このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

復元されて門司港レトロにぴったり    「福岡県」の目次へ
  近代化産業遺産

 旧門司税関(きゅうもじぜいかん)は北九州市門司区の門司港地区にある歴史的建造物ば復元した建築物。

 もともとこの建物は、明治45年(1912)3月、前々年に焼失した門司税関の2代目の庁舎として建てられ、昭和2年(1927)西海岸に3代目の庁舎となる旧合同庁舎が完成するまで使用されとった。

 その後民間に払い下げられ、昭和20年(1945)6月の門司空襲によって屋根がなくなり、修復される直前は窓はモルタルで塞がれ、倉庫として使用。

 歴史的意義の大きい建物やケン、門司港レトロ事業の一環として修復されることとなったとバッテン、傷みがひどく、過去の写真などば元に平成3年(1991)から4年かけて復元された。

 建物の構造形式は一部木造・RC造地上2階建(RC造りいうたら鉄筋コンクリートのこと)延床面積 897.90 ?

 平成7年(1995)3月25日に他の施設と共にグランドオープンし、1階は税関常設展示コーナー、エントランスホール、休憩室、喫茶店「レトロカフェ」、展示室、2階はギャラリーと展望室になっとる。平成19年(2007)には、近代化産業遺産に認定された。

 門司税関(もじぜいかん)いうとは、明治22年(1889)に門司港が石炭、米、麦、麦粉、硫黄の特別輸出港に指定されたことで、長崎税関の出張所として設けられたとが始まり。

 その後、税関支署として発展し、明治42年(1909年)長崎税関から分離独立し、我が国7番目の税関として発足した。日本の税関で九州の東側および山口県ば管轄し、福岡県北九州市門司区に主たる事務所ば置いとった。

 明治43年(1910年)7月 初代庁舎が完成。門司市港町1丁目1番地の新庁舎に移転したとバッテン、12月失火により庁舎ば焼失してしもうた。

 で、明治45年(1912)建てられたとが、いまここに保存されとる2代目の庁舎ていう訳。
1927年(昭和2年) 3代目庁舎となる合同庁舎が完成して引っ越し。

 昭和54年(1979)5月に4代目の庁舎として、門司港湾合同庁舎(地上10階、地下1階)が完成。今はここで仕事ばしとる。

↑門司港第一船溜まりから見た旧門司税関とバックは「レトロ展望室」
建物の中はギャラリー・展望室。喫茶店もあって楽しく見学でける。駅長は古か煉瓦の壁ばっかり見とった。

 場所・福岡県北九州市門司区東港町1番24号。福岡ICから九州自動車道ば北へ68km。「門司IC」で下りる。46分。ETCで1,980円。下りたら取り付け道路はそのまままっすぐ「春日」の信号から県道25号線に入る。トンネル抜けて1kmちょいの「門司港駅入口」信号ば右折。港の縁ば200mで左折100mで到着。レトロ展望室の高い建物が目印。   取材日2008.10.13

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