よか写真としての条件ばあげてみると
1. まずピントか合うとらな、どげな決定的瞬間じゃろうと話しにならん
2. つぎは露出。露出が正確でなからにゃ、飛んどったり、潰れとったら見苦しか。
適正露出やったら、階調も良かケン、これが「調子の良か写真」タイ。
3, 色は二の次、三の次。まず、この1,2がしっかりしとることが大事かと。
ビントは分かるやろう。日本語では「焦点」バッテン、ビントがもう日本語になってしもうとるケン、いちいち焦点なんて云わんでもよかろう。それでもピントこんなら、よっぽど頭のピントのズレとるとバイ。
階調とはなんかて云うと、濃淡のこっタイ。専門家は「調子」て云う。
写真のハイライト(明るいところ)からシャドー(暗いところ)までの濃淡が、正しう撮し込まれとったら、気持ちよう見られるケン、こげな写真ば調子の良か写真て云うことになるっタイ
調子はコントラストで云うてもよか。コントラストては、階調の分離具合のことバッテン、やさしゅういえば、濃淡の差タイ。下の見本ば見てつかあさい。
コンピュータでは、白から黒までの濃さば、256の段階(0から255までの数字)で記録したり表したりしようと。だけん濃淡が数字(デジタル)で扱えるっタイ。
▼0 (ハイライト) (シャドウ) 255▼
ハイライトはすっきりと白く、 中間は調子が豊富で、 シャドウは真っ黒くシマッとる、
適正な光(照明)を当てて、適正な露出をすれば、この中に被写体が写し込まれるちゅうわけよ。
こげな写真ばノーマルなコントラストの写真。調子の良か写真て云うとタイ。見とって気持ちの良か写真ちゃあこげな状態で、記録されブリントされたもんば云うと。
ところが、夏の太陽やら、一方向からだけの光で撮ったら、光のコントラストが強すぎて、濃淡の差がつきすぎてしまう。
▼0 (ハイライト) (シャドウ) 255▼
「飛ん」でしもうて真っ白け ここの間に圧縮されて 潰れてまっくろなシャドウ
デジカメ(コンピュータ)は、0以下の明るさは表しきらんケン、ハイライト以下は真っ白のノッペラポーになってしまう。これば「調子が飛ぶ」云う。ほんとは明るい中にも濃淡があるっちゃが、目には見えとってもカメラの能力がついていっきらんっタイ。これはフィルムカメラでも一緒。
シャドウも同じで、一定の暗いとこ以上は、真っ黒けになってしまう。このことば専門家は「つぶれる」て云う。調子が潰れてしもうて濃淡が無くなったて云う意味よ。
今度は反対に
曇りやら雨の日は、ぬたーっとした光しかなかケン、スッキリした写真じゃのうて、濃淡の差のなかもんになってしまう。こげな写真ば「ねむか」写真ていうと。
▼30〜50 (ハイライト) (シャドウ) 200以下▼
ハイライトが0でなく濃いさがある 濃淡の差が少ないからねむい シャドウは締まらない
真っ白であるべきハイライトは濁り、真っ黒くシマッとかないかんシャドウは黒くならん。それでもカラープリントにする場合は、プリント屋さんの姉ちゃんが、おカネ貰わないかんケン、ある程度コントラストば調整して、濁ったハイライトはそれなりに白うしてやんしゃあけど、ポジフィルムやったら、もうどげんもこげもしようのなか。
もしもし、先生もし、デジカメやったら、そげな時どげんなりますな ?
そうやろう、そのためにAdobe(アドビ)ていう会社が、Photoshop(フォトショップ)ていう、デジタル写真の病院、いや美容院のソフトば売りよんなぁとタイ
印刷関係のカメラマンやら、ディザイナー達あ、これがなからなオマンマ食い上げて云うくらいお世話になりよんなっとよ。
このソフト、プロ用は8万円もぼったくられるっちゃが、一般用は1万ちょいで手にはいるし、これでたいがいのこたあ出来るケン、デジカメやろう思うたら、コンピュータとクサ、Photoshop ELていうソフトは持っとかな、始まりまっせんバイ
(ELちゅうとは、エレメントの略で、フォトショップの良かとこだけが入っとるていう意味)
そこで次回からは、Adobeの宣伝じゃあなかバッテン、撮ったデジカメ画像データのお化粧法ば、お勉強しまっしょう。
駅長がこの説明に使こうたとは、Photoshop ELのバージョン2.0。
今はもう、バージョンアップした新製品4.0が出とる(ウインドーズ版の正規価格13,800円)。
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