このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

目からウロコのカメラ講座               目次へもどる
太陽に向かって撃て
 陽ば背にして撮せば、誰がシャッター押してもキレイな写真になる。全部にまんべんなく光が当たっとるケン、色も鮮やかやし、絵はがきにはもってこいタイ。

 ところが、なんかもの足らん。

 
 そもそも写真は「光と影」で出来とるとやから、光の当たったところばっかしで、影がなかったら、それこそ「陰影」のなかノペーッとした絵になってしまう。

 絵はがきならこれでよかが、深みのある写真ば撮ろうと思うたら、思い切って「逆光」に挑戦してみようじゃなかね。
 「太陽を背に・・じゃのうて、太陽に向かって」タイ。

 昔は、太陽に直接カメラ向けたら、レンズの焼けるなんて云いよったバッテンそげなこたあなか。
 ただ、ファインダーで太陽ば直接見らんごとさえしとけば、太陽ば撮してもカメラが壊れはせん。

 太陽ば直接見たらどうなるかて ?
 目が焼けるだけタイ。





 
水面に映った太陽と雲、くじゅう水田公園。 逆光は彫りの深い写真になる、羽金山のオメガ塔


 人物の場合は逆光やったら、景色に露出ば合わせれば、顔は真っ黒になるし、顔に合わせれば景色はまっしろに飛んでしまう。そやケン「逆光は難しか」てよくいう。

 (飛ぶちゅうとは、明るい部分の濃淡が無くなること・逆にツブレるとは、暗い部分の濃淡がなくなって真っ黒になること)

 難しかったっちゃ、何回も撮りよれば、だんだんコツの分かってくるし、なによりデジタルは、悪かったら消せばよかとやケン。

 そのうちい、顔も景色も両方きれいに撮れる「デイライト・シンクロ」ていう便利な写し方も覚えるようになるタイ。

 ストロボフラッシュは、暗かとこでしか使わんて思うとらんね。それば、明るかところで使うとがデイライト・シンクロていうと。

 使い方 ? 簡単簡単。
 ふつうカメラのストロボは、暗かったら自動的に光るが、明るかったら光らんごとなっとうと。それば強制的に光るごとしとくっタイ(カメラの説明書ば読んでんしゃい)。

 そしといて撮すだけの話よ。そう、明るかところで無理矢理フラッシュば光らせる訳よ。




 
バックの景色は太陽光で、手前の逆光で顔が影になる人物は、ストロボで照明する。


 普通デジカメのストロボは、光が2・3m、せいぜい4・5m位しか届かんケン、手前に立っとる人には当たるけど、遠か景色には全然影響がなか。結果、人物の顔はストロボの光が当たって、明るくキレイに撮れる、& 遠くの景色も空からの照明でキレイに撮れる、めでたしめでたしタイ。

 順光の(太陽を背にした照明のこと)写真ばっかし撮りよったっちゃ、面白うなかケン、思い切って「逆光」の写真に挑戦してみよう。





 「あたし、いつからプロいなったっちゃろうか」ていうごたあ、写真のどんどん撮れるごとなるこたあ請け合いですタイ。

 「太陽に向かって撃て」人生も写真も、大胆に行こうやなかね。



 
POINT デイライト・シンクロば使いこなせば、風景をバックにした記念写真がレベルアップ。

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