このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
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よかッて感じたらすくぐ撮る |
通りがかりに、チラッと良か景色ば見つけた。いまはちょっと急ぎよるケン、帰りにもまたここは通るし、そん時い撮ればよかタイ。 こげな考えばしよったら、よか写真なあ撮れん。 「よかっ」て見つけたら、「きれいっ」て思うたらすぐに車ば止めて撮る。 「面白いっ」て目についたらちょつとぐらい後戻りしてでも撮る。 そげんいいよったら、車はしょっちゅう、止まってばかりで、全然先い行けまっせん。 それがいやなら、写真撮るとは止めときんしゃい。 野母半島で見つけた、海水浴場の入口看板 面白いから行きすぎたが後戻りして撮った。 ここで屋外撮影と、スタジオ撮影の違いば云うとこうか。その違いは、天候に左右されるか、されんかタイ。言い換えれば、照明を自分でコントロール出来るか出来んかが違う。 婚礼写真やら七五三の写真ば撮って貰うスタジオでは、カメラマンの思うごと照明(角度や明るさ)が変えられる。 これが外やったらどうかいね、太陽さんに「もうちょっと、こちがわに来て」とか「ちぃーとばっかり、やさしゅう照らして」とかいうたっちゃ、そげなこたあでけめえ。 だから、どげな偉かプロでも、外の撮影では、よか気象条件になるまで待つだけ。映画のロケでもいっしょタイ。 いま咲こうとする睡蓮、10分後はもう開いてしまう。 額アジサイのいまが旬 あなたが「よかっ」て見つけた瞬間は、ちょうど気象条件がぴったりで、しかも太陽の照明が偶然「ビシャッ」と決まっとう時やったとよ。 この時ば逃がしたら、もう二度と同じ条件は、帰ってはこんかも知れん。んにゃ、もう絶対に来ん。 「同じ写真は二度撮れん」ていう。人生といっしょで、もうこの瞬間は二度とはなかし、プレイバックはでけんとタイ。 だから「思い立ったが吉日」ていう言葉のあるやなかね、「よかっ」て思うた時に、撮しとかんやったら、帰りにまたそこ通ったときは、もうつまーらん景色に、変わってしもうとるやろう。 「ああ、行きがけに撮っときゃよかった」ていうたっちゃ、もう遅か。こげなとば「後の祭り」ていうとタイ。 グリーンピア八女の「あじさい谷」最高の時。 白ツツジの今まさに真っ盛り。明日ではもう遅い。 そしてクサ、その撮り損のうた景色が「釣り落とした魚は太かった」ていうごと、「あんときゃあ、よかったといねえ」て、いつまんでも気になってしようのなかとよ。 景色ば例に話したバッテン、花でもいっしょ。 |
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