このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
スペイン旅行つれずれ/トレド
歴史④
経済面では中世の時代を通して絹織、毛織、貨幣鋳造、武具工作などで栄えましたが、
ユダヤ人居住区が発展した時期と時を同じくします。
彼らはキリスト教徒、イスラム教徒の双方から等距離に身を置き、政治的には中立を保ちながら、
全ヨーロッパに張り巡らされれたネットワークを活用して、
町の経済発展には大きく寄与してきました。
ハプスブルグ王朝のカルロス一世はトレドを世界大帝国の中心においたため、
16世紀に最も栄華の時代が到来し、フェリペ二世が首都をマドリッドに移す1563年までの間、
中世ヨーロッパでも最も繁栄し、政治的核としての役割を果たすこととなります。
その後は徐々に衰退していきますが、
スペイン・カトリックの大司教首座が置かれていたため、衰退の進行は緩やかでした。
19世紀と20世の大半の時代が最も衰退の時代でしたが、
1983年にラ・マンチャ地方の首都に選ばれてから、再び発展を続けています。
そして、中世の栄華時代から進展がとまってしまったことが幸いし、
当時の町並みがそっくりそのまま残され、世界でも稀有な大観光都市に躍進することができました。。
参考 アナヤ・スペインガイド
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