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北沢峠

日程 2013/07/08

行程
長野県/伊那市 山梨県/南アルプス市
(今日の行程)
10:05仙流荘→11:00北沢峠 11:15北沢峠→11:40広河原→↓
15:55仙流荘←15:00北沢峠 12:55北沢峠←12:30広河原←
    (*と▲印は要確認)
 

地図座標
仙流荘(標高867m)  http://www.mapion.co.jp/m/35.7655274124273_138.09586743823507_7/
北沢峠(標高2032m)  http://www.mapion.co.jp/m/35.73900773812527_138.21675731059852_7/
広河原(標高1523m)  http://www.mapion.co.jp/m/35.69424064099887_138.27387956577178_7/

公式Web  http://www.minamialps-net.jp/data/article/73.html
http://www.japanesealps.net/south/access/kitazawatoge.html

時刻表  http://www.inacity.jp/view.rbz?nd=884&of=1&ik=1&pnp=38&pnp=884&cd=12013

仙流荘の案内(写真が掲げてある)によれば
皇太子殿下が平成2年7月に白州町から御入山、
黒戸尾根 http://www.mapion.co.jp/m/35.766246373440794_138.2627041271133_7/ 経由、七丈小屋で宿泊、
翌朝、快晴の甲斐駒ケ岳頂上にお立ちになり、駒津峰から仙水峠を経て栗沢山
http://www.mapion.co.jp/m/35.734942651944124_138.23721200319085_7/ に登頂、下って長衛荘に宿泊。
3日目、仙丈ケ岳に御登頂.。北沢峠から長谷村営バス(旧長谷村、現伊那市)にて下山、
仙流荘で休憩され、無事帰京された。・・・とある。

2013/07/08
信州では梅雨が昨日明けた。梅雨明け一番乗りを北沢峠に選んで出かけた。

南アルプス林道バス乗り場(仙流荘)
マイカーはここに駐車(無料)して林道バスに乗り換える。

遠方は鋸岳2685m(2675m表示の地図もある。鋸山表示の地図もある)。
2675m表示はこのバス乗り場の表示板に記載(第二高点のこと?)され、
鋸山表示はYahoo地図や駒ヶ根サービスエリアの案内板(根拠20130503)に記載されている。
国土地理院の地図では「鋸岳2685m」と記載されている。


戸台大橋を渡る。
右方向の橋を渡れば北沢峠、左へそのまま進めば戸台の集落へ行く。


戸台の集落が沢下に見える。林道バスからの標高差400m近くある。
戸台の集落を北上すると入笠山にたどり着く。この沢一帯を(旧)長谷村といい、
木地師の歴史を残している。(伊那ケーブルテレビ放送)

 
「幕岩」。山の頂上から沢下まで続く巨大なもの。上から下まで標高差800mほど。
地質学では中央構造線エリア(伊那市では南アルプスジオパークと呼んでいる)。
仏像構造線唐沢露頭が近くにあり林道バスから見ることができる。
唐沢露頭の地層境界の右と左では地層の傾きが全く異なっているのを見ることができる。
想像できないほどの地殻変動があった証拠だ。


仙流荘近くにある中央構造線エリアの説明板。


鋸岳(左端)〜甲斐駒ケ岳2967m(中央)〜双児山2649m(右)
双児山を右方向へ下りた所が北沢峠。


林道バス停の「歌宿(うたじゅく)」(標高1695m)から見た鋸岳
中央が頂上2685m、右の大きなV字型のキレットが中ノ川乗越。(鹿窓は歌宿では見えない)
鋸岳は歌宿から見るのが絶好ポイントであるが、
一旦バスを降りると、峠に行くには、かなり歩くか一日3〜4本しかない次のバスを待つことになる。
しかし珍しい植物もこのあたりには多く、一日かけて歌宿の周りを散策して帰るのも良い。
歌宿の地図座標  http://www.mapion.co.jp/m/35.75387993914885_138.18789480502596_7/
歌宿の真下の沢が角兵衛沢で、ここから鋸岳に直登する(5時間かかる)。

このあたりには食虫植物であるムシトリスミレ(虫取菫)が自生している。珍しい。
(林道バスの車窓から見えたが写真に撮れなかった、残念!)
林道のムシトリスミレはバス時刻表のWebに載っています。
http://www.inacity.jp/view.rbz?nd=884&of=1&ik=1&pnp=38&pnp=884&cd=12013  (写真が更新削除されないことを願う)
(著作権の関係でこのページに載せられないが林道に自生のムシトリスミレの写真は貴重。
著作権に抵触しない範囲で早めのダウンロードを。390kB。)
・・・心配が当たって、どうも削除されたようだ(2014/02確認)
しかし、ムシトリスミレの写真はこのホームページの「谷川岳/6月」にしっかり撮影して来て掲載した。


鋸岳の頂上(中央左)と中ノ川乗越(右)
http://www.mapion.co.jp/m/35.77172587492057_138.2177125436519_7/
鋸岳登山は岩が崩れやすく危険が伴う難コースである。
登山口は戸台の集落から入って行くが集落の上の角兵衛沢からでも急坂直登で5時間。
ルートは急峻・困難・危険さが相まって、隣りの甲斐駒ヶ岳と比べて登山者は極めて少ない。


バス停の「歌宿」から少し登った場所で見える「鹿窓」
鋸岳は第一高点2685m(左)〜小ギャップ(中央のV字のキレット)〜
鹿窓〜第二高点2675m(右端)〜中ノ川乗越(写真右外のキレット)から成る。


鋸岳の風穴「鹿窓」、中央尖った岩の右下に見える貫通した岩穴(約2x3m)
http://minamialps-mtl-geo.jp/geosite004.html  でも紹介されている。


北沢峠の長衛荘となりにある甲斐駒ケ岳・双児山登山口
この長衛荘は、
元祖「長衛小屋(北沢駒仙小屋)・(ここのすぐ下の山梨県側にある)」とまぎらわしく、
問題となっていた。
2013年に伊那市12月定例議会において新名称「北沢峠こもれび山荘」と決まった。
長衛小屋(北沢駒仙小屋)については、このページ下部に詳述。

甲斐駒ケ岳(駒津峰経由)まで4時間20分、途中通過の双児山までなら2時間弱、駒津峰までなら2時間50分。


同じく北沢峠にある仙丈ケ岳登山口(仙丈ケ岳まで4時間)。

この後、バスを乗り換え、広河原までを往復する。

仙丈ケ岳3033m(広河原への途中の林道から)


甲斐駒ケ岳の摩利支天(広河原への途中の林道から)


北岳3193m(広河原から)


北岳の登山口に架かる広河原橋(下を野呂川が流れる)。


広河原の林道バスターミナル

この後、北沢峠に戻り出発までの2時間、峠のまわりを歩いてみた。

長衛小屋(北沢駒仙小屋)。峠を山梨県側に少し下りた所にある。
古い小屋を取り壊し今年新築された。
下述する理由により、「長衛小屋」は「北沢駒仙小屋」の看板も掲げている
(小屋の玄関に2種類の名の看板がある)。
もちろん、こちらの「長衛小屋」が元祖だ。
写真は名物、巨大なフキ。


長衛小屋の入り口にある竹沢長衛翁のレリーフ。
竹沢長衛翁は南アルプス開拓の先覚である。
その足跡は南アに遍く新登路の開発に山小屋の経営に登山界に盡すところ甚大であった。
昭和三十三年三月没。ここにその生涯を記念して碑を建てる。・・・とある。
長衛小屋(北沢駒仙小屋)については複雑な過程を経ている。

竹沢長衛翁は長谷村戸台(現伊那市)の猟師であった。
当初(昭和初期)に「長衛小屋」を建てた時はその場所が
長野県か山梨県か判らなかった(後で山梨県側だと判った)。
其の後、北沢峠の長野県側に「長衛荘」が建ったが、「長衛」の名称の正当性をめぐり、
長野県伊那市と山梨県芦安村(現南アルプス市)の関係者で協議し
「長衛荘」の名称を近く変更することで話が進んでいる。・・・(事情を知る現地の人から聞いた)

その変更の話であるが、2013年12月の伊那市定例議会において
峠の上(伊那市側)にある小屋(旧名・長衛荘)は新名称「北沢峠こもれび山荘」と決まった。

北沢峠に咲く花々
 
ギンリョウソウ(銀竜草)   イチヨウラン(一葉蘭)
この2種類は林道バスの運転手さんに秘密の場所を教えていただきました。

 
クリンソウ(九輪草)  ヘビイチゴ(蛇苺)


全く人の手の入っていない原生林(ここは自然公園法の第一種特別地域)


鋸岳〜甲斐駒ケ岳〜双児山〜仙丈ケ岳(伊那市から2013/07/12撮影)



(2018/04/08撮影・夕暮れの鳳凰三山と甲斐駒ケ岳・中央自動車道八ヶ岳PAにて)

薬師岳2780m(左)〜観音岳2841m〜地蔵岳2764m(中央・オベリスク)〜高嶺2779m(右)


観音岳(左)〜地蔵岳〜高嶺〜北岳3193m(中央奥)〜アサヨ峰2799m(右)


アサヨ峰(左)〜甲斐駒ケ岳2967m(中央)〜鋸岳2685m(右)
甲斐駒ケ岳の左斜面には摩利支天

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