このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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無人駅と鉄道時計(ヤナバスキー場前駅)
冬季のスキーシーズンのみ営業されるヤナバスキー場前駅
2005年12月から2006年1月にかけて、長野、新潟等では記録的な大雪となり、新潟の津南町では積雪が3m97cmに達し、積雪の記録が更新された。
津南町のみならず、全国で積雪量更新のニュースを耳にすることが多かった。
休みを利用し、冬季しか営業されないという長野県の大糸線ヤナバスキー場前駅を訪問した。
大糸線もこの冬は雪の影響により、南小谷より北側のJR西日本の非電化区間では全面運休が相次ぎ、JR東日本側の南小谷-信濃大町の間でも運休や区間運休が相次いだ。
当初この駅への訪問を予定していた日も、信濃大町から北側が運休となり訪問を断念、2006年1月17に、白馬まで運行している日に訪問した。
松本側からの電車で訪問、ヤナバスキー場前駅で降りた客は私のみだった。
この駅は冬季のみ営業の駅で、冬季は委託の職員さんが切符の販売等をしてると聞いたが、私が訪問した時は、窓口にはカーテンが引かれ誰もいなかった。
次の電車までの小一時間、駅からすぐのスキー場の方に足を伸ばし、スキー客などを眺めて時間をつぶした。
帰りの電車の到着予定が近づいたので、駅へと戻った。
待ち客は私のみで、14:11発の松本行きを待ちつつ、鉄道時計で時間を確認する(写真下段)
しかし予定の時簡になっても列車がこない。
他の利用客、駅員もおらず、多少不安な気持ちになり、何度も鉄道時計をのぞいてしまう。
防水性能はないので、小雪が舞う中、時間を確認してはポケットにしまい、また確認してはしまいを何度も繰り返した。
雪の舞う寒冷地のため、鉄道時計の故障かと心配になる。
約5分遅れで、列車が到着した。
なだれ警戒のため徐行をしていたとのこと。
帰路途中、ホームに時計のある駅で時間を確認するが、鉄道時計に狂いはなかった。
後で気象庁のホームページで調べたところ、この日の大町地方の13時から14時の気温は、-2.3℃から-1.9℃であった。
時刻の確認時以外は、ポケットに入れていたとはいえ、氷点下の環境でも鉄道時計は正確に時を刻んでくれた。
(説明書にも作動温度範囲:-10℃〜+60℃と記載あり)
この鉄道時計はこれからも、日本全国で定時運行のために使われていくだろうと感じた。
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