このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

北メセタ高原/シニアのためのスペイン旅行



北メセタ高原は北方をレオン山脈、カンタブリア山脈、
東方はイベリア山系、そして南方は中央山系という新旧の山脈に囲まれており、
長さ200Km、幅250km、平均高度850mの高原の堆積盆地です。

周囲から隔絶された高原という地形が、カスティーリャ地方の特異な気候をもたらし、
夏は地中海性気候の勢力範囲に入り高温、冬は緯度・海抜高度ともに高く厳寒であり、
年間を通して雨量が少なく乾燥した厳しい気候条件です。

日中較差が大きく一日のうちに冬と夏がやってくるので
過ごし方次第では非常に快適で、
日常の生活の縛りのない観光客にとっては大いに魅力ある地方です。   

   

北メセタ高原の地質は西側では古生代の花崗岩や片麻岩が多く、
東側は新生代の陸成堆積物である赤色粘土層や礫岩(ラニャ)などで覆われています。

高原は西に緩やかに傾斜、地表を覆っている赤色の堆積層が次第に薄くなっていき、
下層に横たわる古生代の、変性した灰色岩石が面に現れ出てきます。

広大で平坦な高原はところどころにパラモと呼ばれる
海抜850mから1000mぐらいの風化から免れた台地が散在していますが、
イベリア山系の丘陵に連続するものだとのことです。

この台地の上に要塞やお城が数多く建造されており、
お城のことをスペイン語でカスティーリョと言い、ここから派生した地方名がカスティーリャ、
つまり、お城が点在する地方ということで、
北メセタ高原は概ねこのカスティーリャ(・イ・レオン)地方に該当します。


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