中央 (アラゴン) ピレネー/シニアのためのスペイン旅行
ピレネー山脈中央部で最も高い峰々が連なり、アネト峰が3404mで最高、次にポセト峰、3371m、ペルディド山、3352mと続きます。
古生代の花崗岩・結晶質岩中軸帯を中生代の堆積岩(石灰岩)が南北に囲みますが、
構造はかなり複雑で、アネト峰、ポセト峰は結晶岩質で中軸帯にあたり、
ペルディド山は石灰岩質で中生代の堆積岩層が古生層に押し上げられたもののようです。
古生代の硬い岩層は鋭い峰をつくり、
中生代の柔らかい堆積層は褶曲したり氷河に削られたりして
U字谷や険しい絶壁を構成しています。
世界遺産登録のペルディド山は後者で、
一方スキーや登山で人気のべナスケの谷は前者に属します。
ペルディド山とオルデサ国立公園 |
  世界遺産登録のペルディド山とオルデサ国立公園。写真左はトルラ村から北のフランス方面を見た様子。写真右は南北に分断された?石灰岩の山塊。 公園内は多くのハイキングコースがあり初級者から上級者まで美しい山岳と鮮やかなぶな林が楽しめ、ジープによるガイドツアーもあります。 |
  ペルディド山の北側の谷、ビエルサ。 写真はパラドールのテラスから望むペルテディド山。都会の喧騒とは別世界の楽園です。 写真右はオルデサ国立公園内のジープツアーで訪れた公園内展望所。 |
べナスケの谷 |
  中生代結晶質岩の多いべナスケの谷、スレートが産出され、近辺山村の屋根瓦は灰色一色です。 写真は東西に延びる谷間盆地、気軽なハイキングが楽しめます。また、冬にはスキー、年間を通しての温泉治療の施設もあります。 |
 写真はピレネー外帯地域のベンタミーリョ断崖、古生代の岩塊が突き上げることにより、上部の堆積層が分断破壊され、その一部が周辺の方まで移動するという現象を専門用語でナップというらしいけど、それを契機として形成されたものらしいです。アラゴン・ピレネー周辺ではこのような断崖、盆地のなかに突然現れる岩山など、変化に富んだ美しい景観が楽しめます。 |
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