このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
や | |||
声をだして読む会話 | 博多弁 | 共通語 | 意 味 |
どげんしょう "や" 元気ぃしとると "や" | や | 〜か、〜ね | 問い掛け、例えば "走るや"・"寝るや"・"食うや"・"分かったや" |
そげん "やぁやぁ" 云うたっちゃ、相手が官庁のことやケンどげんしたっちゃ暇のいるっタイ | やぁやぁ | わいわい | うるさく云って急かせる、わいのわいのと催促する |
先い宿題ばしてしまい "やい" 、後回しいしよったら、 いっつも寝てしもうとろうが | やい | 〜なさい | 命令語、強制語 |
もちょっと厳しゅうせな、つまるもんかい "やおか" ったらナメらるるバイ | やおい | 柔らかい | 堅いの反対語、物だけてはなく意志などにも使う |
なんもなんも、値崩れして "やおいかん" バイ、 | やおいかん | 簡単ではない | 「柔らかくはない」が語源、 |
こんど "やおつり" したとこあ、広か部屋のあるケン、みーんなであすびー(遊びに)来てもよかぜえ | やおつり | 家移り | これは単純に家移りがなまった |
必死で走りようつもり "やが" 若かもんにゃ勝てん | やが | 〜だが | 博多弁にしろ共通語にしろ"が"は打ち消しButだ |
またよりによって "やかましもん" の庭にボールの飛び込んでしもうた | やかましもん | 口うるさい人 | 町内には必ずこんな人がいて地域の規律が保たれていた、厳格な人 |
合格しとうかどうか分らんで "やきやき" しながら待っとっタイ | やきやき | やきもき | やきもきの転化 |
よかや、 "やくやく" 云うてきときやいよ、すぐ約束ば破る奴やけんね | やくやく | くれぐれも | よくよくから転化 |
勉強しよると "やけん" 、そげん言わんでよかろうもん | やけん | 〜だから | "やけん"、"だけん"、"そやけん"いずれも、古語 "けむ" から来ている |
豚のごと太っとうとと、 "やせこつ" とどっちがよかや、 | やせこつ | スリム | 「痩せ」だけで分かるのに、ご丁寧にも「骨」のようにとおおげさに形容した |
生命保険には入んないて "やっさと" 勧誘しに来んしゃあと、保険ならイイナ、イイナたい | やっさと | しきりに | 古語やっさもっさから |
予測のつかんところもあるバッテン、考えてばかりおってもしようのなかケン、もう "やってかまそう" | やってかます | やってのける | "かます"は出来るか出来ないか分からないけど、やってみる度胸 |
3年目で店も "やっとかっと"損益トントンまでなったやねえ | やっとかっと | やっとのこと | "やっと" はかろうじて、どうにかこうにか |
それが欲しかったっタイ、どこで拾うたと? オレに"やっとかんな" | やっとかんな | 与えておく、ください | "やる"は与えるだが、前後の関係で全く反対の「下さいよ」になる不思議な言葉 |
抱いたことのなかもんやケン "やや" ばあやすたあ むづかしか | やや | 赤ちゃん | 古語「ややこ」から |
お前 "やら" に、オレの気持ちが分ってたまるもんかい、 | やら | 〜なんか | 古語やの転化、列挙する場合のつなぎ、あれ"やら"これ"やら" |
腹ば減らしとるやろうケン、あいつのためにメシば炊いといて "やりぃ" | やり | 〜してあげる | 好意の動作、サービスというより心遣いをうながす |
見よってんやい、あげなふうなら絶対 "やりかぶる" ケンね | やりかぶる | 失敗する | "やった" 結果がよくなかったこと |
生徒が悪かて云うバッテン、あの学校は "やりっぱなし" やもん | やりっぱなし | 野放図 | "やった"まま"放りっぱし"、やった結果がどうなろうと関係ない行動、最後までキチンとできない" |
みかんいっちょう、摘ませたっちゃ、ふうたんぬるうて、もう "やりやり"するバイ | やりやりする | いらいらする | "やきやき" よりさらにいらだちがつのる状態、キレる寸前 |
やっぱあそう "やろう"、あげなことしよったら、やりかぶるぜえて、オレが云いよった "やろう" が | やろう | 〜だろう | 推測の意味で使う場合と、確認に使う場合がある |
まかしときやい、オレが代わりい金借りて来て"やる"ケン | やる | 〜する、与える | 行動を云う場合と、物を与える・贈る意味とがある |
昨日もパチンコい行きよった "やん" 今日もまた行くと? | やん | 若者博多弁、英語のMust | |
あんまり "やんぎもんぎ" させちゃりやんな、はよ結論ば出しちゃりやい | やんぎもんぎ | いらいら、やきもき | やきもきを撥音で強調、"やきもき"している相手を、面白がって見ている面もある |
あげん、泣くごと云うて、頼みい来よろうが、なんとかしてメシの喰わるるごとして "やんない" | やんない | 〜しなさい〜して | かなり、なれなれしいお願い言葉、下さい |
あげん、泣くごと云うて、頼みい来よりまっしょうが、なんとかしてメシの喰わるるごとして "やんなっせえ" | やんなっせえ | どうぞしてください | 多少押しつけのある、やや丁寧なお願い言葉 |
博多弁目次へ | ● | ● | 待合室へ |
ゆ | |||
声をだして読む会話 | 博多弁 | 共通語 | 意 味 |
女ん子と、手つないで歩きよったろうが "ゆうちゃーろゆうちゃろしぇーんしぇいにゆうちゃーろ" | ゆうーちゃぁろ | 言い付けよう | 「云うてやろう」からチクルことになった |
里芋は、芯の残らんごと、よう "ゆがい" とかな、いかんバイ | ゆがく | ゆでる | 煮る・焼く・蒸す・揚げるは料理の四原則、そのなかの煮る |
紅茶の甘うなかてや、そげなことのあるもんかい、底い砂糖の "ゆさっ" とろうもん、ようとかき混ぜてんやい | ゆさる | 沈殿する | 砂糖や粉末が底に沈殿している状態 |
宝くじい当たったケン "ゆたっと" と黒川温泉に行って来た | ゆたっと | ゆっくりとゆたっと | 古語「ゆた」はゆっくりとした有様をいう |
だめだめ、オレは今月まで "ゆみのかかっとる" ケン、お宮さんにゃ行かれんと | ゆみのかかる | 服喪中 | 「忌み」がなまっている、"かかる" はその範囲にあること |
ほら "ゆめのきゅうさく" のごとしとる場合じゃなかバイ、かあちゃんな、若っか男の車い乗ってどっかい行きよったバイ | ゆめのきゅうさく | 夢野久作 | もともと「夢見るように、ボーッとしている人」のことをいう、これをペンネームにした大正の異色作家がいる、本名杉山泰道、駅長と同じ蓮池の一行寺に墓がある。 |
正月のお鏡餅あ "ゆりなり" ならんごと、丸あるうもまないかんバイ | ゆりなり | ゆがんで | 真ん丸ではなく、ゆがんだ形、楕円形、弓なり |
居心地のよかもんやケン、ついつい "ゆるっと" してしもうた、そろそろ、おいとましまっしょう | ゆるっと | ゆっくりと | 古語「緩し」から |
博多弁目次へ | ● | ● | 待合室へ |
よ | |||
声をだして読む会話 | 博多弁 | 共通語 | 意 味 |
かあちゃん "よい"、町ん中の温泉の流行よるげなが、行ってもうかそらむかしの銭湯やろうもん、 | よい | おい、やあ | 呼びかけ語 |
おいしゃん、立つ時い "よいしょきた" ていうたあ、年寄りバイ、 | よいしょきた | さあこい | 掛け声 |
高っかもんやケン "よおうと" 見てから、買うてこなバイ、このまえも買い損うとろうが | よぉーと | よおーく | 念入りに、しっかりと |
あいつは人情もあるし、ほんなもんの "よか" 男タイ | よか | いい、良い | 古語「よく在り」から |
それでやり損のうたもんな、多かっちゃケン、"よかか" 絶対クスリ使うたらいかんぞ | よかか | いいか | "か" は念押し |
どっちい転んだっちゃ、たいしたことあなかケン、お前が "よかごと" しときやい | よかごと | いいように | "こど"は〜のように |
3箱も出したケン、もうこのへんが "よかとこ" やろう、 | よかとこ | いい頃合 | "とこ" は場所、時間、タイミング |
あんたのことやケン "よかばい" 好きなごとしちゃりやい | よかばい | いいよ | "ばい" は〜のだ(確認)、だからいいのだということになる |
あんちゃんから、顔の "よがむ" とくらされた、 | よがむ | ゆがむ | "ゆがむ" の発音がゆがんでしまった |
そんなことなら "よかれじゃこて" どうぞなんでも、持っていって使うてつかあさい | よかれじゃこて | いいどころではない | 勿論いいよと好意的 |
本人も反省しとるごたぁケン、もうそんくらいで "よかろう" | よかろう | いいだろう | "よか" はよい、"ろう" は、だろうの約転 |
スポーツしとったケンやろう、なんでも "よける" とのうまかバイ、この前も、四つ角でトラックば上手に "よけよ" った | よくる | よける | 古語「寄りくる」から |
働きづめやケン、時にゃいっとき "よこう" て、温泉にでも行ってきてんしゃい | よこう | 休む | 古語「憩うが」語源 |
心配せんでも "よござす" バイ、私がちゃーんとついとりますケン | よござす | いいです | 古語「ござる」から |
ケチかバイ、みーんな真剣にしようとい、一番だいじなとこで "よこばんきって" クサ | よこばんきる | 手抜きして近道をする | 碁盤のように区切られた博多の街を、山笠は南北に折り返しながら走る、途中で横道を西へ一筋抜けると先回りして休める、「番」は南北の"流れ" に対して、東西の町筋のこと、麹屋番などがあった |
警固公園にゴロゴロしとうごたあ "よしれん" もんと、付きあうとじゃなかよ | よしれん | うさんくさい、とんでもない | 訳の分からない、あやしげなこと |
うちのとうちゃんなあ "そとづら" ばっかりようしてねえ、うちんなかじゃ、むづかしか人よ | よそづら | そとづら | 自分の家以外を"よそ・他所" |
お前んがたの壁にクサ "うっかかったら" 壁の崩えて、怪我したバイどげんしてくれるや、 | よっかかる | 寄り掛かる | "なんかかる"にほぼ同じ |
今夜も、あんたんとこの、お父ちゃんなあ、天神の町ば、女に抱えられたごとして "よっとよっと" 歩きよんなったバイ | よっとよっと | よたよた | 千鳥足でよろめく有様 |
びっくりするごたあ "よなかごえ" ばださんでぇ、隣からいつも喧嘩しようごと思われとうとよ | よなかごえ | 大声 | 銚子外れの大声 |
そげなとこで、なんば "しよる" とや、 | よる | 〜してる | 英語のING、事態の継続を一言で表すすぐれ物の博多弁 |
博多弁目次へ | ● | ● | 待合室へ |
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |