このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

スペイン旅行のためのヨーロッパ地形

 岩石の種類

古生代は花崗岩、新生代は石灰岩

 25億年〜40億年前の太古代と呼ばれる時代のプレートは、現在のものより数が多く、一つ一つは小規模だったようです。そして、地殻(玄武岩)の生成から沈み込みまでの時間(岩石生成消滅のサイクル)は現在よりずっと短く、玄武岩は地表で冷え切る間もなく再び沈み込み、マグマの熱作用を受けた(結晶化が促進)ため、現在より大量の花崗岩(深成岩=結晶質で岩石密度が高く硬い岩)が造られたようです。
 
 風化・侵食された物質や生物の遺骸などが陸上、海低で堆積して形成されたものが堆積岩で、海成の代表が石灰岩・チャート(細かい石英粒などが高密度で堆積されたもの)などです。陸成のもので良く知られているのは、大木時代の名残である石炭、岩石ではありませんが、恐竜の死骸が堆積した石油があり、これら堆積岩は時代に応じて明確な層をなしいるそうです。また堆積物の粒で分類されたレキ岩・砂岩・泥岩は山脈を構成する玄武岩や花崗岩などの風化物の混合で、陸上の風化・侵食の様子を体現したもののようです。
 
 これらの深成岩・堆積岩がプレートの移動による高圧・高熱、長い時間の重力が加わり変質したのが変成岩で、花崗岩と同様プレートの沈み込み帯で多くみられるようです。現在発見されている地球上で最も古い岩石は約38億年前の片麻岩で、火成岩として地表に現れ、風化・侵食により堆積岩となり、長い時間の熱・圧力によって変成を受けたものです。そして,岩石の輪廻からすると、そのうちいつかは、もとのマグマに帰っていく運命にあります。ちなみに、ヨーロッパの建物によく葺かれている美しいスレート瓦は片麻岩に属します。

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