このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


 韓国将棋は日本人にはあまりなじみがありませんが、非常に面白い将棋です。
 まず、将棋盤を見てください。若干上下がつぶれたような正方形をしています。そして、駒は線の交点に置きます。そして、王様(赤の漢と緑の楚です)はバッテン印の区域(九宮)から出ることはできません。
 駒は赤駒(王将は漢です)と緑駒(王将は楚です)に分かれています。赤駒は楷書、緑駒は草書で書かれています。配置は写真の通りです。



 次に駒の性能を簡単に説明します。
 駒は馬と象を除いて、線の上を動きます。
 王将(漢と楚)は日本の王将と同じ動きをします。つまり、交点から前後左右斜めの交点に移動できます。但し、バッテン印の九宮から出ることはできません。九宮の中のバッテンの線の上も駒は進めます。
 「士」は王の守りの駒で、日本の「金」に相当します。これは日本の「金」と同じ動きができます。但し、九宮から外に出ることはできません。
 「馬」はいわゆる八方桂馬です。ただし、馬の前後左右に駒が(自軍、敵軍を問わず)いると、その方向にある2つの交点には進めません。
 「象」はちょっと不思議な動きをします。漢字の「用」の字の中央下から上の2つ隅に進めます。上下左右の八方向に飛べます。但し「馬」と同じで前後左右に駒が(自軍、敵軍を問わず)いると、その方向には飛べません。
 韓国将棋ではこの「馬」と「象」の使い方が難しいです。

 写真の左右のはしにいるのが「車」です。これは日本の「飛車」と同じです。駒が無ければ、前後左右どこまでも進むことができます。
 日本将棋の飛車角の位置にいるのが「包」です。これは大砲です。「車」と同じように動けますが、相手の駒を取るときは1つ駒を間に置いて、取ります。
 最後に兵(緑は卒)ですが、これは「歩兵」です。交点を1つ進めます。が、相手の駒を取るときは斜め前の駒を取って前進します。そして、敵陣に入ると、横にも1つ進めます。

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