このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

御霊のもみじ
「秋」の目次へ 観光案内所へ

場所・大分県中津市
       耶馬渓町


 日田から耶馬渓町に入ると。国道右手に「御霊のもみじ」て書いた案内標識がある。

 しかし、狭か道で車では入れそうになか。それもそれはず、よく見ると下の方に「車両進入禁止」て書いてある。

 JAの駐車場に車ば置かせてもらい歩いていく。突き当たりが民家の玄関で、その横の路地ばすり抜けて行くと、やっと順路という看板に出会う。

 ここからが神社の参道らしか。突き当たって左手に、古色蒼然とした石段があって、その両脇の紅葉が素晴らしか。

 西に向いた傾斜やケン、日の出が遅かうえに、午前中はまずもって陽が当たらん。

 それでも、百段近い石段の途中で立ち止まると、もみじの中におるていう感じがする。

 上下左右が黄・赤・緑の絵の具ばパレットの上でかき混ぜたごたる。
 

 神社までの中程に広か踊り場かがあって、イチョウの落ち葉が黄色の畳ば敷いたごと埋めつくしとる。

 神社へはさらに50段ほどの石段ば登らないかん。丁度、山の後ろから陽が差し込んできた。

 このあたりの地名が御霊(ごりょう)で、だから御霊神社ていう。

 なぜ御霊なんてキリスト教に出てくるごたる名前なのかは、観光係でも知らんていう。

 苔むした石段ば見ただけでも、相当に古かことが分かる。

 土地の人には「ぜぜのおさん」てよばれ、耳の神さんらしか。

 古うて今にも壊れそうな、社殿(といっても柱と瓦屋根だけ)に、御輿のごたる神殿がふたつ並んどる。

 後で聞いた観光係の話によるとひとつが「ぜぜのおさん」で、もうひとつは八坂神社ていう。

 八坂神社ていえば、天照大神の弟、スサノヲノミコト(素戔嗚尊)じゃなかな。なぜ ?

 皆目見当がつかんバッテン、もみじだけは美しか。

 石段の左手に、坂道があってこちらからも登っていかれる。

 入り口に鳥居があって「三所神社」て額が上がっとった。

 三所ていうことは、三神ば祀っちゃあとやろうバッテン、謎。

 国道から振り返ると、山のその部分だけが赤う盛り上がって見えた。 

 大分自動車道の日田ICから、国道212号線ば北上、大石峠ば越えて山国町ば通過すると、約25kmで中津市耶馬渓町。

 柿坂の信号ば直進(右折すれば耶馬渓ダムから一目八景)耶馬渓支所前ば通過して、3kmほどで進行方向右に「御霊のもみじ」と小さな看板がある。

 車はそばにあるJAの駐車場に置けばよか。

 帰りには山国川ば渡って向えの「へ屋傳六」に寄ってみろう。
 500年の歴史ば持つ銘菓"巻柿"が有名タイ。

取材日 2005.11.21/2006.1124
「秋」の目次へ 観光案内所へ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください