このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

立羽田の景(裏耶馬渓)
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場所・大分県玖珠町

 県道玖珠山国線(県道43号線)の、ほぼ中間に「立羽田の景」はある。

 山国町から入って、別名「日暮れの峠」と言われる峠にさしかかると左手に、屹立した岩が見えてくる。

 奇妙な光景タイ。

 あたかも山の上にイースター島のモアイが引っ越してきたかと錯覚する。

 駅長は「耶馬渓のモアイ」と勝手に名前ば付けた。

 峠ば登りきると、急に展望が開ける。

 長さ約1kmにも及ぶ尾根に、奇岩秀峰が連続する。

 裏耶馬渓の代表的な景勝地「立羽田(たちはた)の景」がここやった。

 折り重なり、天ば突き刺すように起立する岩峰や岩壁に、紅葉がからんで彩りば添えとる。

 谷間に点在する農家や田園とよう調和しとって、おとぎ話の挿絵のごたる。

 いつまで見とっても飽きることがなか。

 日暮れまで見ておりたかケン、「日暮れの峠」やろうか、見とれとって、気がついたら日が暮れとったケン「日暮れの峠」やろうか。

 どっちでもよか。ま、それくらいに見飽きんということタイ。 

 ひとつひとつの岩ばよう見ると、人が立っとるように見えるし、羅漢さんのごともある。

 だけん「たちはた」やろう。
 頭らしきものが岩の一番上に残っとる。

 丸うなって危つかしう乗っとるともあれば、すでに落ちたと思えるもんもある。

 自然の浸食てはいうもんの、奇妙な造形にたまがるばかり。

 展望所からでも結構な眺めバッテン、足ば惜しまず少し下って村の中ば歩いてみる。

 上からやったら平板に見えた風景が、村の暮らしと解け合うてイキイキとしてくる。

 下から見上げる立羽田の景は、駅長なら躊躇無く「耶馬渓の五百羅漢」と命名したかやねえ。

 「道の駅やまくに」の信号ば右折して、県道43号線ば東に走る。

 約6kmでモアイが見えてくる。

 峠ばひと登りで立羽田の展望所に着く。
 駐車場は景色に向かうて広か。

 帰りは古後から右折、さらに伊福で右折すれば「伊福の景」ば見て、トンネルひとつで一目八景の手前に抜けるりっぱな林道の近道がある。

 地図は玖珠ICからば案内しとる。豊後森駅前ば越してすぐに右折で県道43号線に乗れる。
   

取材日 2005.11.21/2006.11.22/2006.10.29/2007.11.23
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