このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

七面草
「秋」の目次へ 観光案内所へ

場所・佐賀県・東与賀町

 シチメンソウていうとは、九州北部と朝鮮・中国にしか自生せんていう珍しか植物。

 有明海に面した佐賀県東与賀町の「干潟いこいの広場」にシチメンソウば囲い込んだ保護地がある。

 護岸の外にコンクリートの歩道と捨て石で囲まれた幅約10m、長さ約1,6kmの広大な場所で、紅葉の時期には、ここが真っ赤な帯になる。

 シチメンソウは海辺の泥地に生える1年草で、始めは赤から緑になり、秋になって再び赤うなる。

 七面鳥のように色が変わるところから七面草と呼ばれるごとなった。

 塩生植物ていわれ、塩分濃度の高っか所でしか育たん。

 

 塩生植物は、内陸では光の獲得競争に勝てんケン、ほかの種が侵入でけん塩沼地のごたる悪環境下ならかえって生き残っていける。

 有明海のここは、ほかの種に邪魔されんで繁殖でける場所ていう訳タイ。

 草の高さは30cm程度。葉は長さ2cm程度の棍棒状で、丁度、にわとりのトサカに似とる。

 晩秋に紅葉する

 本来、左の写真のこと自生するとだろうが、ここでは人工的に囲って、あたかも栽培されとるごと見える。

 弱い植物ば保護するとが目的なのか、護岸工事が目的なのか、観光集客が目的なのかは分からん。

 長崎自動車道ば佐賀大和ICで降りたら左折し、佐賀市内ば突き抜け、真っ直ぐに南下すればよか。

 海岸が近うなると、「シチメンソウ・干潟いこいの広場」ていう看板があちこちに出てくる。

 広々とした干拓の中ば、看板通りに走れば堤防に突き当たる。

 ここは有明海の一番奥で、佐賀空港はすぐ隣にある。


 秦の始皇帝から命じられて、「長寿の薬」ば探すため、日本にやってきた徐福が、上陸した場所が近くにある。

 上陸地点ば見つけるために、海に杯ば浮かべたケン「浮盃(ぶばい)」ていう地名になったとゲナ。

 また、東に10分も走れば、重要文化財の「筑後川昇開橋」にも行ける。 

取材日 2005.11.08/2008.12.03
「秋」の目次へ 観光案内所へ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください