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声をだして読む会話博多弁共通語意  味
あんまり "さいたら" ばっかりまわしよったら、嫌わるうぜ

さいたらまわす

でしゃばる

頼まれもしないのにリーダーシップをとろうとする

電車ば降りた途端に "ざざぶり" でくさ、こう、見てんないずぶ濡れたい

ざざぶりどしゃぶり

雨が激しく降る、ざんざ降りの省略型

今日ドームの野球には "さっちが" 行かないかんとや
そうくさ、俺が行かなホークスが負けるもん

さっち絶対どうしても
どげんこげんしたっちゃ "さっちみっち" なるごとしかならんと

さっちむっち

無理やり

さっちに同じだが、どっちに転んでもという意もある

あげん"さばくれん"なら、委員長やらさせちゃあおられんバイさばくれん捌けないもたもたしてやる事が遅い
懐の淋びしかけんくさ、なんか余計に "さぶかぁ"さぶか寒い震えるほどに寒い表現
夜遅う"さるき"よったら一銭ポリに疑われてしもうたさるく歩く

ただ歩くだけてはない、無目的に徘徊する

ようと "さんにょう" してんやい、金と帳面の合わんちゅうことがあるもんかい

さんにょう計算

算用、勘定、精算、支払いの意を含む

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声をだして読む会話博多弁共通語意  味
なんばしようとね、早よ "しーよ"、みーんな待っとろうがしーよ

〜しなさいよ

動作・行動をうながす
これでも俺は頑張っとうつもり"じぇ"じぇだよ

確認、ダメ押し語、発音は「ぜ」てはなく「じぇ」でないといけない

もちぃーと"しかしかと"せな、リストラされてしまうじぇしかしかとしっかりと古語のしかと・確かにかららしい
そげん "しかともなか" 女とばっかり付きあうてどげんするつもりや

しかともなか

良くない、/つまらない

価値を認めない表現

あんたまた "しかぶって" しもうて、洩れる前に早よ云わなていつも云うて聞かせよろうが
人工島は大きゅう"
しかぶった"ごたぁねぇ

しかぶるおもらし

大小便を失敗したとき/単に失敗したときに使うこともある

高い切符ば買うて観に行ったとい"しけとう"コンサートやったしけとうつまらないしかともなかに似ている

そうやろう、やっぱ違うとったろう、そげなとば "しったかぶりのたれかぶり" ていうとたい

しったかぶりのたれかぶり

知ってることをひけらかする人間、それを馬鹿にする表現

うちの会社は今度来たあの専務が"しっちゃんがっちゃん" にしてしもうて、もうどうにもならん

しっちゃんがっちゃん

めちゃくちゃ

引っ掻き回してしまうの意もある

始めから客の入りの悪かねぇとは思うとったばってん、もうあの店ぁ "しまえとう" たい

しまえとう

終わっている

もう手遅れでどうしようもない状態、しまえるの過去形

約束ばしとうとやけん、今日 "しゃっちが" しとかないかんとたいしゃっちがどうしてもわざわざという意がないでもない
そんくらいの借金で自殺するなんて"しゃばか"男やねぇしゃばかひ弱い

身体的に弱いだけではなく、精神的にも

あすこのばぁさんなぁ、もう80にもなんなぁとい、まぁだ "しゃんしゃん" しとんなぁ

しゃんしゃん

てきぱき

元気良く意欲的に/生き生きとしている状態

あそこの娘さんなぁ気立てもよかし "じぅもんさん" やもんねぇじょうもん美人上物、上等の品からきている

男がなんや、みたむなか、金のなかぐらいでそげん "しょんだれ" やんな

しょんだれる

しおれる

だらしなく、萎えて元気のない状態

あげん云うとったとい"しょんべんまる"なんて男やなかねぇ

しょんべんまる

約束を破る

小便でジャーッと「流す」事に掛けたシャレ表現

たいしたことじゃなかとい、そげん褒めてもろうたら"しりのこそばいか"

しりこそばいか

面はゆい

気はずかしい、褒められると東京んもんは顔が赤くなるが、博多んもんは尻がこそばゆくなる

もともとが嘘で固めとるとやけん、次から次い"しりのはげよる"タイ

しりのはげる

うそがばれる

このしりは、尻ではなくて言葉ジリ、それが剥げ落ちる

あーあ、今日のごたぁ日に仕事い出て行くとは "しろしか" ばい

"しろしか" ねぇ、あのおいさんに逢わないかんとね、また小言ばっかり聞かされるばい

お前も "しろしか" ことばっかり云わんで、時にゃあ笑わせるようなことも云うてみやい

しろしか

うっとおしい

雨に濡れるような、いやだなぁという感じだが、もっと心理的にブルーな気分、おっくうさをあらわす、フランス語のアンニュイともちょっと違う。共通語ではとても表せない心理的表現、博多弁を代表する言葉

うちのかぁちゃんも年とってくさ、顔はもう "しわごんちゃく" いなってしもうた

しわごんちゃく

しわくちや

しわくちゃよりしわごんちゃくの方が彫りが深い?

あ奴ぁ "しんのす" のこまぁかけん、なぁも大きなこたぁでけんと

しんのす尻の穴

人間にほげている穴(目・口・鼻・耳・など)のひとつ、

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声をだして読む会話博多弁共通語意  味

あらぁー、たぎらかしすぎてしもうて、とうふに""のほげてしもうたバイ

ほげている穴
ほう、このみかんなぁ身震いするごと "すいか"すいか酸っぱい

酸いいのは酢ばかりではない、人生も

なしかしらんばってん、うち、あの人ば "すいとぉ" とたいすいとぉ惚れている好意を抱いている表現

今日はよかったかもしれんばってん、これが "ずうっと" あるなんて思うと大間違いばい

ずうっといつまでもつねにその状態が続くこと

融資しますけんちゅうて、銀行から見事に "すかたんこかされた" やねぇ

すかたんくう

出し抜かれる

だましたりだまされたり、期待させておいて外す、肩透かし

電車でくさ、いっつもうちの横に立って、体ばすりよせてきんしゃあとよ "すかんたらしかぁ"
そらあ"チカンタラシカ"やつやねぇ

すかんたらしい

いやらしい生理的に嫌いという表現

おいっ、いん(犬)に吠えられたぐらいで後"すざり"ばすんな、みたんなかタイ

すざるさがる

恐れ入って引き下がる場合と、恐怖で逃げ出す場合がある

こげん景気の悪かったら、なんやったっちゃ "すったり" たい、いったいぜんたい小泉ぁなんばしょうとかいね

すったりだめ物事が全然うまくいかない状態

この頃ぁ官庁もだいぶ愛想のようなったとい、あそこのかぁちゃんな、なしてあげん"すっちょうなか"とや

あいつぁ"
すっちょうなか"もんねぇ

すっちょうなか

無愛想

価値がない

いまどきこんな店員がいたら倒産間違いなし
魚市場の符丁は"宋"の言葉でスッチョウ・リャン・ワサ・ゲン・・で、いちばん安か一やケン

酒の肴にゃあ "すぼつき" が一番たい、すぼば外して食わなばいすぼつきかまぼこ

すぼは藁のこと、まわりを藁で巻いた蒲鉾

近くの山までぼーっとして "すぼっとお" ごたぁねぇすぼる煙る煙ばかりでぱっとは燃えない状態

よかや、おいちゃんがいうとくばってん、"すらごと" ばっかりいいよったげんたい、閻魔さんから舌ば抜かるうぞ

すらごとうそ古語の「そらごと」から来ている

新入生の "ずんだれ" とうたぁ、お前たち先輩がつまらんけんたい、気合いば入れ直しやい

ずんだれるだらしない

しまりのない、みっともない着こなしをいうが、転じてそんな人間

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声をだして読む会話博多弁共通語意  味
そげん横で "せかせか" しやんな、オレまで落ち着かんたい

せかせかする

急がすそわそわと落ち着かない状態

何回も何回もおんなじことば "せからしか"、わかっとぉたい、ぐずぐずい言やんな

せからしか煩い

わずらわしい、めんどうくさい、忙しくする

風の入って寒かたい、はよそこば "せかんか"、はいはいはい、"せきぁ"よかとやろう

せく

(戸を)閉める

急く、急ぐとは全然関係ない

賞味期限の切れとうとば食うたけんやろか、今朝から胃の "せいて" たまらん

せく(腹が)痛む咳く、咳き込むとは別
そげん昔のことまで"せせくり"やんな、学歴詐称やらしとらんせせるあさる

いじくりまわす
つつきまわす

やかましゅうして寝られんなら、そこの戸ば "せっきっ"ときやいせっきる仕切る壁や戸などで境をして閉鎖する

金ぁなかとやけん、おれに "せびっても" どうにもならんばい
"
せびる"となら、宝くじぃでも当たったもんのところぃ行かなたい

せびるせがむ

しいて頼む、無理にねだる
たかる

キャナルシテイの出けてからくさ、この通りの"せわしゅう"なったせわしい

煩い、忙しい

せからしかと同意
もう懲りた、あげなこたぁ二度と "せん" ばいせんしないするの反対語、Don't
電車に釘ば轢かせるなんて、そげな悪かことぁ もう"せんと" ばいせんと

〜してはいけない

禁止を言い渡す

そげなことばしよったっちゃあんまり "ぜんにならん" っちゃなかや

ぜんにならん

儲けにならない

転じて、価値がない、意味がないこと

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声をだして読む会話博多弁共通語意  味

いつも"そうがましか"やつやねぇ、角ば曲がった途端に来ようとの分かるもん

そうがましい

そうぞうしい

場の雰囲気や他人のことはおかまいなし、強烈な個性の人が居る

"そうたい" そうくさ、それが当たり前たいそうたいそのとおり"""そう""は肯定"

そげん "ぞうたん" ばかり云いやんな、俺ぁなんでもすぐ本気ぃするっちゃけん

ぞうたん冗談

取りとめのない話、発音は雑談から来ている

あいつぁ遊び人やけん、夜いなったら中州ば "そうつかな" おられんとやろう

そうつく歩き回る

目的へ向かって歩くのではない、ただうろうろと歩き回る

あんちきしょうに、そげなこと云われたら "ぞうのきりわく" やねぇ

ぞうのきりわく

腹が立つ

ぞうは内臓のこと、はらわたが煮えくり返るほど

わくどうが車に轢かれて、びちゃーと "ぞうばた" の出とったぞうばた内臓臓に"ばた" がつくとこが博多弁
大売り出しで安かったけん "そぉーよ" 買い占めてきたそぉーよ全部多少誇張気味に云うすべて

濡れて風邪引きょうとやろか、なんか "ぞごぞご" するやねぇ
夜、お墓の横ば歩きよったら、火の玉の出て"
ぞごぉーっ"とした

ぞごぞごする

悪寒

微熱があり寒気がする状態。恐ろしいことに出会って冷や汗をかくような表現にも使う

"そげーん" ひとりで悩まんでもよかろうもん、相談ばしやい相談ば

そげんそんなに量が多いこと
いくらベンツでも長う走りよりゃあ、ちいったぁ "そぜる" くさそぜる(物が)痛む擦り切れたりして劣化すること

夜ももう遅かっちゃけん "そろーっと" 出入りせな、寝入りばなば起こしやんな

そろーっと慎重に

ゆっくり、音を立てず、静かに、忍んでという感じの動作

みーんなズボンば "ぞろびく" ごたぁはきかたしとうとい、指導しきらん学校もつまらんばい

ぞろびく

地面に引きづる

着物の裾などをだらしなく引きずって着ている

よか、おれがしちゃる "そんかし" なんかおごっちゃりやいよそんかしそのかわり

損を貸す・・・だから代わりに・・・

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