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覆屋に囲われとって中はなぁーも見えん 「佐賀県」の目次へ | |
田嶋神社(たじま)には、主たる神として宗像三女神、ほかにも6神が祀られとる。 | |
なんでも、三間社流見世棚造(さんげんしゃ ながれみせだなづくり)て呼ぶ建築形式いうことで楽しみにして行ったとバッテン、覆屋の中にあってなぁーも見れんやった。 この近くにある筒井ていう地名は、150年前に筒井順慶ていう武将が上戸(字名)に住んどったけんゲナ。筒井順慶ていう武将は織田信長の家臣にもおって、本能寺の変の後、明智光秀につくか秀吉につくかで迷うた「洞ガ峠の日和見」で有名バッテン、その筒井順慶とは別人のごたる。 こっちの順慶は波多三河守の家来やった。(波多氏は松浦党の一族でこの辺りの豪族やったと。波多津町ていう地名も、波多三河守にちなんでつけられたとじゃあなかろうかていう人もある) 順慶は昔、岩森ていう所で、大蛇ば退治した勇敢な人ということで、現在も田嶋神社には大蛇ば巻きつけた順慶の絵があるらしかバッテン、これも外からでは見えん。 入口の手水鉢のそばに、プレハブの宝物倉らしきもんのあったケン、そのなかに入っとるとかも知れん。 境内の横にはかつて「順慶松」て呼ばれた大きな松があったげなバッテン、昭和20年頃の台風で倒れてしまい、いまは無うなっとるゲナ。 なんせ、人に聞こうにもあたりに人気がなかケン、どうしようもなか。 上・こんもりとした森の中、大きな楠が目立つ。 左・神社の壁が二重になっとって中ば覗きもされん。 教育委員会が建物の説明板ば建てとんなって、建築史・地域史上貴重て云いよんなるバッテン、専門用語ばっかしで、現物ば見れんことにはサッパリ分からん。 下・苔むした狛犬さんが、自分が神社ば守っとるつもりで力んどんなった。 | |
場所・伊万里市波多津町畑津。唐津から伊万里さい向かうて国道202号線ば南下。北波多ば通過してすぐに(唐津から約10km)県道52号線へ右折。福島への標識がある。そっから約5kmも走ると右手にある。 取材日 2008.03.24 | |
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