このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
造山運動・先カンブリア時代
北欧・バルト海・・・
①先カンブリア時代の変動による影響を受けた地域はヨーロッパでは最も古く、
風化してしまった硬い岩盤が盾を伏せたようになだらかな平原(盾状地)となっています。
すりへって丸みを帯びた丘陵が連なる片麻岩、花崗岩の地域(現在上部は不整合で変成度の弱い地層が重なるところが多い)で、
原生代(10億年〜6億年前)の造山運動により褶曲をうけ(地殻が分厚くなり、山脈などが形成)、
それ以降はひたすら風化・浸食され、古生代には準平原となり、中生代には海に覆われた後、再び、陸地化しています。
また、これらは新しい時代の造山運動の影響もうけ、固い岩盤は多くの山塊に砕かれ傾動もしています。
つまり岩盤は非常に古いものですが、現在の姿は新しい時代の変動を受けてきたものです。
バルト盾状地等がこれにあたり、ここに氷河作用が加わり豊かな観光資源を提供してくれています。
他に卓状地と呼ばれるものがあり、先カンブリア時代の変動の後は一切の褶曲を受けておらず、
岩質は花崗岩・片麻岩で、きわめて広い台地状の地形をなしています。
その上部は古生代以後の地層がほぼ水平に堆積し、ヨーロッパ東部の大部分を占め、
非常に安定したロシア台地(卓状地)とよばれています。
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