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声をだして読む会話博多弁共通語意  味

ほら、そこいあると "" 取っちゃってんない
ばばさん "
" ちゃーんと、怪我させんごと、連れていかなバイ

〜を

古語の「〜をば」を、気ぜわしか博多のもんが縮めてしもうた

あんたが探しよる人ぁ、ここいおんしゃる "ばい"ばい

〜のだ、です、ます

「珍しいわい」の「わい」から、博多弁は濁音が好き

ああ "はがいか" ねぇもう、あん人あ、まあだあたしの気持ちの分っとらんとやもん

はがいい腹だたしい

煮え切らない態度にいらいらの状態、歯がかゆい感じ

公園まで連れ出しとってクサ、なんで、手も握らんで帰って来たとや、そげなとば "ばかちん" て云うとたい

ばかちん馬鹿たれ

馬鹿と見下げてなじっているのだが、どこかにあんたも同じ人間ねという愛情がこもる

金だけ出させられて "ばからしか" 見返りゃあ、なあもなかとばいばからしか損をする

馬鹿らしい=馬鹿のようだ
馬鹿のように無駄なこと

はっはっはっ "はくせえーん" ああ風邪引いたごたる
はあ ? 夜遊びばっかりするけんたい

はくせんくしゃみくしゃみの音がそのまま

あいつが珍しゅう土産ば持ってきよったねぇ
なんやったや
立派な箱い入っとるバッテン、こら "
はくそがし" たい

はくそがし駄菓子

材料の質が悪いのか、作り方が下手なのか、食べていて歯の裏にくっつくような菓子、安ものの菓子、一銭菓子ともいった

お前の番ぜぇ、はよ次のカードば "はぐらん" や、なんばぼやーっとしとるとや

はぐるめくる

札をひっくり返すも、膏薬をはがすも、ページをめくるも、ぜーんぶ "はぐる"

じゃんじゃん出しよう奴のとこいってクサ、こそーっと玉ば "ぱくって" きやい
女ばダシに使うてクサ、えげつなかことばしようケン、とうとう "
ぱくられ" とるっタイ

ぱくるくすねる

人の物を取る
すまして自分のものにする
ぱくられる=捕まる

女優 "ばし" のごと、ツヤつけてくさ、自分の顔ばもういっぺんようと鏡で見てんやい

ばし〜のように

"〜でも"の意味で使われることもある"

おいちゃん、オレ "はしりぐっちょ" で一等賞になったとばい
ほうよかったたい、おまえの親父ぁ足の遅かといねぇ

はしりぐっちょ

かけっこぐっちょは競うこと

もうこげんなったら "ばたぐるう" ても、なんしても一緒たい、えーどげんなっとなるくさ

ばたぐるうあばれる

普通の暴れようではなく、狂ったようにばたばたする
のたうちまわる

お賽銭箱い、手突っこうでなんしようとや、そげんことしよったら、いんま "ばちかぶる" ぜえ

ばちかぶるばちがあたるバチは当たるより、バチかぶるほうがひどい

あんまりスタイルの良かったけん、追い越して見たら"ばっくしゃん"で見られんやった

ばっくしゃん

うしろ美人

後ろからのスタイルだけがいい、和洋混合博多弁

うちんたあ "ぱっちん" さすれば大将ですバッテン、勉強はいっちょん、つまりまっせんと
瓦の一枚、のうなっとるバッテン知らんや、さっき子供が "
ぱっちん"の台にする云うて、持っていきよりましたバイ

ぱっちんめんこ

むかし、子供がやっていた遊び、札を叩き付けたときパッチンという音がするから

自分がひとりでしたごと云う "ばってん" あんたあ、なあーもしとらんめえもん
"
ばってん" はねえ、ほんとは英語じぇえ
そらまたなしや ?
ButとAndが合わさっとる

ばってん

しかし
〜だが
〜だといって

「長崎ばってん江戸べらぼう佐賀はないない」で有名だが・・・
AだがBもある、柔らかな否定、古語=ばとて、博多弁ベスト3

よう見よったら、可笑しか顔バッテン、あの人は "ぱっとしゃん" やもんねぇ

ぱっとしゃん

ぱっと見がいい

ぱっと見て感じのいい人
うまくいかんはずたい、この話は "はなから" 間違ごうとるはなから始めから

はなは端、鼻、ともに出っ張ったところ

警察い、文句いうて怒鳴り込むなんて、"鼻切れ牛" じゃあるまいし

はなきれうし

向こう見ず

鼻輪が切れた牛、コントロール不能の状態

あいつは "はなたれ" やけん、あんまりうてやいやんな、うらめしかぜ昔の子供ちやあ、みーんな "はなたれ" やったバッテン、今はあんまり見かけんねえ
あげん "
はなたれ" やったとい、出世していまあ県知事バイ

はなたれ

鼻汁出している子

鼻汁流している薄汚い子供のことだが
心の薄汚い人間のこともいう
はっきりいえばヤーサンのことも

足の指の冷たかったケン "ばふんまんじゅう" の中い、足突っ込うで温めて来た(戦争中、病気のもん以外は裸足で登校しよった)

ばふんまんじゅう

馬の糞

むかし馬車が道路を通っていた頃、冬になると馬が落とした馬糞から湯気が出ていた

あたしくさ、最近ブログに "はまっ" とうと
プログラムちゃなんな?
プログラムやなかブログ、インターネットに書く日記タイ

はまる

身を入れる精をだす

深みにはまりこんだ有様、いい意味でも悪い意味でも熱中している

"はよ" せろ "はよ" せろてせからしか、女は出掛ける時ぃ、おとこのごと簡単にはいかんとばい

はよ早く

「早く=早う=速う」が急いでいるので詰まった

そげん、分らんことばっかり云いよったら、いくら仏のオレでも "はらかく" ぜぇて云うたら、相手が大阪のもんやけん、それが分らんでクサ「なんで腹ば掻くんでっか」て云うとタイ

はらかく腹を立てる

これはよそもんには分からない、博多のもんは怒ったら腹をひっかくのかと思われる

今度でけたラーメン屋クサ、"ばり" うまかぜぇ
いんにゃ、天神の町のほうが "
ばりばり" うまか

ばり

とても
ひどく

少々のことではない誇張、若者語

スマトラ津波の募金にえらい "はりこん" だらしかねぇ
どうもサツに "
はりこまれ" とるごたあケン、うかつに出てはいかれんっタイ

はりこむ奮発する

"張る"は柄にもなく背伸びすること
警察が使うと別の意味になる

そげえーん、うちのほうさい "ばりだして" 停めんでもよかろうもん、うちの車の入れられんタイ

ばりだすはみだす張り出すがにごった

この頃、客の増えて調子のよかと、かせがるううちい "ばりばり" かせいどかな思うてねえ

ばりばりものすごく

バリバリと音のするくらいのいきおいを表す

あいつあ、いっぺん間違ごうたら、うらんしかケン、みーんな "はれもん" に触るごとしよる

はれもんできもの

虫に食われたりして腫れた箇所、腫れたところにはモノが当たる

はよ "はわい" とかんや、唐の豆の殻ばっかし、散らかしてみたむなかタイ

はわく掃除するはわく木=ほうき

いつくるや ?
そうねぇ"
ばんがた" い遊びぃこう
昼は居るバッテン "
ばんがた" から映画見げえ行くかもしれんバイ

ばんがた

朝ではなくて夜の方で晩方、朝の方はあさがた

夕方から酒飲みながら "ばんこ" で将棋ば指すなんて一番の贅沢バイばんこ縁台

木製の台、ポルトガル語のバンクがまった、むかし銀行がこの台の上で金貨を計っていたから

"はんごう" の悪か、ちゅうたっちゃ、葬式あ行かないかんタイ、人の生き死にばっかしゃあ、待ったなしやもんねぇ

はんごう都合

飯盒と聞き間違える、万障繰り合わせてという意味

とうちゃんのズボンの "バンド" ば知らんね、なんであんたそげなもんば、首い巻き付けて遊びよるとぉ

ばんどベルト

ベルトもバンドも皮帯のこと、どっちかと云えばベルトのほうが幅広い

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声をだして読む会話博多弁共通語意  味

選りによって、日中のこげーん、暑か時い草むしりばして、あんたも "ひいのつよか" ねぇ

ひーのつよか

芯の強さひーは五臓六腑、根性

"びき" ば、捕まえて来てクサ、紐で線路にきびりつけとくっタイ、ほら、電車の来た来た"

びき

古語ひきはヒキガエルでガマのこと、博多でこれは「わくろう びっきはガマ以外の青蛙などを云う

またあいつが、そげな大口叩きよったや、 "ひこさんがらがら" で、なあーもしぃきらんくせい

ひこさんがらがら

英彦山で作られている素焼きの土鈴、口が大きいのが特徴、で、ここから、口ばかりで実行が伴わないことを皮肉る

お前、酒飲むときゃあ、御馳走の正面におるとい、役決めになったら、なしそげん "ひざって" うしろい隠れとるとや

ひざる

さがる、しりごみする

後ろにいざること

三千三百三十三段の石段ば登ったらクサ、降りる時あ "ひざぼうず" の笑うて、コッキンコッキンやった

ひざぼうずひざ小僧

ひざぼんさんとも云う、東京から南へ来ると小僧が大人に育った

めんたいこの、宣伝やなかバッテン、"ぴしゃっと" 締めくくってこないかんバイ

ぴしゃっと

しっかりとちゃんと

戸をしっかりと閉めた音
問答無用、付け入る隙なし
取り付く島もない態度

一回云えば分っとうたい、なんべんもなんべんも、同じことば "ひちこいか"

ひちこいかくどい

淡白な博多のもんはくどいのは大嫌い

同じ料金なら、うんと時間かけて叩いてこな損やケン "ひっかかりもつかかり" 18ホール回って来た

ひっかかりもっかかり

つまづきつつ

あっちにつまづき、こっちにつまづき、スムースにことが進まない状態

こげーん、天気のよかとい "ひっこぼつて" ばっかり、こたつの番なあ、猫いさせときゃよかとタイ

ひっこぼるひきこもる

天照大神のように閉じこもって出てこないこと、「ひき」が撥音となって「こもる」がなまった

ブルドックの顔はなし "びっしゃげ" たごとしとうとかいね、コンクリート壁にばし、ぶっつかったとやろか

びっしゃぐる

つぶれる

古語「うちひさがれる」が語源、ひさがる〜ひしゃぐ〜
「びっ」は博多弁が好きな強調

"ひっしまめたん" で、やっとブービー賞やった
金ば使いよう割には、上手いならんもんやねぇ

ひっしまめたん

一生懸命

必死はわかるが、なぜ豆炭なのかは分からない
必死にあがいている様子

あいつのかあちゃんな"びったり"タイ

"
びったりおどし" の来たっちゃ、ビクてもせん

びったり不精者

家事に無精な主に女性
晩秋、急に寒い日が来るのを「びったり威し」という
まだ冬の準備をしていない無精な主婦を慌てさせるから

返事する時あ、こつち向いてせな、そげん "ひっちゃこいち" 向いてハイて云うたっちゃ、つまらんとバイ

ひっちゃこっち

あべこべ天地左右なんでも反対のこと

地下鉄工事で、道路は "ひっちゃんかっちゃん" 、いついなったらチャンと、通らるうごとなるとかいね

ひっちゃんがっちゃんめちゃくちゃ

乱雑極まる状態をいう、すべての物がひっくり返っている状態を言葉で表現するとこれが適切

なし、裁判なあげ "ひまんいる" とかいね
麻原彰晃やら死刑する前い、悠々と死んでしまうバイ
悪人に、ムダ飯ばっかり喰わしてクサ、ばからしか

ひまんいる

時間がかかる

ひまは暇、空いた、なにもしていない時間が多いから進まない

"ひもじかー" 腹の皮の、背中いひっつきよる
なんごと云いよるとね、キムジョンイルのごたあ、ドンバラしとって

ひもじか腹が空いた

もじ言葉(室町の女官が使った、ゆもじ、かもじ)、「ひ」は干あがる

会議の時ぁ、おとなしゅう、しとってクサ、宴会ぃなったら、あれが人間のかわったごと "ひょうぐる" っタイ

ひょうげるおどける

古語がそのまま、ひょうきんだま(おどけ者)

こげな時ぃ "ひょくと" 云われても、そげーん昔のことあ、すぐにゃあ思い出しまっせん

ひょくと

ひょっこりと、突然

古語ひょっくりとから
予想外の現象・行動

あ、分った、"ひょつとして" あんとき、オレの財布からキャッシュカードば抜いたたあ、お前やったとや

ひょっとしたら

もしかしたら、万が一

推測、"ひょっと"=予想外のこと英語のIF

どうせ "ひらう" となら、ニセ札じゃのうて、本物ば "ひろう"てこんや

ひらう拾う"ろ" が "ら"になまっただけ

あの男はねぇ、"ひらくち" のような、毒のあるやつやケン、用心しときんしゃいよ
ウン分かった、うちも蛇やもん

ひらくちまむし

むかし蛇は朽ちた縄に似ているから「くちなわ」と云った
まむしは頭が平らだから「ひらくちなわ」=ひらくち

そらあ、おいさんに "ひんずな" 手間とらせて、すんまっせんでしたねぇ

ひんずなこと

余計なこと

四度の食事を「ひんず食い」という、ひんは頻繁にの「頻」で度々の意

汚職した悪徳官僚に、執行猶予ちゃなんや、猶予があるもんかい、どこか世の中 "ひんまがっとる" ちゃなかや

ひんまがる曲がる

"ひん"は強調
特別大きく曲がっている

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声をだして読む会話博多弁共通語意  味

"ふいきん" は、よう洗うて干しとかな、バイキンの寝床に、なったらいかんケン"

ふいきん布巾

なぜ「い」が余分なのか、布巾で拭"い"とかんね、が単語になった

あのおいさんに、そげなこと云うても、つまるもんかい、世の中とは縁の切れとう "ふうがじん" やもん

ふうがじん風流な人

風変わりな人
世の中と感覚のズレている人

政府も "ふうたんぬるか" やつばっかり揃うとるねえ、はよ北朝鮮ばくらしやい

ふうたんぬるか

動作が遅い

ふうけもん(腑抜け者)
気持ちも体つきも(腑・肝)ともにシャキッとしていない言動
"ぬるか"は緩か、温か

おれがみーんなの前で、痛かとこ突いたもんやケン、"ぶきょう" しとったバイ

ぶきょうしらける

不興が語源、興味を示さず無視

あそこは "ぶげんしゃ" やケン、そんくらいのことで、ゴチャゴチャは云いなりめえ
それがタイ、金持っとおもんにかぎって、こすたれの多かっタイ

ぶげんしゃ金持ち

分限者は身分や禄高をいったが、いつの間にか金満家に転じた

オレにバレンタインチョコの来たケンゆうて、そげん "ぶすくれ" やんな、"ぶすくれた" 顔は可愛ゆうなかバイ

ぶすくれる

腹を立ててすねる

ぶつぶつ(文句を)云うが博多弁では「ぶすぶす」になる

議員も金の出どころは、しっかり "ふせと" かな、足下すくわれたらコッケンコロリンたい

ふせるつくろう「ふさぐ」から、覆いかくすこと

車で携帯しよったらクサ、出会いがしらい警察官タイ、"" の悪かちゅうたらありゃせん

ふのわるか運が悪い

符は護符、おみくじ
巡りあわせの善し悪し、ツキのあるなしをいう、たまたまそのことに対してはツキがない

まあだ、あの女い "ふっつい" とうとや、もうたいがいで別れんやふっつくくっつく

くっつくより、ふっつくのほうが粘着力が弱い

"ふていがってえ" グランプリもらうなんて、こらまた思いもかけんこっちゃった

ふていがってえ

驚きの表現

有り難いことがあったから、感謝の言葉「ありがたい」になったのと同じで
耐え難いが「てぇがってえ」とんでもない驚きの表現になった

こげな臭かもんば、オレんがたの横い "ふて" やんな、常識のなかねぇ、自分で処理場まで持って行かんや

ふてる捨てる

捨てるは不用なもの
ふてるはそれも汚いものの感じ

久しぶりい会うたら、あんたんとこの息子は "ふとか" ねぇ、どげんして"ふとらし"たと? 九重部屋にでも入れんね

ふとか大きい

古語ふとし、ふとは太い
大きくすることは「ふとらかす」

女のスキャンダルで、辞めさせられといて、また選挙い出るげな、あげな男は "ふるふる" 好かん
そうたい、あげなとば当選させよったら福岡の恥じバイ

ふるふる

芯から
心底から

身震いする程の擬態語(ぶるぶる)から

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声をだして読む会話博多弁共通語意  味

そんくらいのことで、高級官僚が "へこたるん" な、収賄のバレてもどげんあるか、しがみついとけ

へこたれ臆病者

へこ(兵古)が垂れていては男はしまらない

口では強がりよるバッテン、いざとなったら、あいつあ "へこひき" やケン当てにはならんと

へこひき卑怯者へこ(兵古)引き、

こらっ社会保険庁、自分たちぁ悪かことばっかししといて、そげんオレの少なか年金ば、なんやかや云うて "へずり" るな

へずる減らすはつる(削り取る)から

気持ちのよかとやろう、猫がべたーっと 、地"べた" い、ねんごろがっとった

べたそば

ほっぺた、尻べた、地べた・・・皆同じ

もうちょっとで、出来上がりちゅうところで "へちゃまくれ" てしもうた

へちゃまくれ

失敗やりそこなうこと、失敗作

こら、出て行く時あ、後ばちゃんと閉めやい、お前やぁ "せっちんそだち" か

へっちんそだち

臭い(雪隠)ところで育ったので開けっ放すというギヤグ
出入りをして後を閉めない者

いっつもかっつも "へっぱく" ばっかり云うとらんで、時にあ役に立つことも云うてんやい

へっぱく無駄口

古語ひょうはく(表白)は冗談のこと、役にも立たぬ話トレビア

あの会社は、なし "べっぴんしゃん" の多かとかいね、給料のよかとやろか、社長の趣味やろか

べっぴん美人別嬪は特別にいい女のこと

高い給料ば貰いよって、こげな大事な時い "へのつっぱり" にもならん営業部長バイ

へのつっぱり

役たたず

屁が出そうになったときの突っ張りすらできない

こんくらいのことで "べらべらないて" どうするや、くらされたら、倍にしてこっくらせ

べらべらないて

めそめそ泣く

子供が泣くときは目汁鼻汁べらべらと出る

あー云やこー云う、おまえも、たいがい "へんちくりん" やねぇ

へんちく

へんちくりん

変ちきの転化
かわりもん、臍曲がり

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声をだして読む会話博多弁共通語意  味

気の利いたもんばっかり、おったっちゃ、会社はうまくいかんとよ、 "ぼうすくてい" もおってこそ、バランスよう回っていくとタイ

ぼうすくていぼんやり者

いつもぼーっとしている体(てい)の人間

池の水ば代えときやいて云うとうとい、代えとらんもんやケン "ぼうふり" のわいとろうが

ぼうふりぼうふら

蚊になるまでは水の中で棒を振るようにブラブラしている

戦時中の "ぼうぶら" は、旨うなかったバッテン、このころの "ぼうぶら" は、お菓子のごと旨か

ぼうぶらカボチャ

なんと「ボーブラ」はポルトガル語、だから南瓜

愛の鞭と思うて "ほうべんた" ば平手打ちしたら、保護者から怒鳴りこまれてしもうた
そらまたなんて "
つらんこう" の厚か親や

ほうべんたほっぺた

同じ頬でも共通語と比べると「ほうべんた」の方が"つらんこう"(面の皮)が厚い

そげなとこば "ほがす" な、なんもかんも、丸見えになってしまおうが

ほがす穴を空ける

掘るを強調
自然に空いた「ほげる」は自動詞

この前から、産みよった赤ちゃんな、最近見かけんが、どげんしたと?
うん、泣いてせからしかケン、山ん中い "ほからかし" てきた

ほからかす

投げ捨てる放る

「ほかす」が語源
ほたる、ほたくるとだんだん品がなくなっていく

朝湯から "ほけ" のあがってクサ、九州の温泉ちゃ、いつ来てもよかねぇ

ほけ湯気

ほのかな・うっすらの「ほの気」から

朝から "ほけのごと" しとったっちゃ、つまらんタイ、そげなこっちゃあ、いつまでたっても、一人前にゃあなれんバイ

ほけんごとうわの空

その湯気のようにぼんやりとした状態

あいつあ、仕事は "ぼさっと" しとるくせい、うどん屋の釜やもん
そらなんな
うどん屋の釜で「ゆう(湯)」ばっかりタイ

ぼさっとぼんやりと

古語「もさっと」から
気が利かない、博多のもんの一番嫌いなキビキビしない態度

はよからクサ、こか危なかケン、信号機ばつけちゃんなっせて、云うとうとい今まで "ほたくっといて" クサ、死人の出たら大慌てタイ

ほたくる

ほったらかし

物もだけど責任や仕事などを放置する、官僚の得意技のひとつ

昔の男の手紙やら、もういらんやろう "ほたる" ぞ
そげん云わんで、ちょっと待ってんしゃい

ほたる投げ捨てる放り出す、投げ出す

もう "ぽっぽぜん" ば祝うてもろうたケン、明日からは自分で箸持って食べるとバイ

ぽっぽぜん

三才の祝い膳

ぽっぽは鳥のこと、お膳に松竹梅や鶴など目出度い絵いが描てある、馬出(まいだし)特産の曲げ物、この日から幼児は箸を使って自分で食べる、馬出は筥崎宮のお御幸に馬を供出していたのでこの名前がついた

雪も降っとらんとい、3号線の、しかも段差のなか歩道で "ぼてくりこけ" た
年は「足からとる」ていうもんねぇ

ぼてくりこける

転ぶど派手に転ぶこと
よかよか泣くな、こんど見つけたら、オレが "ぼてくって" やるけんぼてくる殴る

くらすよりもっと殴りかたがひどくて連続する、リンチ

風呂のぬるかったケン、長う入っとったら、体の "ほとびて" しもうた

ほとびるふやける

ほとびらかす
水に浸して膨らませる

よう来ちゃんなさったちゅうて、みんなが "ほとめく" もんやケン
組合長さんも上機嫌で、ポロッと内幕ば、云うていまいなった

ほとめく

歓待する、ご機嫌をとる

褒めそやすから変化

"ほねしょうかつ" い、色々作ったケン、お裾分けに、ちょこっと持って来たが、喰うな
そらすんまっせん、いただきますクサ

ほねしょうがつ

正月用食材の後始末

骨正月と書く
正月料理の残り物を全部"ガメ込んで"煮たのが「がめ煮」

そうや、 "ほんなことい" 課長が、褒めよったてや、珍しかこともあるもんやねぇ

ほんなこと本当のこと"ほん"は「本」から

なんごと云いよんしゃあと、なんちゅうたっちや、アンタが "ほんぱしら" やろうもん

ほんぱしら中心人物

本柱、大黒柱から
中心になって支える人のこと

このごろ、急に "ぽんぽんがし" の、喰いとうなってねぇ、そらアンタ、子供返りていうとバイ

ぽんぽんがし

米菓子
米を高圧釜で炒って、開けるときに「ぽーん」と音がしてふくらむ
箱崎・放生会の人気菓子やった

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