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カノン砲4門で対馬の海ば守っとったつもり 「長崎県」の目次へ | |
対馬・要塞遺跡 | |
要塞やった跡は公園になって静かに平和利用されとる | |
対馬要塞のひとつ棹崎砲台は、対馬北西岸の棹崎にある。昭和11年7月に着工して、同13年3月に竣工しとる。 | ここから現代の防人達が見はっとったかなあ |
この砲台跡のある棹崎いうたら、西海の怒涛に立っとる断崖絶壁の岬でクサ、その高さは80mもある。土地のもんはこの断崖絶壁のことば「タカンス(鷹の巣)」て呼んどるゲナ。昔からタカが棲み着いとったケン、そう呼ばれたとやろう。 そしてここは、日本の最北西端ていうことで「日本北西端の碑」が立っとる。正確に云うと北緯34度38分34秒・東経129度19分30秒ゲナ。 ここから釜山市まで直線距離にして49.5Kmしかなからしか。天気の良か日にはハッキリ見えるていう。駅長が行った日も、ぼーっとながら見えとった。 また第二砲座やった跡には、昭和42年に建設された棹崎燈台があって、赤白だんだらの派手な姿が、船の道しるべになっとる。一帯は公園化されとって、展望台やキャンプ場、それに「対馬野生生物保護センター」などもあって、対馬における野生生物(おもにツシマヤマネコ)の調査保護および自然観察の拠点のごたる。公園の入口にはツシマヤマネコの像があった。 棹崎要塞跡の北の端に、棹崎燈台がおもいっきり派手な色に塗られて立っとる。燈台は目立たな意味なかケン、これでもよしとしとこう。昭和42年(1967)にでけとっちゃケン、もう40年も対馬の海ば守っとることになる。赤いレンガ塀と表札の文字「棹尾崎燈台」が貫禄タイ。 日本最北西端のモニュメント。最北端やら最西端なら知っとるバッテン、北西端なんてあるとも知らんやった。 ついでやケン、九州本土の端っこば並べるとこうなる。 | |
場所・長崎県対馬市上県町佐護西里 対馬空港から国道382号線で約52km北上。佐護の三叉路で左折して佐護川に沿うて河口の湊集落まで入る。「湊大橋」は渡らず左の漁港の道を奥まで進むと「棹崎公園・対馬野生生物保護センター」の案内標識がある。山越えの道ば1km、公園の門ば過ぎて「対馬野生生物保護センター」の前まで行き、右手の遊歩道を上がると棹崎公園の展望台に着く。岬の上やケン、見晴らしがよか。燈台は北端にある。 取材日 2008.10.15 | |
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