このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

目からウロコのカメラ講座               目次へもどる
早撃ちガンマン
 っ、これよかねえて、なんか見つけるやろう。よし、これ撮っとこうて、行動起こしてどんくらいの時間でシャッターが切れるか。

 まずカメラば探す、どこ入れとうか分からん。やっと見つけて引っ張り出す。
 カメラばケースから出す。ジッパーの開かん。やっと出てきた。
 スイッチオン。デジカメが立ち上がる。
 カメラ構えて構図ば考える。ピッタリせんけん位置ば変える。
 ワイドにしょうか、アップにしょうか、ズームば出したり、引っ込めたり。
 やっと決まった。露出・ピントばどこに合わせたらよかろうか。

 さあて、何秒でシャッターが切れたね。





 
左・くじゅう大戸越で、おばちゃん達のパーテイば、撮ろうと思うてカメラば出すとい、もたもたし
   よったら、もうさっさと下山されてしもた。
 右・サンメッセ日南のモアイ像、今度は素早くカメラが出せて、カップルのスナップが撮れた。



 動かんもんなら、ゆたっとしとってもよかバッテン、動くもんやったら、グズグズしよれば蝶やトンボだけじゃのうて、空の雲やったっちゃ、もうそこいらにはおらん。
 見事にシャッターチャンスば逃してしまう。

 「これいいっ」て思うたときは、間髪を入れずシッターが切れるごと、常日頃から練習しとくべし。慌てくりまわってクサ、カメラば落としでもしょうもんなら、元も子もなかけんねえ。

 丁度・西部劇の(そう云やぁ最近西部劇のなかねえ)決闘で、腰から目にもとまらん早業で、ピストルば抜いて撃つやろう。あの早さば身につけること。

 そうしとかな、いつも「決定的瞬間は逃して」後追い写真にばっかりなってしまうっタイ。風景でも一瞬、最高の輝きば、見せることがあるし、人が絡んだ場合は、いい瞬間は長くは待ってくれん。
























 子供は、いっ時もじっとしとらんし、動きが早い。また予測できん動きばするケン難しか。


 しかし、予測できる場面や、動きやったら、「まちぶせ」が出来る。

 あらかじめ構図ば決めといて、露出もピントも合わせといて、被写体がそこに来たときシャッター押せばよか。
 運動会の「走りぐっちょ(かけっこ)」なんかで、ゴールのテープにピントば合わせといて、子供達がそこい走ってきたらシャッターば押す。

 スポーツ写真なんかはみんなこの手ば使いよるっタイ。カメラマン席に三脚立ててクサ、望遠レンズつけたカメラで大勢構えとろうが。

 例えば、一塁にランナーが出たとするやろう。次になんが考えらるうかて云うたら、盗塁やねえ。

 セカンドベースに構図とピントば合わしといて、待っとくだけタイ。走ったあ。
 あとはシャッター押すだけ。目はつぶっとってもよか。

 スポーツ写真のプロが使いよるカメラは、連写が出来るケン、シャッター押した途端に、マシンガンのごと連続でムービーのごと撮ってしまう。

 一秒間に8コマも撮してんしゃい、そのうちい一枚ぐらい良かとのあろうもん。それがスポーツ新聞に載っとるちゅう訳よ。なんで、あげな瞬間のピシャッと撮れるとやろうかあ、さすがプロやねえなんて、感心せんでよかと。腕じゃなかと、カメラがよかと。

 ウチ達あ、そげな贅沢あでけんケン、ピストル一発で決めないかん。

 魚でもそうタイ。
 定置網なら、がさっと、捕れて当たり前、一本釣りのほうが難しかし面白か。





















 
典型的な「まちぶせ」写真、汽車は何分にここば通るて、あらかじめ分かっとる。しかも、蒸気機関車やったら、近づく音まで聞こえてくる。構図もピントも決めて待てる。そして、来たあっ。
 ただし、煙だけは予測がでけん。




 
POINT 良か写真ば撮ろうと思うならクサ、普段から素早い動作「一発必中・早撃ち」ば訓練しとかないかんちゅう訳よ。よござっしょうか。 

 

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