このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

なぜあれをヤクルトと言ってしまうのか:町でひろった日本語(8)

 この「ベープ」というのは、「フマキラー株式会社」の開発した商品名なのです。そこで、「フマキラー株式会社」に問い合わせをしました。
 回答を転写いたします。

 この度、ご質問いただきました「フマキラー」と「ベープ」の名前の由来について、お答え致します。

 「フマキラー」という名前は、フマキラー株式会社の前身である大下回春堂で、大正13年に発売した殺虫剤「強力フマキラー液」を発売した時から使われており、ハエ(FLY=フライ)、蚊(MOSQUIT=モスキート)、殺す(KILL=キル)を組み合わせて「FLY+MOS+KILLER=FUMAKILLA」という名前になりました。

 それから殺虫剤に「フマキラーA」など色々な商品名に「フマキラー」という名前がつけられるようになりました。
 そして昭和37年に社名を「フマキラー株式会社」に変更致しました。

 「ベープ」という名前は、昭和38年に世界で初めて電気蚊取りを開発、販売した時に、薬剤を蒸発、蒸散させるという意味のVAPORIZEの文字から「VAPE=ベープ」となりました。

 以上、名前の由来についてお答え致しましたが、おわかりいただけましたでしょうか。何か不明な点等ございましたら、ご連絡いただければ答え致します。今後ともよろしくお願いいたします。

 ということです。



   にほんごのひろば・亭主評

 簡潔明瞭な回答であります。納得しました。
 たった一つの商品にもみな長い歴史があるんだということがよくわかりました。脱帽です。


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