このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

葛籠(つづら)の棚田
「秋」の目次へ 観光案内所へ

場所・福岡県うきは市

 こんなところに人が住んどるとかて思う標高500m、平均斜度15度、7ヘクタールの土地に、300枚の棚田が広がっとる。

 これだけの棚田ば、現在はわずか10軒の農家で守っとんなるとゲナ。

 営々と受け継がれてきた石垣は、400年の歴史ば刻むていう。

 もぐら除けに植えられてきた彼岸花が、石垣の上、田のあぜ道に鮮やかに咲く。

 その年の天候により、イネの実りと彼岸花の満開時期は、必ずしも一致はせんげな。

 この地区では棚田ば守るため「農作業の共同化」やら「棚田オーナー制度」ば設けて都会の人との交流ばはかろうてしよる。

 年会費37.000円で農作業体験や、棚田米、山菜、フルーツなどの宅配が受けられゲナ。 

  

 昔、ヒガンバナは、その鮮やかな赤い色が火ば連想させるいうて、家の中に入れるとば嫌うた。

 彼岸花にはいろんな言い方があるバッテン、決して良か名前ばかりじゃなか。

 曼珠沙華・地獄花・幽霊花・死人花にいたっては、花が可哀相になってくる。

 白(シロバナマンジュシャゲ)は珍しか。

 根に毒(アルカロイド)があるケン、もぐらが嫌がるとゲナ。
 
 これだけガッチリ守られると、もぐらもお手上げやろう。

 日本棚田百選に選ばれとる。
 美しい日本のむら景観コンテストにも入選しとる。

 平成11年には、棚田周辺の電柱ば、景観上の配慮から移設した。

 毎年、保全啓発イベントとして
「棚田inうきは彼岸花めぐり」ばしよんなるとがクサ、今年でもう10回ば数えるていう。

 黄金の稲穂と真っ赤な彼岸花のコントラストは訪れる人の心ば、タダでせいいっぱい和ませてくれとる。

 高速大分道ば杷木ICで下りる。料金所ば出たら左折、次の信号ば日田・浮羽へ右折。

 筑後川の昭和橋と久大線の踏切ば渡り、直進するとうきは市に突き当たる。

 右折して少し久留米方向へ戻り、役場前から鋭角に左折。始めは狭い道やが、やがて広うなる。

 右手の「葛籠→」の標識に従い右折、しばらくで合所ダムば通過する。

 橋ば渡って1kmで道が二俣になっとる。狭か右の道ばクネクネと2km上っていくと葛籠の集落に到着する。

取材日 2005.09.19/2008.09.22
「秋」の目次へ 観光案内所へ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください