下城の大イチョウと滝 |
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| 場所・熊本県小国町
樹齢推定1,000年。幹廻り9.6m、高さ25mの大イチョウ。
熊本県では最大。国の天然記念物タイ。 |
| 老木のせいか。葉のつきが良かったり悪かったりする。
左写真の昨年は悪かったが、上のように今年(2005)年はヨカ。
乳の出の悪か女性はこのイチョウに触ると乳が出るていう。
そのため地元では「ちちこぶさん」て呼ばれ親しまれとる。
もともとイチョウは、一科一属一種の落葉高木で、雄雌がある。
一億五千万年以上も昔のジュラ期には、恐竜たちとともに、全盛ば誇った樹木ゲナ。
氷河期に全滅したと考えられとったとバッテン、中国南東部で氷河期ば生き抜いたわずかな種がクサ、仏教の伝来とともに、日本に渡来して各地に広がったていう。
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| 伝説がある。
平安時代、醍醐天皇の孫娘に小松院隆子ていう美しか姫がおった。
同じ頃、冷泉院に仕えとった清原正高ていう、美男子で心やさしか横笛の妙手がおった。
この二人はいつとはなしに仲ようなり、宮中での噂となった。
これに怒った天皇は、姫ば因幡に、正高は豊後の玖珠郡にやって、ふたりば離ればなれにしてしもうた。 |
| 正高の事が忘れられん小松院は、侍女十一人ば連れてはるばる豊後の玖珠へと旅立った。
小国まで来てあちらこちらば尋ねるバッテン、正高の居場所が分からん。
そこで小松院は、宿の近くのきれいな池に、大切な鏡ば投げ入れ、正高に会うことができるごと云うて祈った。
後に村人はこの鏡ば見て「鏡ヶ池」て名づけたていう・・・
結局この話、悲恋物語に終わるとバッテン、下城まで来た時、乳母が死んで、その墓に植えたとが、この大イチョウになったていう訳タイ。
乳母の記念樹として有名なのはこの故事によるとゲナ。 |
| イチョウの木が見頃の期間中はライトアップされ、老木とはいえその存在感には迫力がある。
近くには下城の滝もあって、遊歩道も整備されとる。 |
| 国道212号線沿いにあるケン、わかりやすか。
福岡からは、杖立経由で南下すれば、杖立から約4km。
下城橋の手前に標識があり左折すれば、木の下にある駐車場まで行ける。
小国からは、同じ212ば北上して約2kmで、国道沿い右に広い駐車場がある。ここから滝の上の遊歩道で対岸に渡ることがでける。 |
取材日 2005.11.07/2007.11.08/2008.10.28 | |
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