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光と色のお勉強 | |
よか写真の条件として、色は二の次、三の次て云うたバッテン、近頃はカラー写真でなからな写真じゃなかごとなってねえ、フジフイルムば儲けさせてばっかりタイ。 同じ写真で苦労するなら、色気のなか白黒(モノクロ=モノクローム)より、色気のあるほうで苦労した方がよかに決まっとる。 ところで、なし色が見えるか知っとお ? 色が見える条件が3つあってねぇ、 ひとつめは「光があること」 こらあ当たり前たいねえ、真っ暗すみじゃあ、なあーも見えんタイ。 バッテン、たったひとつ真っ暗すみでも色の見えることのあるとよ。柱に頭ばぶっつけるやろう。そしたらクサ、頭ん中い、赤やら青やらの火花がチラチラッて見える。ーーー馬鹿こきない。 ふたつめは「光ば捕まえる目があること」 座頭市は目が見えんでも人ば斬りよったバッテンねえ、こらあ、映画だけのすらごとタイ。 正確に云うと、目ん玉の奥にある網膜ていう細胞が、物の形やら、明暗・色ば捕まえる機能ばもっとるけんバイ。 みっつめは、「脳ていうコンピュータがあること」 目が捕まえた信号が、視神経ば通って脳に行ったとき、脳が信号ば解析して「あっ、あそこにあるとは、木の葉っぱ、色は緑」て感じるよる訳よ。 まず光から見ていこうか。 「光」ちゃなんな ? 「光」ちゃ電波の一部分タイて云うたら、ビックリするやろう。正確には電磁波でいうと。 宇宙やら地球上には、いろんな電波が飛び回りよるとやけど、光もテレビの電波・エックス線・交通取り締まりのレーダーやらの仲間タイ。 ちょっと聞きますバッテン、なんで電波が見えるとですな ? 電波ていうくらいやケン、電波は波打ってくるったいね。その波の山から山までの長さば波長ていうとはしっとろうもん。人間の目がクサ、その波長の中の、長さで云うたら、短い方が400ナノメーター(むつかしかケン 10000分の4ミリ)、長いほうの端が 700ナノメーターで(10000分の7ミリ)。ここの間の電波だけば捕まえきるとタイ。 空ば飛んできよるテレビの電波が見えたらよかとバッテンねえ、それは見えんと。だからアンテナで引っかけてクサ、受像器で人間の目に見えるゴト波長ば変換しよるっタイ。これがテレビ。 見える電波、400nm〜700nmのことば、可視光線ていうてクサ、これがいわゆる「光」ていうと。 400nm〜700nmまでの可視光線が、ぜーんぶいっぺんに目に入ったら白。「白色光」 400nm〜500nmだけやったら「青」 500nm〜600nmだけなら「緑」 600nm〜700nmやったら「赤」に見えると そしてこの青・緑・赤ば「光の三原色」て云うとタイ。 三原色がふたあつ目にはいったら、どうなるやろうか。上の図で分かるゴト、400nm〜600nmまでやったら「藍」 英語でシアンて云う。 500nm〜700nmまでなら「黄」 400nm〜500nmまでと600nm〜700nmまでが、いっしょやったら「紅」 英語でマゼンタて云うとバイ。 だから言い換えると「すべての色は、白い光の中にある」ことになるっちゃねえ。 ちょっと頭の痛うなったろうけど、これがカラーのABCのAやケン、これが分かっとらなデジカメもへったくれもなかと。 注・nmはナノメーター。長さの単位で1,000,000分の1mmのこと。 1ミクロンは1000分の1mmやケン、そのまた1,000分の1。 どんくらいの長さか例えようのなかバイ。人間の目ん玉は凄か。 | |
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