このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


九州寝台ラスト乗車 
 No.1 〜出発→大阪へ〜

車内でピンヒールで思いっきり人の足を踏み付けてしまったのは初めてです。
靴の中の足が怪我をしていなければ良いのですが…
ちょっとほろ苦い旅の始まりとなってしまいました。

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2009年3月 東京−九州ブルトレ最後の乗車
09年3月のダイヤ改悪で勇退する富士・はやぶさ号のラスト乗車に赴きました。
人気の下り列車は切符が取れず、上り列車のみの乗車です。
乗車する大分までは新幹線とフェリーで向います。
そうこうしているうちに京都に到着。
写真は京都五重塔です。
ブレてしまいましたが、夕闇の中ライトアップされている姿は幻想的でした。
このまま暫く眺めていたいですが、あっという間に過ぎ去ってしまいます。

新大阪到着前にトイレに行きました。
フェイクレディの悩みのひとつがトイレですからね。
ただ、一瞬"男性用に入りそうになりました。
習慣ですからねぇ…(^^ゞ
列車は定刻どおり新大阪に到着です。

No.1
No.2
車内を見ると突進した子が席を確保してご満悦の様子。(表情から知的障害があるのかな?)
そして、後ろを振り返るとおじさんが足元を見ながら痛そうな表情で歩いていました。
2月末なので、靴を履いていてホッとしました。(サンダルだったら大変)
それに歩けているのでちょっと安心しました。
カツ・カツ・カツとホームに鳴り響くヒールの音が、この時ばかりは申し分けなく思えました。
凄く痛かったハズですよね…。


東京発15時の新幹線に間に合うように、お着替えして出発しました。
グズな性格なので、いつもギリギリになってしまうのですが、今回こそは、出発の新幹線の前で記念撮影して、ちゃんと食料を調達して乗車するべく、いつもよりは少し早めの出発です(^^ゞ。
 
ほろ苦い旅立ちに…
新宿御苑前から地下鉄に乗って東京駅に向います。
東京駅では先頭で降りれるように、早めにドア口に立ちました。左手はキャリーカートの握りを持って、右手はショルダーバックのベルトを持って、ドアが開くのを待っていたのですが、ドアが開いた瞬間に事故?が起きました。
ドアが開いたと思ったら、ホームに立っていた中学生位の男の子が凄い勢いで車内に突入してきました。
想定外の突入に、避けきれず押される格好で後ずさりしてしまいました。
その後ろに踏み出してしまった右足のヒールが、床ではない柔らかな物の上に着地したと思ったら、
「しぃぃぃぃぃ〜」って男性のうめくような声が後ろから…。
 
私の足元はいつものP&Dのピンヒールブーツ。
完全な不意打ちだったので手すりも掴めず、反射的に右足で体勢を保ったので、全体重がヒールに掛ってまったと思います。
もう、後ろを振り向くのが怖くてたまりませんでした。でも、知らんぷりなんて出来ませんので、振り向きましたら、50代位の中年のおじさんが、泣きそうな顔をしていました。
日頃から、「浅丘です」「お願いします」「ごめんなさい」は♀声を練習していたので、「ごめんなさい」って謝って、他の降車客に押されつつホームに下りました。
「ごめんなさい」の一言で済ますのも心苦しいですが、おじさんは首を縦に振って「判った」って意思表示をしてくれたので、エスカレーターに向いました。
 
そんな訳で、良〜く噛むと満腹感が増大するので、何とか足りる訳です。それにボディスーツで締め付けているのであまり食欲が湧かないかったりもします。
普段から、こういう食生活をしていたら、モデルさん並に痩せるでしょうね〜。
ただ、食べた気がしませんので、満足感は著しく低下します(-_-;)。
右の車窓は木曽川です。美しい夕日が時速270kmで流れてゆきます。名古屋からは各駅に止まります。
こだま号的な雰囲気です。

本日の昼食です。
カツサンドなので、カロリーはそれなりにありますが、ボリューム的には少ないです。
♂モードで食べたら全然物足りません。
ただ、知子モードだと、これを両手でお上品につかんで、少量づつ口に入れて、モグモグと食するので、多分♂モードの5倍以上噛んで食べます。
こんなに上品に食べるのは、純女さんでもあまり居ないです。しかし、フェイクは天然女性の数倍気を配らないと、元々疑いの視線で見られる存在なのでリードされちゃう訳です。
岐阜羽島駅に停車中、ホームを眺めていたら目の前を足を引きづり気味のおじさんが通過…。
ちょっと薄まりつつあった東京駅での踏み付け事故がフラッシュバック(>_<)
おじさんの「私の痛みはまだひかない… 忘れるなよ!!」って言葉が聞こえてきそうです。
痛そうでしたもんね。。。 目には涙浮かべてたし…
ただ、都心の電車内にはピンヒールを履いた女性が当たり前のように乗り込んできます。
毎日、多数の方が痛い思いをしているんでしょうね…。

ピンヒールで踏まれて凄く痛い思いをしたのに、「踏んだ女性は知らん振りした…。」なんてことを聞いたりします。
あまりに細いピンヒールだと踏んでも気が付かない。ピンヒールで踏まれる痛みが判っていない。
なんていう人も居ますが、今日、自分で踏んで判りました。
細いヒールでもしっかりと踏んだことはわかります。普通の短靴で踏むのと違って、柔らかいものにヒールがめり込んで、下敷きになったものを"グニュー"って押し縮めてしまっている感触が、細いヒールから伝わってきました。
凄く痛い思いをさせてしまったのが判っているから振り返るのが怖いんです。
思うに、車で人を轢いてしまったのと同じような感覚?  (…って私は無事故・無違反ですよ)
一瞬、私も怖さの余り知らん振りしたくなっちゃいましたもん…。
でも、それではひき逃げならぬ、踏み逃げですよね。
やはり、踏んだらちゃんと振り返って謝らなければいけません。
夕闇に浮かび上がった五重塔
岐阜羽島を出たら、日が暮れてしまいました。
寝台車と違って車内が明るいので、夜景を楽しむことが出来ません(T_T)
特に関が原付近はローカルムードなので、さすがに鉄子の私も退屈気味です。雑誌とか読めば良いのでしょうけど、慣れないコンタクトで近くのものが見え難いんです(>_<)。
暫くポケッとタイムにします。

乗車したのは相変わらず"ひかり号"です。
やはり自由席は"がら空き"。海側3列シートの窓側に座りました。
人気が無い300系での運行ですが、N700よりも窓が大きいので車窓を眺めるのが好きな私はとても気に入っています♪

半年ぶりの知子モードでの新幹線乗車ですが、やはり女性客で乗るのは良いですね〜
普段、スーツに身を包み、ピンヒールパンプスやピンヒールブーツを履いて、颯爽と新幹線乗り込むキャリアウーマン達を見て、"カッコ良いな〜 " と視線が釘付けになっているので、今日は主役の私に自己陶酔です。
気を取り直して食料を調達して、出発前の記念撮影です。
でも、動揺していたのか? こんな写真に(-_-;)
ズームアップボタンに触れてしまったようです。
取り直しの時間が無く乗車しました。
新横浜、小田原と停車しますが、車内は窓際席が埋まって、二人以上のお客さんが通路側にも座る程度です。
やはり、新幹線の主役はのぞみ号なんですね。
右の写真は小田原駅到着前です。
113系が引退して、ステンレス車両にカラーシールを貼っただけの車体。
ちょっと寂しいですね。



ただ、今日は先程、おじさんをピンヒールで踏んでしまっただけに、ちょっと複雑な心境…。
私の旅行記は、大好きな乗り物 & 美しいピンヒールブーツ  が主役なんだけど、いきなりピンヒール禍を引き起こしてしまって私も凹んでしまいます。
でも、ピンヒールブーツ姿はちゃんとカメラに収めなければ…。

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