このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
名曲−6. 秋田音頭(その3)
このページでは角館町をご紹介したい。角館は祖母の家からは遠いので、今回行ったわけではない。角館を訪れたのは2001年9月のことだが、この機会を利用して写真を掲載する次第である。
< 角館町 >
みちのくの小京都、角館。南北朝時代の終わりに角館城が築かれたと言われているが、1620年に一国一城令により廃城になっている。
角館は城下町としての街並みが保存されている。直線的な広い道路で区画されており、街の北側が武士、南側が町人に分けられている。
角館の街並み
角館といえば、武家屋敷だが、中でも有名なのが 青柳家 である。武家屋敷の内部が見学できるほか、幕末写真館などの施設も有り、見応え十分である。「解体新書」の挿絵を描いた小田野直武も角館出身とのことで、彼に関する資料も展示されていた。小田野に洋画の技法を教えたのは、エレキテルで有名な平賀源内である。
このように書いたものの、いかんせん訪問したのは2年も前のことであり、同じような写真がたくさんあるので、どれが青柳家か分からなくなってしまった。最近になってしみじみと思うが、年は取りたくないものである。確かこの順番で回ったはず、という記憶と角館町のホームページで確認した内容を基に武家屋敷の写真を掲載するが、間違いがあるかもしれない。ご指摘いただければ幸いです。
武家屋敷その1(青柳家?) 武家屋敷その2(岩橋家?)
武家屋敷その3(石黒家?) その3の内部
また、角館は桜の名所としても有名である。4月の下旬には、桧木内川の川岸の桜並木が満開となり、多くの観光客でにぎわう。
桧木内川 赤いガードレールがいい味を出している。
このときは、せっかく秋田まで来たのだから稲庭うどんを食べていこう、ということで武家屋敷街にあるうどん屋に入った。角館の地ビールを飲みながら、稲庭うどんを食べたと記憶している。確かにうどんは美味しかったが、それよりもはっきりと覚えているのは、社長の名前である。店内には、BGMとしてこの店のCMが繰り返しエンドレスで流されていた。そのCMの中に社長が出てくるのだ。食べ終わる頃には社長の名前がインプットされている。
社長の名前は、七代目佐藤養助。
稲庭うどんは、秋田県雄勝郡稲川町の稲庭地区で製造されている。このうどんの作り方は、一子相伝、門外不出である。稲庭うどんは明治の半ばまで宮内省以外に一般には食されることが無かったという。佐藤養助氏を社長と呼ぶのは失礼にあたり、むしろ名人とか師匠の方がふさわしいのかもしれない。佐藤養助商店の本店は湯沢駅から車で15分というから非常に不便だが、ぜひ行ってみたいものである。残念ながら、支店は東京には無いようだ。
今回祖母の家に行ったとき、8月にもかかわらず、夕食は鍋だった。秋田の鍋といえば、きりたんぽが有名だが、祖母の家の方(秋田県北部)では、だまこ鍋の方が一般的である。だまこ鍋はご飯を団子状にしたものだ。だまこを食べ終わった後には稲庭うどんを入れる。子供の頃には何も考えずに食べていたのだが、随分贅沢な食事である。
秋田は、水と米が美味しいので、当然日本酒も美味しい。比内鶏や稲庭うどんなど美味しいものが豊富である。食通を自称する方、ぜひ秋田にどうぞ。
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