このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
350年も前に三池藩が灌漑用の水路橋ば作った 「福岡県」の目次へ | |
国指定重要文化財 | |
早鐘眼鏡橋(はやがねめがねばし)は福岡県大牟田市にある石造りの眼鏡橋。 | |
もうちょつと現代語でやさしゅういうと、 そこて藩では、寛永11年(1634)中国の僧如定によって架けられた長崎眼鏡橋の構想ば取り入れ、その設計・測量ば行い、実行に移した。要するにパクった訳。 まず早鐘谷ば締め切り、高さ10m、幅80mの堰ば築いて、堰が崩れんごと松や竹ば植えて堤は完成した。 橋の上には3方が板石で作られた深さ33センチ、幅45センチの水路が通っとる。 この後いよいよ眼鏡橋の架橋に取かかったとバッテン、半円型にすると橋が高くなって水流が悪く、橋ば低して半円型にすると橋間が狭くなり、下ば流れる逆川があふれて洪水の恐れがあるため、円心ば2.46メートル下げた3分の1型の眼鏡橋とした。 長崎のばお手本にして、藩独自の土木技術ば駆使した、日本で初めての石造り水道橋がてけた。時に1674年(延宝2)2月のことやった。 堰提の完成から10年、158分の1の勾配で水流ば調整しながら下二部村、片平村、大牟田村の水田ば潤し、その翌年からこれらの村々の米の収穫高は激増したていう。 この橋の石材は、ここから1kmほど東の、大牟田市櫟野地方に産出する阿蘇溶結凝灰岩で構築されとるけど、これに携わった石工たちの名は分からん。 | |
場所・福岡県大牟田市早鐘町128。太宰府ICから九州自動車道ば南関ICまで、55km、35分、1,620円。下りたら西へ県道10号線ば7kmで新幹線ば跨ぎ、3kmの「元村」信号ば国道208号線へ左折6kmの「築町」信号で県道3号線へ斜め左折。2km走って「末広町」信号の200mにある川の手前で小道へ入り川沿いに50mで石橋がある。 取材日 2008.4.15 | |
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