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誰にも見てもらえんまま朽ちていく価値ある橋 「熊本県」の目次へ | |
あんまり有名( ? )やケン、地図に場所が載っとらん。略図頼りにイッパツで行き当てたとは、地理勘の良か駅長。流石。 | |
鉄筋コンクリート製のアーチ橋は、特に珍しかもんじゃなかバッテン、姫井橋はアーチの下側に路面がある。ようするにアーチが道ばぶら下げとる形タイ。 むかしは、ここにが木橋が架っとって、それが大雨の度に落ちてしまうもんやケン「こらあ、なんとかせんばいかんばいた」いうことで、地元の広域組合「隈府町列組合」が建設したていう。架橋の主目的は木材を運ぶ馬車ば通すことやった。それで材木ば通しやすかごと斜めに架けてあった。馬車の通行がとつけむのう楽になったケン「馬橋」ても呼ばれよったていう。 片側に1本だけ残った親柱と思われる石柱には、確かに「大正十四年三月竣成」と刻まれとった、土地の人によるとこれは親柱ではのうて旗竿やったていう。 平成18年度の「選奨土木遺産」として、社団法人土木学会から認定証の伝達があったもんやケン、菊池市では早速橋の袂に銘版と碑文ば設置しなつた。 土木学会(濱田政則会長・東京)から送られた銘板と碑文が、誇らしげに、そして誰も見てくれんとが残念そうに橋の袂に立っとった。奥に霞んどるとは阿蘇外輪の鞍岳。 そういえば、橋のアーチ部分の幅が広うて、飛び込み台にはもってこいの構造になっとる。子供達のよか遊び場やったに違いなか。バスも通りよらんとい、バス待合室のごたるトタン葺きの小屋が橋の袂にあった。これはきっと親たちが子供ば見守る監視小屋やったとやろう。 2009,12,12の熊日ニュースによると、国の文化審議会(西原鈴子会長)が11日に、菊池市旭志の合志川に架かる姫井橋[ひめいばし]など、21都県の建造物135件ば国の登録有形文化財とするよう川端達夫文部科学相に答申した。て、あるケン、学会じゃのうて、これで堂々と国の文化財になつた。 | |
場所・菊池市旭志。国道3号線山鹿市の「中央通り」信号ば東へ国道325号線に入り、約14kmで菊池市。「北原」の信号で325号線が右折しとるケン、右折してそのまま325号線ばあと6km南下する。「旭志井坂」の信号から県道329号線に左折して約6km(このへんカンば働かせる)で合志川を渡る。そこ。 取材日 2009.07.04 | |
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