━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いざというときに役立つMS−DOS 執筆:速星 千里 第92号(2009.06.30) 「Windows 7」とコマンドプロンプト ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <目次> ■ はじめに ■ Windows 7 ● コマンドプロンプト ● PowerShell ● Windows回復環境 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ はじめに ------------------------------------------------------------------------ 皆さん、こんにちは。速星です。 今回も半年ぶりになってしまいました。 お久しぶりです。 今回は、いよいよ発売目前の「Windows 7」のコマンドライン環境について、簡単 にまとめてみました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ Windows 7 ------------------------------------------------------------------------ 「Windows 7」の価格や発売日が、いよいよMicrosoftから発表されました。 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090626_297047.html 価格は、アップグレード版で、Home Premiumが1万6千円程度、Professionalが 2万6千円程度といったところのようです。 動作の軽快さや古いアプリケーションとの互換性など、様々な点で、Vistaよりも はるかに期待できるOSになっているようです。 発売日は、米国内では10月22日。日本での発売日はまだ発表されていませんが、 きっとほぼ同じ時期になることでしょう。 私も、自宅ではXPを使い続けていますので、「7」の発売は楽しみです。 さて、そんなWindows 7ですが、私としては、やはり気になるのがDOS窓の扱いです。 XPからVista、Vistaから7へと、グラフィックはどんどん美しくなってきていますが、 コマンドライン環境は、はたしてどうなっているのでしょうか。 ------------------------------------------------------------------------ ● コマンドプロンプト 結論から言えば、コマンドプロンプトは従来通りです。 標準搭載の様々なソフト(ペイントや電卓など)が進化を遂げる中で、コマンド プロンプトは、XPやVistaからはほとんど何も変わっていません。 まあ、コマンドライン環境は、シンプル・イズ・ベスト、つまり、単純な見た目 で軽快に動いてこそ使いやすいものですから、それで問題ないかと思います。 そういえば、全画面表示はなくなってしまったようですね。 あのいたずらがもうできなくなってしまいます(笑) (第69号→ http://archive.mag2.com/0000106066/20051020070000000.html ) ------------------------------------------------------------------------ ● PowerShell 一方、Windows PowerShellは、Windows 7では標準搭載になっています。 XPやVistaでは別途インストールする必要があった(第90号)ことを考えると、 今後、Windowsのコマンドライン環境は、コマンドプロンプトよりも高機能な、 PowerShellが主流になっていくのかもしれません。 (第90号→ http://archive.mag2.com/0000106066/20080623080000000.html) PowerShellは高機能ですが、その分、使いこなすのは大変でした。 そこでWindows 7には、PowerShell専用の開発環境「PowerShell Integrated Scripting Environment (ISE)」が用意されることになりました。 ISEには、構文に合わせた色分け表示や、デバッグ実行など、開発環境としての 一通りの機能が備わっています。 ------------------------------------------------------------------------ ● Windows回復環境 Windows XPでは、Windowsが正常に起動しないときのために「回復コンソール」が 用意されていました。 回復コンソールは、機能が制限されたコマンドプロンプト、といった感じで、 なかなかに扱いにくい代物でした。 また、インストールディスクから起動するか、あらかじめ手動でインストールして おく必要がありました。 (第26号→ http://archive.mag2.com/0000106066/20030927070000000.html?start=60 ) Windows Vistaでは、回復コンソールは「Windows回復環境」という、扱いやすい ツールに進化しました。マウスを用いて回復を進められるほか、コマンドライン 環境も、機能制限のない通常のコマンドプロンプトとなりました。 今回のWindows 7では、さらに、この回復環境が、Windows本体のインストール時に 同時に導入されるようになりました。 つまり、トラブル時に慌ててインストールディスクを探す必要がなくなりました。 ------------------------------------------------------------------------ 今回はここまでです。 お疲れ様でした! (あとがき) 最近は、Linux系のOSも、どんどん扱いやすくなってきています。 コマンドの知識が全然なくても、全く問題なく、インストールして、利用できます。 Windowsと違って、無料で配布されているものが多数あるのも利点ですね。 私も試しに、有名どころの「Ubuntu」をインストールして、Windows XPとの デュアルブートにして色々遊んでみています。 Windowsのシェアはまだまだ圧倒的ですが、それ以外の選択肢にも目を向けて みると、新しい発見がいっぱいありますよ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ コメントをお待ちしています ------------------------------------------------------------------------ 皆さんからの感想・質問・要望をお待ちしています。 「こんなテーマを扱ってほしい」 「こんなことはできるの?」 「このへんが分かりにくかった」 「1回の分量を増やしてほしい/減らしてほしい」 など、気軽にお願いします。 tetrahedrane@yahoo.co.jp なお、いただいたコメントは、本マガジン上で引用する場合があります。 (メールアドレスやお名前は一切公開いたしません) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 感想・質問宛先 tetrahedrane@yahoo.co.jp ● 広告・メルマガ交換広告募集 当メルマガへの広告掲載や、メルマガ交換広告をご希望の方は、下記アドレスま でお願いします。 tetrahedrane@yahoo.co.jp ● 登録・解除・バックナンバー http://www.geocities.jp/tetrahedrane/column/dos/ http://www.mag2.com/m/0000106066.htm このメールマガジンは、『まぐまぐ』を利用して発行しています。 http://www.mag2.com/ (c) 2003-2009 Chisato Hayahoshi