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山国のかかしワールド2008
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場所・大分県・中津市山国町石原地区

 昨年(2007)の「昭和ロマン」がよかったケン、今年も「かかしワールド」にひかれて来てみたら、一段とスケールアップしとって、素朴なユーモアの世界が自然の中に広がっとった。

 見に来る観光客も倍増しとるげなバッテン、かかしさんのほうも、この「あざみ村」だけて83人にもなっとるとゲナ。それに人間以外の動物など8体も、楽しゅう飾られとつた。

 おかしかだけじゃのうして、ほのぼのとした温もりのあるとが、またよか。 

 もともと、案山子いうたら一本足でクサ、スズメやらカラスなどから農作物ば守るために立てるとバッテン、ここの案山子は「人ば楽ませるために」作られとる。

 そやケン、人間そっくりタイ。

 ことしは(2008年)山国町全体で、7地区350体を越す案山子が誕生しての競演になっとるとゲナ。

 こげんなりゃあ、もうりっぱな観光資源タイ。

 駅長の好みからは、守実地区の「アザミ村」がいちばん性に合うとるバッテン、ほかの地区にもドキッとするとのあって、この時期の山国町めぐりは楽しゅうてしようのなか。

 慌てもんやったら、てっきり本もんと間違えそうになるごと、みんなようでけとる。
 

 テレビの人気もん「篤姫」は衣装から本格的。

 

 あとはもう、なぁーも、いたらんこと書かんケン、ゆっくりと案山子さんの出来具合ば楽しんじゃんしゃい。

 本物の柿泥棒 ?

 人形以外の背景から小道具までがクサ、すべて本もんていうとがまたリアルでよか。

 つい「加勢しょうか」ていいとうなる。
 「どっこいしょっと」


 カメラも8mmも、旧型バッテン、本物バイ。

 説明板になんて書いてあるかていうたら
「とうちゃん、どけいっちょるかと思うたら、こげなとき寝ちょる。早よ帰らな風邪ひくバイ」


 こげなことは駅長が大好きやケン、ほらほら
「善人の連れションベン」ばやりだしなった

 大分道の日田ICば下りたら、国道212号線ば耶馬渓方向へ北上。

 大石峠のトンネルば過ぎて下り坂約2kmで「かかしワールド」ののぼりが立っとる。

 旧道へ右折すると、そこはもう「あざみ村」のファンタジックワールド。

 ちなみに2008年どれだけの案山子が生まれたかていえば
               人間  動物ほか
 
あざみ村(守実地区)     83体  8体
 ポケット村(守実地区)    25    
 やすらぎ村(藤野木地区)   21    1
 大勢豊作村(宇曽地区)    14    1
 こいこい村(吉野地区)    30    0
 さるとび村(草本地区)    23    2
 婦れんど村(中摩地区)    35
 名もなき村(平小野地区)   26    5
 小屋川婦人会(小屋川地区)  11     
 竜婦人会(守実地区)       6    
 その他             63    4
 三光コスモス園に転出      3   
  合 計          
334   21    355体

 ひらめいた駐在さん

 この案山子たちば見て、草野駐在所のお巡りさんがヒラメイタ。
 この案山子君「振り込みサギ」防止に役に立つ。

 早速、「終わったら6体ゆずって」て申し出たところ「そげなことでお役に立つなら」いうて、新規に作った上、製材所やら大工さんの協力で立派な台まで出来あがった。

 山国町の6つの金融機関の表に立って「オレオレ詐欺にだまされたらいかん」て案山子は訴えとる。 

取材日 2008.11.16
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