このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

はぜ並木
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場所・久留米市柳坂曽根

 ローソクなどの原料となる「黄はぜ」は正保二年(1645年)桜島に漂着した中国船によって日本に初めて伝わったていわれとる。

 久留米藩では享保十五年(1730)頃 はぜの植栽ば始め、宝暦年間には空地などへの植えつけば大いに奨励したていう。

この曽根には、いまも190本ほどのはぜがその名残りば伝えて残っとる。

 はぜば始めて植えたとは、浮羽郡田主丸町の庄屋、竹下武兵衛ていわれとる。

 その後「松山はぜ」やら「伊吉(いき)はぜ」ていう改良種が筑後一円に広がり、米に次ぐ久留米藩の主要生産物として藩財政ば潤すほとまでなったていう。

 ここ柳坂曽根のはぜ並木は、昭和39年県指定天然記念物となった。

 幹回り約1m内外、樹高約5〜6mの老木が約1kmに渡って枝ば連ねとる。

 12月初めにはこの一帯ば真っ赤に染めるほど紅葉する。

 訪れる人も多く、いまではすっかり筑後の風物詩になってきた。

 はぜ並木ば1kmほど、明治の画家、青木繁が愛した、けしけし山(かぶと山)のほうに向かって歩くと、もみじの名所「柳坂山 永勝寺(りゅうばんざん えいしょうじ)」がある。
 

 創建は天武天皇9年(680年)といわれとって、本尊は薬師瑠璃光如来。

 日光・月光菩薩、十二神将、普賢菩薩、文殊菩薩、虚空蔵菩薩などが安置されとる

 推定樹齢200年以上の「アカメヤナギ」(市指定天然記念物)があるケン、ここらば柳坂というようになったらしか。ここの紅葉もみごとタイ。

 九州自動車道ば久留米ICで降り、国道210ば日田方向へ約4kmで右に緑化流通センターがある。

 紅葉の時期になると標識、のぼり旗が立っとるケン、すぐそれと分かる。

 見物者のための臨時駐車場もでける。

取材日 2004.11.21/2007.11.19
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