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声をだして読む会話博多弁共通語意  味
博多のもん""人はよかとばってん、きぜわしかとの多か〜は〜なら、〜たら、ならばの約転
"なーん"があるもんかい、返事はハイッやろうが
ハイッ"
なーん?"
なーん?なんですか

博多んもんな気ぜわしいから、呼ばれた時ハイを省略して、直接用件を聞く

学校には帽子はチャーンとかぶってから行き"ない"や
学校には帽子ばチャーンとかぶってから行き"
やい"
学校には帽子ばチャーンとかぶってから行"
"
学校には帽子ばチャーンとかぶってから行"かんか"

ない〜しなさい

ないや→やい→け、とだんだん強制になる

ここんとこ商売もすったりで、もうみーんな"なえ"てしもうとうなえる弱る力もだが特に気力の減退

あんた、バケツは"なおした"と?
バケツぁちゃーんと片付けといたぜぇ
片付けろちゃ云うとらんよ、穴のあいとうけん"
なおし"といてて云うたとバイ

なおす

直す、治す納す
片付ける

前後で違う意味になる、博多難語のひとつ

あいつが汚職で捕まったてや、そげなことのでけるやつじゃ"なか"
なに?あいつが汚職で捕まったてや、そげなこたぁ"
なかろう"

なかない

なかは強い否定、なかろうはあいまい語(あるかもしれん)

追突した相手がクサ、自分のかぁちゃんやったゲナ
へぇー、そげんこたぁ"
なかなかなか"バイ
そうやろう"
なかなかなか"ろう

なかなかなか

よほどのことでないとない

なかなかは少々のことでは
長崎では「すーすーすー」というのがある 、すきま風がスースーするという意味

理事長さんが率先して募金ばしょんなった
そうクサ、そげん"
なからな"クサ

なからななければ

古語なくあらば、・・・・から
いけないと受ける

あんたぁどこの"ながれ"な?
あたきゃあ質"
ながれ"たい
すらごと云いやんな、そげな"ながれ"はなか

ながれ

コミュニティーの単位

秀吉が博多の町を七つに区切って、町民自治の単位とした、山笠もこのブロック単位で運営される、恵比須流れ・大黒流れなど

胃の痛うてたまらんと
そらまた"
なしかいな"なんか悪かもんでも食うたとな
"なしもかきもほうじょうや"でタコヤキば食うた

なし?

どうして
なぜ

どうゆう理由でと、問いただす

庭に植えとった"なすび"ばちぎったケン持って来たが食うな?
そんなこと"
なすっ"ちゃあ気の毒ですバイ
なんなそらあ、シャレな

なすび茄子

博多の茄子はあまりいい色だったから"び(美)"がついた

なぁもすることのなかケン、風呂に"なっと"入って寝ろうかねぇ
よかなぁ年金生活者は、おらぁまぁだ集金だけ"
なっと"せにゃならん

なっと

〜でも
〜だけでも

古語"なりと"から
"なば"捕りぃ裏ん山い入ったらクサ、すべくり転んでねぇ
そらぁ"
なば"のことやケンぬめぬめしとる"
なばきのこ

なばは"滑らか"から
共通語は"木の子"から

この前頼んだ"なり"うんともすんとも云うてこんが、どげんなっとうとやろか
おいさんなこの頃えらぁい"
なり"のよかが、女でもでけたとな

なり

そのまんま
格好

状態が変化なく継続すること
別意で見た目の格好

なんばしよん"なる"と?
うん、税務署から来いて呼び出されとうと
あのかろ(角)の家の人が民政委員ばしよん"
なざる"タイ

なるなさる

"なる"より"なざる"のほうがより丁寧

そげーんオレいばっかり"なんかかり"やんな、オレも資金繰りのきつかとぜぇ

なんかかる

寄り掛かるもたれる

相手を頼っての動作
"なんかなし"やってんろう、なんでもやってみな分からんタイなんかなし

ともかく
どうしても

なんは"何"の撥音、理由はともかくどうしてもという意志を表す

若っかもんの集まって"なんごと"かあったとな
うん、町内ば燃やそうかて云いよりますと
ぞうたんは止めといちゃーりやい、"
なんごと"オレばおどかすとや

なんごとなにごとどうしたのかという疑問
なんは"何"の撥音

社長が車い刎ねられたちゅうもんやケン、びっくりこいて行ってみたバッテン"なんごたぁなか"、こけただけでケロットしとんなった

なんごたぁなか

なんともない

周りの心配に対する大丈夫ということの表現

そげな路地の奥で"なんしようと"
見りゃ分かろうモン、どうもこうもたまらんごとなってねぇ

なんしょっとぉー

なにをしているの

多少の軽べつを込めた問いかけ

金のなかなら、なかて云えばよかとい"なんたらかんたら"ケチばっかりつけてクサ

なんたらかんたら

なんだかんだ

言い訳が並ぶ
"なんな" ちょっと今忙しかっタイ、あとでよかこた、あといしてなんななに?なんですかと振り返る

ボーナスもろくすっぽ払わんのって"なんばこきよーとか"て云いたか

なんばこきよるかい

何を言うか

なにを云ってるの?なんて優しいものではない、強烈な反撃

PTAの会長かなんかは知らんバッテン"なんばしのごと"威張りたくってねぇ、あごたん天向けて歩きよんなぁ

なんばしのごと

なにさまのように

博多っ子は偉そうにしたり、格好つけるのを極端に嫌う

もうしもうし俥やさん、こっから柳町ゃ"なんぼ"です、大勉強で十五銭、三銭にまけとけアカチョコベ(博多の歌・ぼんち可愛いの三番)

なんぼ

いくら、どれほど

博多オンリーではなく関西でも使用

ノーヒットノーランで負けたぁ?
"
なんぼなんでちゃ"そらひどかバイ

なんぼなんても

いくらなんでも

耐えられる限界を越えた状態
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声をだして読む会話博多弁共通語意  味

おいっ あんまり"にあがる"ちゃなかぜ、そのうちぃ地獄ぃ落としてやるけんね

にあがる図に乗る

ハイテンションの状態
自分だけいい格好をする

その水瓶ん"にき"おらんや、さっきまでそこん"にき"でうろうろしょったバッテンねぇ

にきそばふたつの一関係が近いこと

あそこのおいさんなぁ"にぎり"で通っとると、ジャンケンしても絶対グーしか出しなれんモン

にぎりけち一度握ったら放さないことから

また"にくじゅう"のごと、そんときぃかぎってお巡りがおってクサ、切符切られてしもうた
あんたがいっつもウチぃ"
にくじゅう"ばっかりするけんタイ

にくじゅう意地悪

悪意のおせっかい
いたずら

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声をだして読む会話博多弁共通語意  味

今日は"ぬっか"ねぇ、貧乏人なぁ"ぬくい"ほうが、灯油代のいらんけんよか

ぬくいあたたかい気温や体やふところ、人の心も

金払いの悪かケン集金して来いて云うたとバイ、なんでまた注文ば貰うてきたとや この"ぬけさく"が

ぬけさく馬鹿、阿保

いささか頭の働きが悪い人間のこと

ほらほらまた青ばなたれて、買うてやったばっかりのズボンに"ぬすくったら"いかんやろうが
自分がやりかぶっとってクサ、おれに"
ぬすくる"とバイ

ぬすくる塗り付ける

人に責任を押し付けるといつたような時にも
いい意味では使わない

ビール一杯しか飲んどらんとい、とつけむのうぼられた、あげん"ぬすと"のごたぁ商売したらいかん

ぬすと泥棒

共通語で盗っ人とはいうが、撥音の好きな博多弁がここでは詰まらない

熱かぁ 早よ"ぬべてぇ"焼け死のうごたるバイ
よう見てから風呂にゃあ入らんね

ぬべるうすめる

熱いもの、または濃いものに水を加えて薄くする

いつ来たか分からんごと"ぬれーっ"て入って来て、どこい居るとか分からんごと"ぬれーっ"と座っとる、いくら云われても、突っ込まれても"ぬれーっと"はぐらかしてしまう、あいつあ大物バイ

ぬれっとぼけーっとつかみどころのない態度
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声をだして読む会話博多弁共通語意  味

おまえがしかぶっとって、なしオレい"ねじくりつける"とや

ねじくる

なすりつける

ねじつけるが語源、鼻クソや鼻汁が一番似あうが責任もある

そげなとこば"ねずみん"しゃんな、セクハラされたて警察ぃ云うよねずむつねる古語「つむ」から

話が盛り上がったもんやケン、こらまたえらい"ねだおとし"してすんまっせんでした

ねだおとし長居

根太とは床板を受けるための横木のこと、頑丈な根太さえ落とすほど、という大げさなたとえ

ゆうべ夜遊びしてクサ"ねぶりかぶっとった"もんやケン、先生のなんて云いよんなったかぜんぜん聞いとらんやった

ねぶりかぶる

眠るぐっすりと寝込んでいる状態

気色の悪か、そげなとこば"ねぶらん"とよ
そげん指ば"
ねぶって"ばっかりやったら指が溶けてのうなってしまうバイ

ねぶるなめるたとえば指や飴をしゃぶる

なあーんや、もうその王将は"ねまっとる"タイ、そらあもうどげんしたっちゃお前の負けバイ
いくら好きな食いもんゆうちゅうたっちゃ"
ねまる"ごと買うてこんでもよかろうタイ
せっかくオレが良か案ば出したとい、会社ぁ"
ねまら"せてしもうとる

ねまる腐る

長く放置すれば食品だけてはなく、脳ミソも

いくら天神さんに"ねんかけ"たっちゃ、もちーったぁ勉強せな神だのみだけじゃあつまるもんかい
あの娘にはオレが"
ねんかけ"とうとやモン、手ば出しやんなよ

ねんかける願う(神に)

好きな女や喧嘩相手に関心がある場合にも使う

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声をだして読む会話博多弁共通語意  味
地下鉄七隈線""でけたら、いっぺん乗りげぇ行かないかんねぇ〜が"の"が前の主語を指す

ちょつと、そこは邪魔やケン"のいて"よ
自分達ぁなぁーもせん"
のいて"いかにも自分たちがしたごと手柄にしよる

のいて

どいて
しないでおいて

立ち去って、よけて
なにもしないくせに口では色々と云う

そげなたぁ知らん顔してうてあわん"のく"がよかのくしないでおく"〜におく"が縮まった

またキャシュカードば"のうならかした"ごたあ
そらぁおおごとタイ、早よ銀行に手配せな
それが預金もきれーに"
のうなか"しとったケン、ちょこっとしか入っとらんっタイ

のうなかすなくす物をなくなすこと

ここい置いとった一万円札の"のうなった"
いやバイばぁちゃん、ここにはうちしか居らんとい"
のうなる"はずぁなかろうモン、ぼけとうとじゃなかと

のうなるなくなる物がなくなること

ちょっとそれば"のかして"よ、真っ直ぐ歩きもされんタイ
あの家が一軒"のかん"ばっかりぃ折角の道がまあだ使われんとタイ

のかすどかす

邪魔にならないようにかたずけること

あのわるそうは、とうとう退学になった"ごたぁ"バイ
そうやろう相当な悪やった"
ごたぁ"モン

のごたぁ〜のようだ断定ではなく推察

"のぺー"とした顔ばして、どげんしたとや
"
のぺー"とした会議ぃ出とったらこげな顔いなったと"

のぺーのっぺりしまらない態度

ちょっと中洲でちやほやされたけんちゅうて"のぼせ"たらいかんぜ
きさん、あんまり"
のぼせ"あがっとったら今度こっくらすぞ

のぼせる

上気する
夢中になる

夢中になっている状態
いい気になっている状態

それにしても、あんたんとこぁしんからの山笠(やま)"のぼせ"やねぇ
"のぼせもん、のぼせもん"て云われよるうちぃほんな"のぼせもん"になってしもうた"

のぼせもん熱中する人

なにかに対して気違いのようになっている人を多少の軽べつを交えて云う

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