津軽湯の沢駅

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

JR東日本奥羽本線津軽湯の沢駅(つがるゆのさわ)

青森県平川市碇ヶ関折橋沢

2002年9月宿泊 (当時は南津軽郡碇ヶ関村)
2007年5月昼間に再訪
2008年5月宿泊
新しく撮影した写真を用い、一部の内容を再構成しました。

福島から始まり、長い長い奥羽本線が、秋田・青森県境の矢立トンネルを抜けた最初の駅です。この区間は電化にあたり線路の付け替えをしていることもあり、複線となっていますが、当駅は周囲を林に囲まれとても静かで、駅前を流れる沢の音が響きます。ホームはかつての客車列車時代の名残でとても長いですが、現在では普通列車にも通過する便があるなど列車本数、利用者ともに少なく、秘境駅としても知られています。
かつて、とても厳しい関所として有名だった碇ケ関関所の跡が復元され、資料館として駅の近くにありましたが、 2008年再訪時に同じ場所へ行ってみると、更地になっていました。財政難で潰されされちゃったのかな〜などと勝手に思っていたら、どうやら隣の碇ヶ関駅近くの国道7号線沿いに新しくできた「道の駅いかりがせき」に移築されて健在とのことです。

駅の全景。国道7号線から分け入っていくとこのような景色が広がる。

駅舎。基本的に以前と変わっていない。

ホームの様子。上下ホームとも同じ構造の待合室が建つ。

駅の形態は?

無人駅。大きな駅舎と、上下それぞれのホームにもコンクリート製の待合室があり、すべて締め切り可能。駅舎には長い造り付けの長いすがあり、ホームの待合室にもゆったりとした造り付けの長いすがある。ホーム待合室のうち、1/3ほどが仕切られ、除雪用具の倉庫になっている。

水や食料の確保は?

2002年当時は、駅舎のトイレ付近に蛇口が一応あったものの「この水は飲めません」との表示。その後、2007年再訪時に確認したところ、この蛇口は撤去されていた。
駅から100mほどで国道7号線に出るが、そこに小さいながら商店があり、自販機が設置されている。

お風呂は入れるの?

当駅より東に徒歩25分のところに、久吉たけのこ温泉という市営の公衆浴場がある。市民の方のための浴場だが、市外者も200円という安価で利用できる。のどかな景色を眺めながらお湯に疲れるこのお風呂は、キレイで雰囲気も良いのでオススメ。
2002年当時は、まだネット上にもこの温泉のことを扱った情報が少なく、場所等もイマイチわかりにくいと思いながら訪れたため、このページを見た方が訪れやすいように MSペイントでてきとーに書いた地図 をここに張っておいたのですが、便利な時代になりました。googleマップで検索をかけたところ、写真入りで出てきたので参考に貼っておきます。

大きな地図で見る

現在では、この温泉のことを扱ったウェブサイト等が多数検索にもかかるようになりました。

トイレは？

汲み取り便所があります。汲み取り便所にしては清潔な部類かと思いますが、2002年訪問時には鍵がかからなかった記憶があります。

通信は確保できますか?

以前からドコモのPDC携帯が使えていましたが、現在は当然FOMAも使用可能です。

夜間照明は消えますか?

タイマー自動消灯。23時15分消灯のようです。

利用者は?

2002年訪問時には学生の定期利用を含め数名確認しましたが、2007・2008年訪問時には確認できず。

総合的なコメント

国道や東北道が近くを走っているが、林に囲まれているため静かな雰囲気です。最近、林がかなりの範囲で伐採されたようで、以前ほどの包まれ感はなくなりましたが、伐採により奥羽本線旧線跡がはっきり確認できるようになりました。まだ小生が高校生だったころ、青春18きっぷで北海道へ向かう際、青森へ向かう701系電車が当駅に停車した際の強い印象は今でも忘れられません。ホームに「熊出没注意」なんて表示がされていることにたいそう驚きました。そんな思い出があるせいか、この駅のリピーターになりつつあります。