このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

スペイン旅行のためのヨーロッパ建築

柱様式の推移

木の幹が柱の起源

主要建築の様式は当初の木造からより頑丈な石造ヘと移っていきます。
柱は壁を支える角柱(対横圧)と梁を支える円柱(対重圧)とに荒っぽく分けられますが、
ここでは円柱について各種資料を参考に、その推移をまとめてみました。 


時代と建築様式特徴

古代エジプト


神殿に適用。柱頭に椰子、パピルスなどの植物をあしらう。


メソポタミア


神殿、宮殿などの大建築に適用。レンガ、木造から石造へ。


クレタ・ミケナイ


神殿、宮殿に適用 ? 。柱身が下部ほど細身。


古代ギリシア
(古典様式)


ヨーロッパ建築様式の基礎となる3様式(オーダー)が確立。
①ドリス式 柱頭は角板と薄いお鉢状の石を組み合わせたもの。太くて頑丈、柱身の中央がややふくらむ(エンタシス)。
②イオニア式 柱頭の左右に渦巻き状の飾り。
③コリント式 柱頭にアカンサスの葉をあしらった飾り。


古代ローマ
(古典様式)


古代ギリシアの3様式に加え、
①トスカナ式 ドリス式に柱礎(柱と礎石のつなぎ)を加えたもの。
②ローマ式 イオニアとコリントの複合形。


ビザンチン


古典様式に2重柱頭などをほどこし装飾的。


中世
(ロマネスク様式)


古典様式を建築部材として応用。
半円形アーチとの組み合わせの教会ファサード。
動植物をあしらった柱頭で飾られた修道院中庭回廊の柱廊など。
建物の重圧は分厚い壁で受け止める。


中世
(ゴシック様式)


尖形アーチとの組み合わせの大聖堂ファサード。
建物の全重量を受ける束状の巨大な柱。


近世
(.ルネサンス様式)


古典様式の復活、プロポーションに留意。


近代
(バロック様式)


古典様式をねじれ形に変形。


近代
(新古典様式)


古典様式の復活、巨大化。


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