このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

なぜあれをヤクルトと言ってしまうのか:町でひろった日本語(8)


 カルピス」のホームページではこうなってます

  「カルピス」の“カル”は、牛乳に含まれているカルシウムからとったもの。“ピス”は、サンスクリット語に由来しています。

 仏教での五味の最高位を“サルピルマンダ”(醍醐)、次位を“サルピス”(熟酥=じゅくそ)というため、本来は最高のものして“カルピル”と言うべきですが、創業者の三島海雲は、音楽家の山田耕筰やサンスクリット語の権威・渡辺海旭に相談し、言いやすい「カルピス」と命名しました。

 山田耕筰は『母音の組み合わせが、とても開放的かつ堅実性があってよい。発展性が感じられる。きっと繁盛する』と答えてくれたそうです。

 
 
     にほんごのひろば・亭主評

 ただの飲み物と侮ってはいけません。実に奥行きの深い名前なのです。
 昔、カルピスについてこんな話を聞いたことがあります。
 カルピスの創業者は戦争中「モンゴル」に行き、そこで馬乳酒だか、羊乳酒だかを飲んで、その甘酸っぱい味に魅せられ、戦後その味を開発し、カルピスをつくったというのです。うそかほんとか知りません。
 でも、ずいぶん雄大な話ではありませんか。

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