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やまくにのかかしワールド2010
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 場所もかかしも13カ所に増えた

 1  ろくすけ工房(かかしワールド発祥の地)
 2  あざみ村
 3  ポケット村 (山国中学校の前)
 4  ふれコア村 (山国支所の横)
 5  やすらぎ村 (旧守実温泉やすらぎの郷横)
 6  ゲゲゲ村(田舎体験工房前庭)
 7  大勢豊作村
 8  なかま殿 (どの・でんじゃなか。どん)
 9  ひらおの村 (仕事が細かい案山子)
 10 こいこい村 (かかしの運動会)
 11 小屋川ランド (かかしの歌謡ショー)
 12 さるとび村( 猿飛千壺峡)
 13 毛谷村 (歌舞伎ファンには有名な県境の村)

 全部見て回ったら車でも1日仕事バッテン、
    タダで駅長の案内つきで楽なもんタイ。

 なんちゅうたっちゃ「ろくすけ工房」
 発祥の地で、仕掛け人やもん。

 左・東京スカイタワーが山国にはもうでけとる。
 下・仕掛け人の「カツ子」さんによう似とる。

 日田ICから212号ば北上してくると、大石峠の奥耶馬トンネルば越えて約3kmでもう「山国かかしワールド」の入口に着く。

 ここに「ろくすけ工房」がある。
 もう8年も前の話バッテン、ここの奥さんが、作った案山子ば、なんげなしに工房の前の石垣に腰掛けさせとんなったとが始まりで、それが今日の「かかしワールド」に発展していったとゲナ。
 

 
メタボ検診のかかしば見て、最近腹の出てきよる駅長は一瞬「ドキッ」

 ここのかかしはスカイタワーもそうバッテン、「わら」が主役。

 それに「かかしワールド」の案山子は顔が描いてなかとが特徴。自由に想像でけるとがヨカ。

 この点が、最近、あっちもこっちも増えてきた他所の案山子と違うとこ。
 

 どっちがかかし?

 珍しゅう「へのへのもへの」て顔に描いた案山子があった。一本足で立っとる古典的なかかし。

 撮しよったら「ろくすけ工房」のカツ子さんが、かすりの着もんば着て走ってきて「一緒に撮って」

 さすが元祖かかしの作者だけあって、手首の格好が決まっとる。

 あざみ村

 今年はどこの案山子に行っても龍馬がおったバッテン、リアルさにおいてあざみ村んとが一番。

 
下・前の晩の雨で濡れた案山子に、朝日が当たって湯気に包まれた。

 あざみ村の力作「七福神」うしろの左から

福禄寿・宋の時代の道教の道士
弁財天・紅一点はヒンズー教の女神やった
毘沙門天・ヒンズー教の神が仏教で多聞天になり、日本に来て毘沙門天になった
寿老人・南極星の化身で道教の老子
布袋・唐の末期に実在したていう仏教の僧侶
前列の二体は
大黒天・ヒンズー教のシヴァ神と大国主命が合体したていわれとる
比須・外国の神ばっかりの中にひとり、純国産の神。漁業の神やったとバッテン、今では商売繁盛・農業の守り神まで、レパートリイば広げとんなる

 だんだん有名になってきた「かかしワールド」バッテン、とうとうことしは大分県知事の広瀬さんまで見学に来てクサ、ろくすけ工房とあざみ村に足ば運びんしゃったゲナ。

 観光客から記念写真までせがまれて、ご機嫌の知事さん。「かかしワールドの町おこし効果は立派立派。国道も広げちゃるバイ」

 クイズ。どれが案山子 ?

 正解は牛と白いシャツの農夫が案山子


 今年の案山子一族は、なんと750体にもなり、見に来る観光客も、10月末でもう16,000人ゲナ。

 一日1,800人として、あと25日やケン、去年の6万人ば越すとは間違いなか。



 横綱の土俵入り

 駅長も自分が住んどる自由ヶ丘町内の「なごみ」ていう老人会ば貸し切りバスで24人連れていったケン、それも6万人の中に入っとる。

 老人会での「かかしワールド」見物は評判のようしてクサ「今年は半分しか見とらんケン、来年も行きたか」ゲナ。


 
あさみ村のこの家は毎年柿ぢぎりのコーナー


 さりげのう店の軒先に、永チャンのごたあ案山子が置いてあったら「おろろぉ人間かと思うた」

 反対にクサ、ほんなことい畑仕事ばしよんなるおばさんば案山子と間違えたり・・・

 しばらく「かかしワールド」ばうろつきよったら人間が案山子に、案山子が人間に見えてきて、頭ん中がおかしゅうなってくる。

 役場も「町おこし」に応援せないかんと思うてヒラヒラば作って盛り上げ、中津土木事務所も国道の電光掲示板に「10月24日〜11月27日 かかしワールド」て電光サインば出したり、官民一体となって演出に力が入っとる。

 ポケット村

 
ポケット村は守実商店会のメンバー20名が案山子作りばしなったゲナ。山国中学校の前だけに子どもの遊ぶ風景ば演出して案山子の出来も可愛か。

 ここは駐車スペースが広かケン、大型バスやマイクロバスも利用でけて便利のヨカ。

 むかし、耶馬渓鉄道が走りよった頃は、ここが終点の守実温泉駅やった。

 やすらぎ村

 
やすらぎ村とゲゲゲ村は「やすらぎの郷やまくに」ば運営しとる(財)コアやまくにが取組んどる。

 今年のテーマは「童話」で、桃太郎やら浦島太郎ていう童話のキャラクターが楽しませてくれる。

 

 亀の上に乗ったり、桃太郎やら乙姫さんと記念撮影する人が多か。

 「やすらぎの郷やまくに」いうとは、かつて守実温泉として町内外の人たちに愛されとった温泉が、 平成15年にリニューアルしたとタイ。

 「かかしワールド」の期間中は、特別メニューの「かかし御膳」が食べられる。

 去年はやすらぎ村のすぐ近くにある田舎体験工房の前庭がゲゲゲ村になっとった。

 今年もそうやけど、人形も飾りも去年と同じやった。前の年と同じではリピート客にとってはサプライズ(驚き)がなか。

 大変やろうバッテン、手抜いたらいかん。

 ひらおの村

 
国道212号の「英彦山入口」信号から国道496号へものの1kmも入ったら、田圃の中にむかしの村の暮らしが展開しとる。

  テーマは「昭和のお正月」

 平小野地区の人たちが協力しなった結果、懐かしかストーリー性のある正月風景ば見事に再現した。

 有志の約30名が、毎週水曜と土曜の夜に集まって、かかし作りに取り組みんしゃったとゲナ。

 ここのかかしの特徴は、作りが丁寧で、細工の細かいこと・・・

 イノシシやらシカもようでけとるバッテン、たまがったとはお正月料理のデザート「みかん」

 間違うて食べろうてしたもんのおったゲナ。そんくらいようでけとった。

 こいこい村

 
なし「こいこい村」かていえば、毎年4月下旬から5月上旬まで、村の中ば流れとる山国川に鯉のぼりば泳がせとるけんタイ。

 「鯉と来い」ばかけて「こいこい村」

 吉野地区の約40名が作んなったとが「よしの大運動会」

 ここは田圃じゃのうて、公園の敷地ば利用しとるケン、公衆トイレもあって、ショーベンの近か年寄りでも、安心て長居がてける。

 小屋川ランド

 小屋川地区、約30名が今年作ったとは3つのテーマ。
 仮装行列、餅つきなど、ゲゲゲの鬼太郎もヨカバッテン、やっぱあこの村特徴はアレ・・・

 アレちゃあなんな。気ば持たせんで早ういうてんない。

 去年はファッションショーやったバッテン、今年はグラマーな歌謡ショー。

 そうやろう。駅長はクサ、
ボインに目が眩んで、危なかとこデジタルカメラば取り落としそうになった。

 グラマーなネェチャンが目立ったバッテン、ゲゲゲの住み家も、目玉オヤジがのーんびり風呂に入っとったりしてよかったバイ。

 さるとび村

 日田街道(国道212号)から約6km、英彦山のほうに入ると奥耶馬渓の名所のひとつ「猿飛千壺峡(さるとびせんつぼきょう)」がある。

 奇岩と清流で訪ねてくる人も多かとバッテン、この時期だけは駐車場のそばの田圃ばつぶして案山子の運動会。

 題して「さるとび村の運動会」
地元の自慢・国指定の天然記念物「猿飛千壺峡」も「かかしワールド」の間だけは派手になる。

 お祭りいうたら、じっとしとりきらん駅長が、案山子の綱引きにまぎれ込んだ。

 かかしが云うた。
 「頼むケン、邪魔くらんどいてぇ」

 毛谷村

 
地元に残る毛谷村六助の伝説ばもとに、槻木地区のみんなとまちづくり会議のメンバー約45名が協力して作り上げなったとゲナ。

 ここはもう英彦山の中腹で、コスモスが咲き乱れとって、標高600mの
空気が旨か。
 あとちょこっと走れば500号線の野峠に出る。


 
去年もそうやったけど、飾ってある場所は、廃校になった毛谷分校の跡。

 毛谷村に生まれ成人した六助は、加藤清正の家臣になり、文禄の役では、各地で功ば立てたていう。

 彼の名が人々に知られるようになったとは「彦山権現誓助剣(ひこさんごんげんちかいのすけだち)」ていう歌舞伎に取りあげられたケンやった。

  剣の名手やった六助が、だまし討ちされた師匠一味斎の妻お幸や娘お園ば助け、仇ば討つていう筋書は、仇討ちものの傑作として大好評やった。

六助の晩年について古文書「毛谷村六助略縁起」によれば、文禄の役後、毛谷村に戻り62才で病死したていう。毛谷村にはチャンと墓がある。

 なかま殿

 
ここの案山子は3つの地区が別々のテーマで作って展開しとる。

 犬王丸・中摩上・白地が、土地の名前通り
「仲間」になって、新感覚でスケール大きゅう見せてくれる。

 (中摩殿ていうとは、むかしこの地ば支配しとった豪族の名前で、この辺の地名になったり、山の名前になったりしとる。ナカマドンて発音する)

 大勢豊作村

 
今年から参加した大勢豊作村は、あらかじめ田圃の一部ば刈り残しといて、そこに稲刈りポーズの案山子ば持ってきた。

 深慮遠謀ちゃこのことタイ。

 ズボンの尻のやぶれとうとが、なんとも云えん。

場所・大分県中津市山国町 大分自動車道ば日田ICで下りて、国道212号線へ左折。約8kmで大石峠の奥耶馬トンネルば出たらゆるい下り坂。約4kmの信号ば右折(左折は国道496号線で毛谷村)して橋ば渡り右折、神社の前直進200mで「あざみ村」の入口。あとはここで地図ばゲットしてご自由に。各村々に駐車場所はある。    取材日 2009.10.26

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