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37. サザンのコンサート(その2) 



 ステージに目を向けると、1曲目の「YOU」は既に2回目のサビも終わりかけていた。やはり曲の途中からではいまいち乗り切れないものだ。次の曲を待つ。
 ステージ上のサザンの姿は小さいが、すぐ隣に大きなスクリーンが設置されているので、ついそちらを見てしまう。

 2曲目のイントロが始まると、すぐにピンと来た。「ミス・ブランニュー・デイ」だ。生まれて初めてカラオケでこの曲を歌い、外した記憶が甦る(詳細は こちら )。
 そして3曲目は「LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜」だ。横浜に15年住んでいる僕にはたまらない曲だ。ちなみに歌詞の中に出てくる「ブルーライトバー」に行ったことがあるのだが、結果は聞かないでほしい。

 ここまでを表にすると以下の通り。

曲順曲名アルバム名
01YOUサザンオールスターズ
02ミス・ブランニュー・デイ人気者で行こう
03LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜Sakura


 「LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜」が終わった後で、メンバー紹介だったと記憶している。ステージで関口が、松田が、原坊が手を振る。残念ながら野澤は体調不良で登場しなかった。
 ここからは怒涛のメドレーだ。題して「青山通りから鎌倉まで」(だったと記憶している)。ここはアルバム順だ。

04女呼んでブギ熱い胸さわぎ
05いとしのフィート
06お願いD.J.TENナンバーズ・からっと
07奥歯を食いしばれ
08ラチエン通りのシスター
09TO YOUタイニイ・バブルス
10C調言葉に御用心
11働けロックバンド (Workin' for T.V.)
12松田の子守唄
13Hello My Loveステレオ太陽族
14朝方ムーンライト
15思い出のスター・ダストNUDE MAN
16夏をあきらめて
17Oh! クラウディア
18東京シャッフルシングル
19そんなヒロシに騙されて綺麗
20あっという間の夢のTONIGHT人気者で行こう
21メリケン情緒は涙のカラー
22KAMAKURA
23Bye Bye My Love(U are the one)
24Melody (メロディ)


 ここでサポートメンバーの紹介だったろうか。足が痛くなったので座ろうかとも思ったのだが、周囲に座っている人はほとんどおらず、弊社女子社員2名も座るそぶりを見せないので、僕は立ち続けた。
 この後は、アルバム順というわけではないが、比較的新しい曲だ。「由比ガ浜からキラーストリートまで」である。

25愛の言霊 〜Spiritual Message〜Young Love
26シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA世に万葉の花が咲くなり
27爆笑アイランドSakura
28ごめんよ僕が馬鹿だったキラーストリート
29ロックンロール・スーパーマン 〜Rock'n Roll Superman〜

 ここで、正面ステージからバックスタンドまで、我々とは反対側のスタンドの方をオープンカーで移動。バックスタンドでは3曲を歌った。

30涙のキッス世に万葉の花が咲くなり
31チャコの海岸物語シングル
32夕陽に別れを告げてKamakura

 3曲を歌ったところで、再び正面ステージに移動。今度は我々のいる方を走ってくれた。サザンのメンバーの表情を肉眼で見ることが出来た唯一の機会だ。

 ここで、バラードが3曲続く。
 まず「いとしのエリー」だ。最後を飾るかとも思っていたのだが、ここで来た。僕が高校生のとき、体育祭が終わった後に後夜祭というイベントがあった。夕方に体育祭が終わった後に片付けをして、17時過ぎから校庭でフォークダンスが始まる。そして、3年生の代表がステージに立ち、場を盛り上げ、最後に泣かせにかかる。そのときのBGMは、3年間とも「いとしのエリー」だった。昭和最後の高校生が一番泣ける歌は、「いとしのエリー」だった。
 続いて「真夏の果実」。事前に「 真夏の大感謝祭 選曲リクエスト 」というイベントが有ったようで、1位を取ったのはこの曲である。
 そして「TSUNAMI」。サザン最高の売上げを記録した曲だ。

 ここで、ステージの前方にメンバー全員が出てきた。スクリーンに全員の姿が大写しになると、野澤の姿が見えた。ファンは拍手喝采だ。曲は「I AM YOUR SINGER」。最新の曲をアンコールに回さずに、途中で使うというのがさすがである。

 ここからは比較的テンポの速い曲でファンを乗せる。「希望の轍」、「OH!! SUMMER QUEEN 〜夏の女王様〜」、「エロティカ・セブン EROTICA SEVEN」、「HOTEL PACIFIC」だ。
 続いてエロ路線で、バックダンサーもセクシーな振り付けで盛り上げる。「ボディ・スペシャルII (BODY SPECIAL)」の後、「マンピーのG★SPOT」では桑田佳祐もピーマンのカツラをかぶって大はしゃぎである。
 この歌が終わって、メンバーはいったんステージを下りた。

33いとしのエリーTENナンバーズ・からっと
34真夏の果実稲村ジェーン
35TSUNAMIシングル
36I AM YOUR SINGERシングル
37希望の轍稲村ジェーン
38OH!! SUMMER QUEEN 〜夏の女王様〜シングル(カップリング)
39エロティカ・セブン EROTICA SEVENシングル
40HOTEL PACIFICシングル
41ボディ・スペシャルII (BODY SPECIAL)シングル
42マンピーのG★SPOTシングル

 初めて座ることが出来た。今までの曲でも十分満足なのだが、僕の中のベストが3曲あるのだが、まだ1曲も歌われていない。僕の趣味は路線から外しているのだろうか?はたして、アンコールでサザンは歌ってくれるのだろうか?

 ステージ上にメンバーが戻ってきた。我々も立ち上がる。
 まず1曲目は「夕方 Hold On Me」
 2曲目の前奏が始まった瞬間、鳥肌が立つ。「みんなのうた」だ。高校3年生のときの体育祭。夏休みに学校に来て、練習をする。僕が通っていた高校では「仮装」と称する競技があった。1年生から3年生が一つのチームになり、7分ほどの間に自分達で曲を選び、衣装を作り、振り付けを考える。部活が5月に終わったら、9月中旬の体育祭までエネルギーをぶつける。体育祭が終わったら、受験一色だ。その体育祭の準備で衣装や振り付けを考えるとき、BGMで流れていたのが「みんなのうた」だった。青春の一ページである。
 3曲目は「勝手にシンドバット」。野澤もステージ上でパーカッションを叩く。30年前のデビュー曲で、ここまでファンを熱狂させるのだからすごい。当時、僕は8歳であった。「今何時?」「そうねだいたいね。」の会話の意味が理解できたのは後年である。
 そして、最後の曲。またしても鳥肌が立った。僕の中のベストの一曲、「Ya Ya (あの時代 [とき] を忘れない)」だ。歌詞の中に出て来る「いつの日にかまた」というフレーズが胸を打った。

夕方 Hold On Me人気者で行こう
みんなのうたシングル
勝手にシンドバッド熱い胸さわぎ
Ya Ya (あの時代 [とき] を忘れない)シングル

 全46曲、3時間以上にもわたるライブだったが、それでもまだ聴きたい曲が残っている。はたして、サザンの復活はいつか。いつの日にかまた、見に行きたい。



 

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