このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

なぜあれを「バンドエイド」と言ってしまうのか:町でひろった日本語(10)


 バンドエイドは株式会社「ジョンソンアンドジョンソン(J&J)」が開発したいわゆる「ガーゼ付き絆創膏」の商品名なのです。
 その由来はこうです。
 1920年、J&Jの有名な製品『バンドエイド』救急絆創膏が誕生したのは、まったくの偶然だった。
 購買部でバイヤーをしていた28才のアール・E・ディクソンという社員は、新妻のジョセフィーヌがたいへんそそっかしく、料理をするたびにケガをすることに常々心を痛めていた。愛妻家のディクソンはそのたびに傷の手当てをしていたが、傷は絶えなかった。そこで彼は、妻がひとりでも手当てができるような絆創膏を考えついた。それは、医療用テープの中央にガーゼを付け、片手でもすぐに手当てができるというものだった。 彼がこの発明を同僚に話すと、ぜひ上司に話すよう薦められた。
 「職場の仲間たちはこのコンセプトがとても気に入ったようだった」とディクソンは回想している。1921年に初めて製品化された『バンドエイド』は幅9センチ、長さ54センチの必要に応じて切って使うものだった。初年度の売り上げは3,000ドルだったが、営業担当ははさみを持って診療所や薬局を回り、絆創膏を切りながらその便利さを実演して歩いた。 その後、機械で今のような形態の『バンドエイド』が百万枚単位で製造されるようになった。 

 『バンドエイド』は創業以来、最も大きい売り上げをあげる製品になった。ディクソンはそのアイデアで副社長になり、ジョセフィーヌの不器用さは後々まで語り継がれることになった。
 以上、「J&J」のホームページから引用しました。



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