このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ヘイチク田川線にはレンガ橋がいっぱい      「福岡県」の目次へ
  近代化産業遺産

小川ば通し、道ば通し、線路が生活ば邪魔せんごと作られた中津原三連橋。

 中津原三連橋(なかつばる)は田川高校のすぐ西にある煉瓦造りの三連橋で、橋の長さ10.62m。これも九州の産業土木遺産。
 明治28年(1895)にでけた。水路と道路ば跨ぐ橋梁で、いまも平成筑豊鉄道の橋として活躍しとる。
 内田の三連橋から長さで負けとるとと、内田は県道418号線に看板やら立っとるバッテン、こっちは場所が引っ込んどるケン、同じ煉瓦の三連橋いうとに、こっちは損しとる。

 中津原1号橋〜3号橋は、JR香春駅ば過ぎてR322から「香春」の信号でR52に左折、その先「中津原」のT字交差点ばR204に左折、100mほどで右手鉄道の方に小さなレンガアーチが見える。

 右手小道に入ると、さっき見たのとは別のアーチが見える。結局、1号の直ぐ東側に2号があり、1号へは2号脇から西へ進む。いずれも反対側には茶屋町橋梁と同じようなげた歯の意匠が施されとる。1号は水路を跨ぎ、2号は生活道路を跨いでいる。

 3号橋は R204に戻って200m東へ進み小道へ右折、その先下って行った所にある。

 田川線には土木遺産の橋が数えきれんほどある。

 
田川線(たがわせん)とは、福岡県行橋市の行橋駅から田川市の田川伊田駅までば走る今は平成筑豊鉄道の鉄道路線のこと。

 もともとは国鉄やったとバッテン、国鉄が経営ば
投げ出したもんやケン、民間の九州旅客鉄道(JR九州)が承継した路線。

 しかし、JR九州も赤字に耐えきれんで、結局地域住民の足ば確保するために、第三セクターのヘイチクが引き受けた。

 この路線には貴重な構造物が多く残されとって、崎山〜源じいの森の間にある九州最古の鉄道トンネル「第二石坂トンネル」とか、赤〜内田間にある煉瓦と石で造られた三連アーチ橋の内田三連橋梁などは、平成11年(1999) 国の登録有形文化財に登録されとる。

 それ以外にもほとんどの駅間に、ひっそりと長年眠っとった石橋がある。物好き駅長は探し回って写真に写しとった。

田川線の駅名は

行橋
美夜古泉
今川河童
豊津
新豊津
東犀川三四郎
犀川
崎山
源じいの森
油須原

内田
柿下温泉口
勾金
上伊田
田川伊田

 場所・田川郡香原町中津原。福岡都市高速ば福岡IC入口で下り、国道201号線ば八木山越え、飯塚で遠賀川ば渡り、約30kmの英彦山川ば渡ってさらに1kmの「夏吉」信号ば右折県道456号線ばまた約1kmで「下伊田」駅前ば通過。踏切渡ったらすぐ線路に沿うて左折。200mも行けば左手に県立田川高校が見える。そのちょつと手前に中津原三連橋が見える。
                  取材日 2009.3.14

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