このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

一目八景(深耶馬渓)
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場所・大分県中津市
      耶馬渓町


 耶馬渓は江戸時代末期の漢学者で詩人の頼山陽がここに来て、「耶馬山、天下に無し」て云いなったケン耶馬渓となった。

 一口に耶馬渓いいても広か。
 有名な青の洞門は本耶馬渓やし、羅漢寺は羅漢寺耶馬渓、猿飛千壺峡は奥耶馬渓、伊福の景は裏耶馬渓、それに深耶馬渓、椎屋耶馬渓・・・ば入れると、数え切れんごとなってしまう。

 中でも一番の人気が、深耶馬渓の「一目八景」タイ。紅葉の時期には観光客がどっと押し寄せる。

 しかも休日てなると、300台収容の駐車場に入れんで待ちが出る。一車線の道路は渋滞する。

 なぜこうも一目八景なのか。文字通り、一目で山移川沿いの名峰が八っも見れるけんタイ。

 写真は
 東の雄鹿長尾嶺、鷲の巣山。

 耶馬渓は、第三紀末に耶馬渓火山が活動して、噴き出した安山岩と集塊岩が堆積してでけた。

 第三紀いうたら6500万年も前で、恐竜が絶滅したほど、地殻変動が激しかった時代やった。

 堆積した火山のマグマは、気の遠くなるごたる時間ばかけて、河川から浸食され、今見る奇岩・怪石の景色ば作り上げた。

 写真は観音岩、胸元で手ば合わせてとるごと見えんでもなか。
 

 頼山陽は文政元年(1818)12月耶馬渓に来たゲナ。

 景色の素晴らしさに「筆舌つくしがたし」て描きかけた筆ば投げなったていう。

 筆は投げたケン擲筆峰。
 その擲筆峰(てきひっぽう)は柿坂にある。

 写真は一目八景のほぼ中央に見える「夫婦岩」

 昭和25年(1950)耶馬渓は「耶馬日田英彦山国定公園」に指定されとる。

 一目八景とは、
 海望嶺、仙人ヶ岩、嘯猿山、夫婦岩、 郡猿山、烏帽子岩、雄鹿長尾嶺、鷲の巣山ばいう。

 写真は群猿山

 大分自動車道ば日田ICで降りる。取り付け道路ば出たら左折し、国道212号線ば北上する。

 ゆるやかバッテン、長か大石峠ば越えると山国町。

「道の駅やまくに」から山国川に沿って約8kmで右折。

 耶馬渓ダムば右に、県道28号線ば10km弱で右に無料の大駐車場がある。

 土産物店の並ぶ県道ば、10分で展望台。

 足に自信あれば、麗谷(うつくしだに)の散策もよか。

取材日 2005.11.09/2005.11.21/2007.11.13/2007.11.23
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