このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

白木峰高原
「秋」の目次へ 観光案内所へ

 場所・長崎県諫早市
   

 秋・五家原岳(ごかはらだけ1058m)の中腹、標高350m(正確には349m)の白木峰高原は、20万本のコスモスでピンク一色になる。






 撮影日 2006.10.17

 ここのコスモスは、諫早市の野田卿前市長が「おどんがよかまち思い立ち事業」いうて、市民からイロイロな事業の提案ば出して貰うとんなっタイ。

 そのなかのひとつが、地元長田の人たちから提案された「白木峰ばコスモスでいっぱいにしょうやなかか」ていうとやったゲナ。

 市がいくらかの事業費ば補助して、市民が自主的に始めた事業が、どんどん大きゅうなってクサ、昭和61年から植えだしたコスモスが、いまでは白木峰いっぱいになって、人気のスポットになったていう訳よ。

 行政主導より市民に任せた方が「立派に花が咲く」ていう良か見本になっとるっタイ。

 そのうちに「コスモスは白木峰が九州一バイ」て、口コミで伝わってクサ、来る人がどんどん増える。

 ひとつしかなかった駐車場も、トイレも増えて、テッペンには「のんのこ踊りの三味線のバチ」ばイメージしたモニュメントまででける。

 「老」は介護施設のじいちゃん、ばぁちゃんから「若」は保育園児まで、見頃の時期は大賑わいタイ。

 コスモスだけなら、甘木のキリンビールにも咲くバッテン、白木峰は回りの景色(これ借景)が桁違いによかモン。

 有明海の向こうには雲仙が見えて、ぐりっと首ば回せば、北には五家原岳。
 最高のロケーション。

 五家原岳は多良山系の南端で、標高1057m。山頂まで舗装道路があってクサ、白木峰から車で10分。あっけなく登れる。

 それは、山頂がNHK・NTTほか各社のアンテナ基地になっとるけんタイ。

 本当はすっきりした円錐形の山バッテン、なぜかこの日は、晴れとうとにボーッとかすんどった。

 これば煙霧て云うとゲナ。なんでも長う雨が降らと起こる現象らしか。

 コスモスは、キク科の植物でなんとメキシコが原産ゲナ。

 日本には明治初期に入国してクサ、今ではすっかり永住権が与えられとると。

 ちょつと知ったかぶりすれば、コスモスは「短日植物(たんじつしょくぶつ)」いうて、昼の長さが短うなると花芽がでけ、やがて開花するとバイ。

 本来、コスモスはギリシャ語。それがそのまま和名になっとると。
 ギリシャ語の意味は「宇宙」

 シャレじゃなかバッテン、白木峰には「コスモス花宇宙館」もあって宇宙も見られるごとなっとる。

 また、シーズン中には農産物直売所も並ぶ。野菜やらはコスモスば見て回りよるうちに、売り切れるほど新鮮で安か。

 先に買うてお金も払うてクサ、キープしといて貰えばヨカ。

 長崎自動車道ば、武雄北方ICで降りて国道498で鹿島市、鹿島バイパスから国道207で有明海沿岸に出て、諫早の入り口「肥前長田」から「国立諫早青少年自然の家」の標識で右折する。

 207の太良、または小長井から、多良山脈の中腹ば走る広域林道「レインボー道路」に乗ると、白木峰と自然の家の中間に出る。カーブは多いが信号はない。

 高速道に寄付したければ、長崎自動車道の諫早ICで降りて、市内ば抜け207ば「肥前長田」まで北上してもよか。

 菜の花とコスモスの咲いとるピーク時だけ(要するに人がうんと来るときだけ)
    駐車料が300円、美化協力金が100円要る。
取材日 2006.10.16/2007.10.01 

「秋」の目次へ 観光案内所へ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください