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町でひろった日本語(1)2000.11.4.作成コメント
(ロ)
正解:基づく
辞書を引けばすぐにわかる。
では、この送りがなの理由は何でしょうか。まあ、このように送ると辞書に書いてあるから、そうなんだ、と言えば、もう議論の余地はないのだが。
いちおう、「送りがなの付け方」という規則があるので、それをちょっと見てみよう。
この規則は通則1から通則7まであって、どの規則も、本則やら例外やら許容やらがあって、ホントに規則なのかと文句の一つも言いたいぐらいのていたらくである。実に、ややこしい。
「基づく」が関連するのは、通則1と通則2なので、まず、通則1を見てみよう。
通則1 本則:活用のある語(通則2を適用する語はのぞく)は、活用語尾を送る。(いきなり、ややこしい)
例:憤る 承る 書く 実る 催す
生きる 陥れる 考える 助ける
荒い 潔い 賢い 濃い
主だ
このあと、例外規定が3項目ある。項目1は形容詞、項目2は形容動詞に関する例外規定だ。これはまあ許せるが、項目3はこう書いてある。
(3)次の語は次のように送る。(例)として「明らむ 味わう 大きい 小さい」など全部で32語あがっている。とにかく、こうなのという規則らしからぬ規則である。
次に通則2を見てみよう。
通則2 活用語尾以外の部分にほかの語を含む語は、含まれている語の送りがなの付け方によって送る。
(例)動かす{動く} 生まれる{生む}など多くの例が挙げられている。
これはつまり、「動かす」は中に「動く」が含まれているので、「動く」の送りがなの付け方に従いなさいということである。「動く」は「うご」が語幹で「く」が活用語尾だから、「動かす」も「うご」が語幹でそれ以外は活用語尾を考えろということである。
そして、この通則2の本則3にこういう規定がある
(3)名詞を含むもの
汗ばむ{汗} 先んずる{先} 春めく{春} 男らしい{男} 後ろめたい{後ろ}
「基づく」は「基」+「づく」と考えられるので、この通則2の本則3が適用されると思う。
これ以外にも「感づく」「色づく」「色気づく」「調子づく」「気づく」「息づく」「元気づける」「勇気づける」なども、このグループと考えていいと思う。
(「送りがなの付け方」という規則を一度見てください」たぶん、上の説明でいいと思うのですが、間違っていたら、教えてください。)
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