐プログラムの起動 起動時に自動実行されるという特徴を生かして、「AUTOEXEC.BAT」は、常駐プロ グラムの起動のためにもしばしば用いられます。 例えば、Windows95,98用の仮想CDドライブ作成ソフト「FakeCD」を用いるため には、「AUTOEXEC.BAT」に以下のような1行を追加して、「FakeCD」のプログラ ム本体を常駐させておく必要があります。 > FAKECD /M M:\DOS /L:R ☆ CD-ROM Emulation Program「FakeCD」(フリーソフト、Windows95,98用)   http://www.math.uni-rostock.de/~nfa506/fakecddr.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ WindowsMeおよびNT系の場合 ------------------------------------------------------------------------ WindowsMeや、NT系(NT,2000,XP)の場合は、少し事情が異なります。 これらのバージョンのWindowsは、Windows95,98のようにDOS上で動作してい るわけではないからです。 Me,NT系とも、起動時に「AUTOEXEC.BAT」は自動実行されません。 DOSが起動しているわけではないので、当然といえば当然ですが。 その代わりに、16bitのプログラムを起動するときに自動実行されるバッチファ イルが用意されています。 それらのバッチファイルについて、以下で簡単に説明します。 なお、Meの場合は、システムの設定をいじることにより、「AUTOEXEC.BAT」を起 動時に処理させることが可能なようです。 詳細は「Windows.FAQ」の下記記事をご参照下さい。 http://homepage2.nifty.com/winfaq/wme/dos.html#495 (システムの根幹をいじることになるのであまりお勧めはできません) ------------------------------------------------------------------------ ● CMDINIT.BAT WindowsMeで、DOSプロンプトを起動するときに自動実行されるバッチファイ ルが「CMDINIT.BAT」です。 このファイルは、Windows起動ドライブのディレクトリ「\Windows\Comamnd」に あるとのことです。 ------------------------------------------------------------------------ ● AUTOEXEC.NT WindowsNT,2000,XPで、16bitのプログラムを起動するときに自動実行されるのが、 「AUTOEXEC.NT」です。 拡張子が「.BAT」でないので違和感を覚える方もあるかもしれませんが、これも バッチファイルの一種です。 ------------------------------------------------------------------------ 今回はここまでです。 お疲れ様でした! 次号の予定は、「UPX圧縮」です。 最近話題の、実行ファイルを実行可能なままに圧縮するソフトについて取り上げ ます。 ----☆PR☆-------------------------------------------------------------- << All You Submitters.com >> 本場アメリカのペイドメール、「All You Submitters.com」。 なんとメール1通あたり5セント(約5円)。しかも1日に10〜20通は届きます。 短期間で、日本のペイドメールとは比較にならない金額が稼げるはずです。 http://www.allyousubmitters.com/pages/index.php?refid=chayahoshi ---------------------------------------------------------------☆PR☆--- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ コメントをお待ちしています ------------------------------------------------------------------------ 皆さんからの感想・質問・要望をお待ちしています。 「こんなテーマを扱ってほしい」 「こんなことはできるの?」 「このへんが分かりにくかった」 「1回の分量を増やしてほしい/減らしてほしい」 など、掲示板(下記URL)まで気軽にお願いします。 http://bbs9.otd.co.jp/dos/bbs_thread (スレッド表示) http://bbs9.otd.co.jp/dos/bbs_tree (ツリー表示) メールでもコメントを受け付けておりますので、そちらもご利用下さい。 tetrahedrane@yahoo.co.jp なお、いただいたコメントは、本マガジン上で引用する場合があります。 (メールアドレスやお名前は一切公開いたしません) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 感想・質問宛先 http://bbs9.otd.co.jp/dos/bbs_tree tetrahedrane@yahoo.co.jp ● 広告募集 当メルマガへの広告掲載をご希望の方は、下記アドレスまでお願いします。 tetrahedrane@yahoo.co.jp ● メルマガ交換広告募集 当メルマガとのメルマガ交換広告をご希望の方は、下記アドレスまでどうぞ。 tetrahedrane@yahoo.co.jp ● 登録・解除・バックナンバー http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/4963/column/dos/ このメールマガジンは、『まぐまぐ』を利用して発行しています。 http://www.mag2.com/m/0000106066.htm (c) 2004 Chisato Hayahoshi