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板石にイラストで彫られた浄土教の教え 「大分県」の目次へ | |
県指定有形文化財 | |
青宇田(あうだ)の画像石ていうとは、南北朝時代の末期(1390年〜)将軍足利義満の頃、ここ青宇田にあった延命寺の僧一道と道念(他5名の願主)が、当時の浄土教の教えば絵巻物風に板状の石に線刻したもの。 | |
もともとこれらの画像石は、いま収蔵庫のある背後にあった寺院で作製され、崖にはめ込まれとったとらしかバッテン、ほったらかされて、のうなったもんもあるらしか。長年の風雨にさらされて画像の摩滅がひどく、なんがなんやら判読が難かしゅうなりよったらしか。 絵図は、当時民衆の間で広く信仰されてとった浄土教の教えば、経典に従って描いてあるとゲナ。地獄やら極楽の有様ば示すことによって、人の生き方は戒めたり、教えたりする意味がこめられとるていう。絵で教えれば文盲やった大衆にも、効果があったとかも知れんタイ。 建造物中心にしとる「九州遺産」で、これは建造物とは云えんやろうバッテン、国東半島にある石造美術品の中でも珍品やケン、取りあげたと。 右・建物裏の崖下には、「青宇田石像四天王」いうとがあって、これは市指定有形文化財。 左・同じ敷地内には板石状の仁王像もあり、かつては寺院やったことが想像できる。近くには古墳群(穴瀬横穴古墳群・県指定)もあるらしかケン、このへんは大昔からひとの住んどったとバイ。 上2枚・無人の収蔵庫兼展示場。最近整備されたと見えて新しい。地元の人が管理しよるとみえてきれいにしとる。下2枚・「阿羅漢図」釈迦の教えば元に修行ば重ね、煩悩ば断って知識は豊富、一般の人から供養ば受けるまでになった聖者たちが描かれとる。 そんなら浄土教思想ちゃなんかいなていうことやが | |
場所・豊後高田市美和。宇佐市から国道10号線「岩崎」信号で豊後高田市へ左折。3km走り豊後高田の中心「新地」信号で右折。市役所前ば通過して県道29号を道なりに3kmで左に案内看板と広か駐車場がある。取材日 2007.8.21 | |
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