このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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目ん玉は凄い
 光はちょこっと分かったとして、それば受け取る目ん玉のほうが分かれば、色がなして見えるかが分かることになるねえ。がんばってみよう。 

 下の図の左は、目ん玉の断面図。

 水晶体が伸び縮みして、焦点ば目ん玉の後ろにある網膜細胞に結像させよると。人間の目ばカメラにたとえると(イヤ違う、カメラのほうが人間の目ばまねした機械やった)さしづめ水晶体はレンズちゅうとこバイ。

 そして網膜細胞がフィルムタイ。それも明るさに応じて、感度の自動的に変わる高性能フィルム。

 レンズ通して目に入ってきた光は(この中にはRGBの光ば含んどるとよ)、ガラス体ば通って網膜に像を結ぶ。

 水晶体レンズがしっかりしとれば、ビントの合うたシャープな像になっとるはずバッテン、レンズが病気で伸びたっきり、戻りきらんゴトなっとうとが近眼で、この場合は遠くのもんが見えん

 レンズが老化して伸び縮みしきらんごとなると、近いもんにビントが合わんごとなってクサ、どげん目ば細めて頑張ったっちゃ近いもんが見えん。これが老眼ていうとタイ。

 水晶体が白う濁るとが白内障で、これはスリガラス越しに見よるようなもんタイ。濁りば洗い出してレンズば埋め込めばスッキリ見えるごとなる。太宰府の吉富さんなあ、これが専門の名医で、交通標識も見えんやった駅長の目ば、日帰り10分の手術で若っかもんの目ん玉に戻してやんなった。

 網膜の剥がれるとが網膜剥離。初めは目のなかば、黒うか蛾が飛んだり、蝶やら蜂が飛んだごと見えたりする。慌てもんが「目ん玉い蜂の飛び込んだ」ちゅうて、大騒ぎになったっちゃが、これば飛蛾現象(ひがげんしょう)ちゅうてクサ、網膜のはぐれかかっとう証拠タイ。早う病院にいけば、今はレーザーで止めつけることの出来る。

 目は人間の部品の中でも特に精密機械やケン、大事にせないかんよ。

 色の話と関係なかとこい脱線してしもうた。本線に戻ろう。

 網膜細胞。これがまた優れもんでねえ。片いっぽうの目に、約300万個この細胞が張り付いとっちゃが、桿状体(かんじょうたい)ていうて物の形や明暗ば感じる役目の細胞と、円錐体(えんすいたい)ていう色ば感じる役目の、円錐形した細胞で出来とるとタイ。

 光に感じる円錐体ていう細胞は、3個一組になっとってねえ。そのひとつは、400nmから500nmの波長(コレは青やったバイね)電波にだけ感じてクサ、感じたらクサ、その色の濃淡ば、電波の強弱に変えて視神経に出すごとなっとうと。















 あとのふたつもおんなじこっタイ。500nmから600nm(緑)に感じるヤツ、600nmから700nm(赤)に感じるヤツがそれぞれ、強弱の信号ば送る。

 この信号と桿状体からの明暗信号ば脳のコンピュータが高速処理して、なにがどんな形で、どんくらいの明るさで、色は何色て瞬時に分かる仕組みになっとっタイ。すごかろう。人間業じゃなかねえ。やっぱあ、神の仕業バイ。

 これで、ちぃーったあ、なし色が見えるとかが分かったろうケン、つぎは、分かってきた3原色理論ば駆使して ?  写した写真の色修正(メイクアップ)に挑戦してみまっしょうタイ。 
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