このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

露草の24時間〜♪

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植物の不思議   つ ゆ 草 の 2 4 時 間 〜 ♪↑の「自動」ボタンをクリックしますとスライドショーが始まります。手動の時は小さい写真をクリックして下さい。

儚さの奥に逞しさを秘めて生きる露の花〜♪

一日花のツユクサは、短い命が終わりに近づく頃、密かに大仕事を果たします。花は萎みながら長い雄しべと
雌しべを巻き上げ、絡み合わせて自ら受粉します。同じ花の花粉で受粉することを『同花受粉』というそうです。
朝の短時間に虫が来るとは限らないので、こうして同花受粉を行い確実に実を結ばせるようです。咲き終えた
花は再び包葉の中に戻り実を結び、秋が深まる頃実は熟し裂け、黄ばんだ包葉の間から振り出され冬枯れの
草むらに落ち、儚いツユクサの一生は終わります。そして、新たな命は草むらの底で次の春を待つのです〜♪

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ツユクサ:露草≫   ツユクサ科 別名:ボウシバナ(帽子花) 花期:6〜9月
花は二枚貝のようにたたまれた包葉(ほうよう、・ともいう)の間から毎朝ひとつずつ顔を出します〜♪
花びらは3枚。ミッキーマウスの耳のような形に広がる2枚が大きくて青く、下の一枚は極小さく白いです。
雄しべは6本。2本の雄しべは雌しべと共に長く前方に突き出されていますが、茶色であまり目立ちません。
短い3本の・やく(花粉袋)はX字型をしており、花の中心で黄色く目立ち、残る1本は両者の中間の位置
にあり、Y字型で、色も黄色と茶の中間です。 目立つ3本の短い雄しべは、実際には花粉を作らない虫を
誘うための「飾り雄しべ」と呼ばれるものです。 比類なく美しい青は、色素のアントシアンにマグネシウムが
結びつくことによって生じるもので、花びらの絞り汁は昔から染色に使われ、青花と呼ばれ友禅染の下絵を
描くのに好都合だったようで、露草染めの衣は花色衣と呼ばれて移ろい易さの象徴にもなっていたようです。
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(2004.08.20撮影、09.23記)

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Counter (2004.09.23〜)

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