このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

目からウロコのカメラ講座               目次へもどる
センス磨かなナンセンス
 近のカメラは、とつけものうお利口さんにでけとるケン、シャッター押せば、チャンと写るごとなっとうバッテン、昔んカメラは、シャッター押しただけでは写らんやった。

 自分の頭で考えて露出ば決めて、自分の指でレンズば回してピントば合わせる。
 このふたつのことば絶対しとかな撮した写真な見られたもんじゃなかった。いま、この肝心なふたつのことぁ、カメラの自動露出・自動焦点がチャーンとしてくれる。

 馬鹿チョンカメラちゃあ、人間ばナメた云い方バッテン、ほんなことい、馬鹿でもチョンでも写るケンおそろしか。

 ただ、しかし、それは写っとうていうだけで、撮した写真じゃあなか。
 
ここで「写った写真と、撮した写真」は違うちゅうことば、知っといちゃんしゃい。

 機械のせいで、なんとか写っとったり、たまたま偶然に上手く撮れとう写真は
「写った写真」

 自分でチャンと考えて、自分でチャンと操作して、自分が思うたとおりに、撮った写真がはじめて
「撮した写真」ていう訳タイ。

















      上手い具合に光が入って、たまたま撮れた写真。 ある程度計算して、撮った写真。


 バッテン、機械がしてくれることぁ、機械にまかせたほうがよか。
そして、せんでようなったぶんば、機械にはまかせられんことの方に使うとが、誰が考えたっちゃ利口たいね。

 機械にまかせられん、機械じゃあでけんことちゃあなんかいな。
 そらあ決まとろうもん
「絵づくり」タイ。

 いらんこたあ、なーも考えんで、ファインダーば一生懸命にのぞいてクサ、どけんしたらよか構図が作れるかだけに集中できるとが、いまのカメラの一番よかとこやろうもん。

 いっつもかっつも、そげな心がけで撮りよったら、自分が持っとるセンスがだんだん磨かれてクサ、知らんうちに良か絵のできるごとなりますっタイ。

 昔から
「玉磨かざれば光なし」て云うちゃあろうが、玉は目ん玉のこと(ちょっと無理か)。

 センスは磨いていかな、いつまでたっても「写った写真」ばっかり撮っとっても面白うなかろうもん。こらあ、センスじゃのうてナンセンスですバイ。 

 じゃあ、どげんしたらよか絵ば、作ることのできるとやろうか、これから、すぐによか写真の撮れるごとなるセオリーちゅうか、ヒントちゅうもんば考えていきまっしょうタイ。























    陽の向きやら、時間やら、坂による煙の出る具合やら、事前に下見して撮った写真。

 Point 昔のカメラはややこしいことの多かったけど、今のカメラは「絵づくり」に集中できる。

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