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17. お笑いマンガ道場
関東地方では平日の夕方という放送時間にもかかわらず、不思議な人気を誇っていたのが「お笑いマンガ道場」だ。番組が収録されていた名古屋ではゴールデンタイムに放送されていたのだろうか。
<出演者(画面左から)>
鈴木義司 : 「サンワリくん」
エバ(元ゴールデンハーフ) → 秋ひとみ → 川島なお美 → 森山祐子
車だん吉 : 「カックラキン大放送」
ゲスト
富永一朗 : 「チンコロ姐ちゃん」という作品があるらしい。
番組の展開は、司会者の出題に対して、各回答者が面白いマンガを描くというものである。ゲストにもかなりの画力が要求されるので、ゲストの選定にはかなりの苦労が伴ったことは想像に固くない。一コマや二コマのマンガで笑いを取ると言うのは、絵が苦手な僕にとっては神業に近いという感覚である。
さて、この番組の楽しみの一つは、鈴木義司先生と富永一朗先生の子供のような喧嘩であった。鈴木先生が札束を持った自分の金持ちネタを描くと、富永先生が土管で暮らしている鈴木一家を描くというハイレベルなマンガの応酬が毎週繰り広げられた。見事なお約束ネタである。これは「笑点」の歌丸と小円遊コンビに匹敵するものであろう。富永先生のおっぱいネタとおばあちゃんネタも忘れがたい。鈴木先生は何年「サンワリくん」を読売新聞に連載されているのだろうか。少なくとも僕が子供の頃から連載しているのだから約30年は経過しているはずである。毎日ネタを作ると言うのも神業である。
話は変わるが、プロフィール欄に「お笑いマンガ道場」を書かないこと、というのが川島なお美が取材を受ける際の条件だと言う話を小耳に挟んだことが有る。彼女にとっては消し去りたい経歴なのだろうか。しかし、誰が何と言おうと、彼女がワイン評論家という現在の地位を獲得したのは「お笑いマンガ道場」のおかげである。「失楽園でのあのシーンの演技では、お笑いマンガ道場での経験が役立ちました。」などと自ら進んで発言すれば好感度もアップすると思うのだが、いかがだろうか。
最後に、この番組で忘れてならないのは、司会の柏村武昭である。彼が他の番組に出演しているのを僕は見たことが無い。お笑いマンガ道場終了後、現在は広島でローカル番組を持っており、やはり司会をしているそうだ。彼の職業はアナウンサーなのか、それともタレントなのか。ニュースを読む姿は想像できないが、そうかと言って演技をする姿も想像しにくい。司会者限定タレントだったのか、それとも単に他に仕事が無かっただけなのかは分からないが、柏村武昭のタレ目は富永先生のおっぱいの絵とともに人々の記憶の中に残りつづけるに違いない。
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